BoutReview
記事検索 by Google

(レポ&写真) [ケージフォース] 3.17 ディファ:トーナメント本格開戦

GCMコミュニケーション "CAGE FORCE 02"
2007年3月17日(土) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→トーナメント組合せ】 【→掲示板】

  ◆ 大会の模様はテレビ東京にて3月24日(土)16:00〜17:15に放映予定


 【ONLINE SHOP】DVD「ケージファイト D.O.G」:CAGE FORCEの前身大会。岡見・門馬らの激闘を見よ



◆CAGE FORCEライト級(155ポンド:約70.4kg)&ウェルター級(170ポンド:約77.1kg)王座決定トーナメント

第8試合 ウェルター級トーナメント準々決勝 5分3R
○門馬秀貴(日本/和術慧舟會A-3)
×ヤンネ・トゥリリンタ(フィンランド/ヘラクレス・リーヒマキ/ザ・ケージ推薦)
1R 1'48" TKO (レフェリーストップ:アームロック)


 パンチの打ち合いのあと、組まれて下になった門馬だが、これは得意な展開。すぐさま足を昇らせて腕十字を仕掛け、オモプラッタに移行してリバース。腕をつかまえたまま鉄槌を落とし、最後はもう片方の腕も極めてレフェリーストップ勝ちをおさめた。
 「1年半ぶりの勝利で、素直にうれしかった」という門馬は、金網をよじ登って客席でファンと共に喜びを分かち合う。久々に見られた門馬流のパフォーマンス。準決勝ではパンクラス王者の石毛大蔵と、イギリスのダン・ハーディーの、5月の一戦の勝者と対戦する。ウェルター級は門馬のベストウェイト。本当の勝負どころはこれからだ。

第7試合 ウェルター級トーナメント準々決勝 5分3R
○菊地 昭(日本/KILLER BEE/修斗ミドル級(76kg)世界2位・前王者)
×ジャネット・ローリンズ(アメリカ/チーム・オーヤマ / ノーリミッツ/パンジア・ファイト推薦)
2R 1'34" TKO (レフェリーストップ:マウント肘打ち)


 パンフのマスコミ優勝予想で8人中5人の推薦を受けた大本命・菊地。2度目のタックルで上になると、腕十字を極めにかかるが、ローリンズは体を強引に回して防御。1R終盤の腕十字も防がれてしまった菊地は、2Rにマウントになると、打撃で痛めつけてから極めに行く戦略にシフト。とはいえパンチと肘が効力を発揮し、ローリンズは額から大出血。結果的には打撃のTKO勝ちに終わった。準決勝では吉田善行 vs. ジャスティン・チュートルの勝者と対戦する。

第6試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○朴 光哲(日本/KILLER BEE/修斗ウェルター級(70kg)環太平洋10位・元王者)
×ヤルッコ・ラートマキ(フィンランド/シュートファイティング・ラペランタ/ザ・ケージ推薦)
1R 2'33" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ&肘打ち)


 最初、上を取られた朴。「ラウンドガールがたくさんいて気が散った」と冗談めかして語るが、リバースに成功すると、落ち着いて自軍近くの金網際までラートマキを持ち運び、「昔からプライベートで使っている」という肘と、パウンドを連打。マウンドに移行するとさらにラッシュを仕掛け、相手の顔面も切り完勝した。
 「修斗の冨樫戦は左膝の怪我で試合できる状態じゃなかった。言い訳ですけど」と笑顔で話す朴。今回は力量差があったと思われるが、このトーナメントでは持ち味が存分に発揮されそうだ。準々決勝の相手は3月下旬に発表される。

第5試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
×ブライアン・コッブ(アメリカ/チーム・ペイン&サファーリング/パンジア・ファイト推薦)
3R 1'38" 一本 (フロントチョークスリーパー)


 金網への押し込みとパンチ戦が繰り返され、互いに上になるもチャンスを潰す展開が続く。光岡は「力を入れようとすると潰され、余分な力を使った」といい、2Rにはグラウンドパンチを浴び劣勢。レスリングベースで腰の強いコッブを攻略できない。
 3R、光岡が金網に押し込んだ際、頭が下がったところにコッブの膝蹴りがヒット。光岡のマウスピースが吹き飛ぶほどの威力で、万事休すかと思われた。ところがマウスピースを装着し直すため、仕切り直しとなったことが幸い。左ミドルをクリーンヒットさせると、苦し紛れにタックルで光岡を抱え上げたコッブを、得意の重力を活かしたギロチンチョークで捕獲し逆転の一本。会場は大歓声に包まれたものの、「見せ場をつくりすぎた。プロレスみたいになった」と光岡は反省していた。準々決勝では同門の福本を下したタクミと対戦する。

第4試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○ウマハノフ・アルトゥール(ロシア/SKアブソリュート・ロシア/パンクラス・ライト級(69kg)3位)
×カイナン・カク(アメリカ/BJペンMMA/ランブル・オン・ザ・ロック推薦)
2R 3'57" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 パンフのマスコミ予想で8票中6票を獲得した大本命・ウマハノフ。1R、柔術茶帯のカクに足関と下からの腕十字を狙われるも、落ち着いて対処。スタンドでは強烈なローを効かせる。
 2R、カクのパンチをかわしてタックルで倒すと、確実にパウンドをヒット。ボディブローと膝蹴りも散らしつつ、アームロックで嫌がらせもしつつ、じわじわと痛めつけ、最後は出血を誘いパウンド連打で完勝した。
 パンクラスの伊藤戦と似たパターンだが、金網で逃げ道をふさぐ戦術を心得ており(スペツナズで身につけたのかは定かではないが)、エゲつなさがアップした印象だ。次は慧舟會の美木航が相手を務める。
 

第3試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○鹿又智成(日本/パラエストラ八王子/ケージ・ウォリアーズ・ライト級トーナメント優勝)
×ダイナソー・ジェイコブ・シデック(オーストラリア/プーマジム/ウォリアーズ・レアム推薦)
1R 0'09" TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)


 鹿又がファーストコンタクトの右フックでシデックをダウンさせると、上から鉄槌を連打し秒殺。「自然に出たパンチ。出来過ぎといえば出来過ぎ」と謙遜気味に話したが、海外のトーナメントを戦い抜いた経験、掣圏会館の桜木らとの練習が活きているはず。風貌も試合内容も怖さを印象づける試合で、これからの大活躍を予感させた。

第2試合 ライト級トーナメント一回戦 5分3R
○高橋 渉(日本/フリー)
×キム・インソク(韓国/CMA KOREA KPW 大義館)
2R 3'06" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)


 1R、インソクがバックを奪うも攻めあぐねブレイク。終盤には高橋が腕十字を狙うがインソクは防御する。2Rも高橋は腕十字を失敗。だが再びタックルで上になると、今度は肘打ちをうまく使いバックマウントへ。最後はマウントパンチの連打で豪快に勝利した。準々決勝では鹿又と対戦する。

第1試合 ウェルター級トーナメント一回戦 5分3R
×井上克也(日本/和術慧舟會RJW/パンクラス・ウェルター級(75kg)1位・前暫定王者)
○吉田善行(日本/東京イエローマンズ)
1R 1'45" TKO (レフェリーストップ:右アッパー)


 吉田が陰の実力者ぶりを発揮。ローブローをもらい、少し休んだ後、右フックの2連打で井上をひるませチャンス。ラッシュを逃れた井上は打ち合いに持ち込むが、流れを変えられず。最後は吉田がクリンチアッパーの連打で井上を撃沈した。準々決勝ではオーストラリアのジャスティン・チュートルと対戦。準決勝には菊地昭が待ち構えている。

 


 【ONLINE SHOP】DVD「ケージファイト D.O.G」:CAGE FORCEの前身大会。岡見・門馬らの激闘を見よ


Last Update : 03/19 11:25

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | STAFF

Copyright(c) 1997-2007 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。