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(レポ&写真) [D.O.G] 6.11 ディファ:岡見、竹内を1R TKO

GCMコミュニケーション "D.O.G (DEMOLITION of Octagon Gear) VI"
2006年6月11日(日) 東京・ディファ有明

  レポート&写真:星 顕雄  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第7試合 83kg契約 5分3R
○岡見勇信(和術慧舟會東京本部)
×竹内 出(SKアブソリュート)
1R 3'39" TKO (レフェリーストップ:左ハイキック→マウントパンチ)


 両者ローキックの打ちあいから差し合い、そして岡見のワンツーから差し合い、と膠着戦の様相を呈しかけた1R中盤。岡見の「倒そうとは思っていなかった」という左ハイキックが見事に決まり、竹内の体はふわりとマットに崩れ落ちた。竹内は完全に気絶していたわけではないようで、その後もタックルで岡見の足にしがみついたが、岡見がマウントパンチでたたみかけるとたまらずレフェリーが試合を止めた。
 岡見は試合後、謙虚な語り口ながら「外人慣れしていたので、竹内選手を大きく感じることはありませんでした」と不敵なコメント。オクタゴン上のマイクでも「メジャーを目指します!」と今後のHERO'SやUFCなどへの参戦を示唆した。

第6試合 70kg契約 5分2R
×福本よう一(和術慧舟會RJW)
○鹿又智成(パラエストラ八王子)
判定0-2 (松本天心=鹿又/芹澤健市=鹿又/礒野元=ドロー)


 気がつくと鹿又がバックマウントを奪っていたー。そんな展開だった。鹿又が前日計量直後のコメントで「下剋上マッチ」などという言葉を発したが、寝技では完全に「先駆者」福本を抑えきり、判定勝利を完全なものにした。
 この試合中、鹿又はいったい何度、福本のバックを奪っただろうか。しかしバックを奪うだけでは勝負が決まらないのが近年の総合格闘技の流れでもある。まさに今大会を主催する、和術慧舟會の宇野薫が99年の佐藤ルミナ戦で見せた、いわゆる「宇野逃げ」で、福本はそのピンチをことごとくしのぎきった。
 ポジショニングでは圧倒した感のある鹿又だが、判定が3-0でなかった原因は、おそらくダメージ重視の採点基準にあるのだろう。それでも勝敗を分けたであろう攻防は、3R序盤に、鹿又が福本に右フックを当て、一気にパウンドで畳みかけた展開か。

第5試合 70kg契約 5分3R
○天突頑丈(PUREBRED大宮)
×エマニュエル・フェルナンデス(フランス/フレンチ・トップチーム)
判定3-0 (松本=天突/芹澤=天突/礒野=天突)


 両者レスリング技術の確かさを発揮し、判定ながらも3回戦のレベルの高さを見せつけた。
 1R、フェルナンデスは怒濤のタックルからバックマウントを奪ったが、ややスタミナに難あり、か。天突が立ち上がってポジションを返すと、今度は天突が叫び声をあげながらのパウンドラッシュ。
 2Rはスタンドでの差し合いの攻防となったが、迎えた3R。天突がフェルナンデスのタックルをつぶして上になると、再びパウンドと鉄槌を浴びせかけた。

第4試合 83kg契約 5分2R
△渋谷修身(INGRAM)
△村山暁洋(GUTSMAN修斗道場)
判定1-0 (松本=渋谷/芹澤=ドロー/礒野=ドロー)


 レスリング出身の渋谷が1R、2Rともタックルからテイクダウンを奪ったが、そこからの攻め手を欠いて膠着ブレイク。村山も2R終盤、内股で渋谷を倒し、パウンドを浴びせたが、展開を打開するまでには至らなかった。

第3試合 70kg契約 5分2R
○美木 航(和術慧舟會RJW)
×金原泰義(チーム・クラウド)
判定2-0 (松本=ドロー/梅木良則=美木/礒野=美木)


 「柔道世界選手権出場」の肩書きを持つ金原。セコンドには秋山成勲がつき、指示を送ったが、序盤の金的攻撃による「注意1」が響いたか、判定負けを喫してしまった。しかし随所に柔道技の切れ味も見せ、今後の期待を抱かせるには十分な内容だった。
 1R、まずポジショニングで魅せたのは美木だった。開始1分でマウントを奪い、またラウンド終盤にもサイドポジションを取りかけた。逆に金原は1R終了間際、セコンド・秋山の指示を受けて我に返ったか、足払いをかけていとも簡単にテイクダウンを奪ってみせた。
 2R、金原は払い腰で豪快に美木を投げて上を取り、バックマウントを奪ったが、決め手には欠いた。ラスト30秒からパウンドを打ちまくった金原と、ポイントでは同等か。

第2試合 77kg契約 5分2R
○星野勇二(和術慧舟會GODS)
×安永雄太(チーム・ナックルズ)
1R 0'35" タップアウト (フロントチョーク)


 試合一週間前に急遽、怪我で欠場した杉村敬志(夢想戦術)の「ピンチヒッター」として、元パンクラスネオブラ王者・星野戦のチャンスが巡ってきた安永雄太。しかしその実力を発揮するには、一週間という準備期間は短すぎたのかもしれない。
 星野は試合開始早々、スタンドの攻防から一瞬でフロントチョークを極めた。首だけを捕らえた「エグい」極め方に、場内から悲鳴に似た歓声が上がった。

第1試合 66kg契約 5分2R
△浅野倫久(KILLER BEE)
△ジョン・ロバート(フランス/フレンチ・トップチーム)
判定0-0 (松本=ドロー/梅木=ドロー/礒野=ドロー)


 1R、2Rともに互角。ポジショニングではロバート、攻撃で与えたダメージでは浅野、にそれぞれやや軍配が上がるだろうか。
 1R、ロバートがタックルからテイクダウンを奪うが、そこから先の攻め手に欠いた。一方の浅野はロバートのタックルに合わせてフロントチョークを狙っていたようだが、タップを奪うには至らない。
 そして迎えた2R。ロバートが2度もマウントポジションを奪い、パンチで攻め立てたが、浅野の心は折れなかった。逆に終盤、浅野はインサイドガードから怒濤のパウンドを浴びせてゴングを聞いた。

Last Update : 06/18 11:49

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