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(レポ&写真) [パンクラス] 10.25 後楽園:北岡・大石・光留が快勝

ワールドパンクラスクリエイト "SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2006 BLOW TOUR"
2006年10月25日(水) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
 

第8試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○北岡 悟(パンクラスism/2位)
×ホン・ジュピョ(韓国/CMA KOREA)
1R 0'24" ギブアップ (アキレス腱固め)

※公式発表はアンクルホールド

 開始すぐ、北岡がじりじりと後ろに下がり、ロープを背にすると、ジュピョの足をつかんでグラウンドへ。倒されたジュピョは北岡の顔面に力の入ったパンチを叩き込むが、北岡はすぐさまアキレス腱固めを極め快勝した。
 計量で北岡は「まぁ、『どうせ』で勝ちますよ」と話し、足関かギロチンでの一本を公約していたが、パンチをもらった後の対応の素早さと、ワンチャンスを逃さない技術はお見事。同門の光留・大石らが前の試合で勝利したことで、プレッシャー無く落ち着いて試合できたことも勝利の要因だったいうが、「今日はみんな勝って当たり前」と冷静に自己評価する。

 とはいえ本人も「一本をこんなに取れる選手は他にいないんじゃないですか?」と極めの強さを自負。“たかが一本・されど一本”とでも言うべきか。「今日観たお客さんは喜んでくれたと思う。みんなどういう気持ちで帰って行ったか気になりますね」とも話す。
 「勝って当たり前」の試合でも、いかに内容を充実させ、お客さんを満足させるか? この日はismの3人が、それぞれの持ち味を活かし、自分の立っているリングに誇りを持ち、プロの仕事をしっかり果たした大会だった。

 なお、今年5試合戦った北岡は、来年に備え12月10日ディファのism主催興行は欠場する意向を示している。セコンドとして、他のism勢をサポートする。

第7試合 セミファイナル ウェルター級 5分3R
×田中達憲(和術慧舟會兵庫支部) 
○カーロス・コンディット(アメリカ/ファイターズ・イン・トレーニング/3位)
1R 2'13" KO (顔面の踏みつけ)


 強烈な打撃のコンディットに臆することなく、田中は蹴り足をつかんでグラウンドへ。ハーフ止まりで逃げられたものの、スタンド勝負に真っ向から挑む。とはいえ再び寝技に引き込もうとすると、サッカーボールキックを浴び失敗。その後はパウンドの連打で防戦一方となり、最後は顔面を踏みつけられたところでレフェリーが試合を止めた。試合前にはライト級転向を示唆していた田中。今回の試練はライト級戦線でも活きるはずだ。

第6試合 ウェルター級 5分2R
○大石幸史(パンクラスism/4位)
×キム・インソク(韓国/KPW CHANWONファイトファクトリー)
1R 2'31" KO (右フック)


 テコンドー黒帯のインソクが多彩な蹴りで先手を取るが、大石は冷静に対処。パンチの攻防でじわじわと流れを引き寄せ、最後は右フック一発で見事をマットに沈めた。大石は「1年ほど勝ってなかったけど、こういう勝ち方を続けていかないといけませんね。理想のスタイルに少しずつ近づいている実感はあります」と話していた。

第5試合 ミドル級 5分2R
○佐藤光留(パンクラスism/3位)
×岩見谷智義(高田道場)
判定3-0 (和田20-19/廣戸20-19/梅木20-19)


 レスリング出身者同士のキックボクシング対決。ローの打ち合いを制したのは光留だった。岩見谷の前足の内側がみるみる赤く腫れ上がり、効いてきたとみるや光留は2Rに右ハイをヒットさせる等主導権を握った。試合後は猫耳をつけ、メイド服姿の女子プロレスラー・春日萌花と記念撮影。

第4試合 フェザー級 5分2R
×柳澤雅樹(PPT)
○山本 篤(KILLER BEE/3位)
判定0-3 (岡本19-20/廣戸19-20/梅木19-20)


 柔術ベースの柳澤が引き込んで足関と三角を狙えば、レスリングベースの山本は強烈なパウンドをお返し。一進一退のスリリングな攻防が繰り広げられ、この日一番の盛り上りとなった。2Rにパウンドを連打した山本に軍配が上がったが、柳澤の執念と技術も光った。

第3試合 フェザー級 5分2R
○藤原大地(パンクラス稲垣組)
×浅野倫久(KILLER BEE)
1R 0'39" ギブアップ (膝十字固め)


 開始すぐ、藤原はカポエィラ風の倒立上段蹴りをヒットさせると、そのまま浅野の足をつかまえ膝十字で一本。浅野と同門・山本篤との念願の対戦に一歩近づいた。

第2試合 ミドル級 5分2R
×藤井陸平(和術慧舟會RJW)
○瓜田幸造(掣圏会館)
判定0-3 (和田17-20/岡本18-20/廣戸18-20)

※2R頭突きの反則で藤井に減点1

 1R開始すぐ、瓜田が左フック一発で藤井をグラつかせる。2Rのバッティングのダメージが心配だったが、その後は左右のパンチを確実に当て完勝した。

第1試合 フェザー級 5分2R
×村山トモキ(AJジム)
○山澤勇紀(スタンド)
判定0-3 (和田19-20/岡本19-20/廣戸19-20)


 山澤は1Rに2度マウントを取るが仕留めきれず。村山が1Rから打ち続けたローが2Rには効果を発揮したが、決定打に欠いた。


[パンクラスゲート]

第3試合 ミドル級 5分2R
△大類宗次朗(SKアブソリュート)
△仲間竜也(GRABAKAジム)
時間切れ

第2試合 ウェルター級 5分2R
○吉田直輔(和術慧舟會A-3)
×市川ランデルマン(チーム太田章)※市川真祥から改名
2R 0'41" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)

第1試合 ライト級 5分2R
△太田純一(GOKITA GYM)
△松本晃市郎(今田道場)
時間切れ

Last Update : 10/26 14:37

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