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(レポ&写真) [パンクラス] 6.6 後楽園:前田、飛び膝で山本をKO

パンクラス "SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2006 BLOW TOUR"
2006年6月6日(火) 東京・後楽園ホール  観衆・1950人

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第7試合 メインイベント フェザー級 初代王者決定トーナメント準決勝(1) 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組)
×山本 篤(KILLER BEE)
2R 4'36" KO (飛び膝蹴り)


 1R、吉朗はローを着実に当てるが、今成正和戦DJ.taiki戦の連敗をきっかけに「無茶苦茶やるのと冷静にやるのとの使い分けがわかってきた」といい、距離を置き慎重な攻め。山本も飛び膝等の一発を警戒し、吉朗の出方を伺う。3分半過ぎ、山本の左ミドルをつかんで吉朗が上に。ハーフまで行くが、山本の守りが堅くその先に行けないままスタンドに戻される。
 2Rになると両者ともギアチェンジ。山本の左ストレート、吉朗の右ジャブが当たりだす。吉朗のローが山本の股間に入り一時休憩が入り、吉朗に口頭注意。ダメージはそれほど大きくなく再開。またも白熱の打撃戦が繰り広げられる。すると吉朗が左ストレートをヒット。ぐらついた山本が後退し、吉朗は左ストレート、前蹴りを当てると最後は飛び膝。終わってみればいつもの吉朗らしい締めくくりだった。KIDの弟分を飛び膝でKOというのも、何か因縁めいたものを感じる。

 「あそこは勝負どころやと思った」。吉朗はそう振り返るが、その勝負どころで着実に仕留められるのが真骨頂。連敗を機に緩急の使い分けも会得した。DJへのリベンジ&念願の王座奪取にリーチ。決戦の舞台は8/27横浜文化体育館大会だ。

◆吉朗「うれしすぎます。今回結構自信無かったっすよ。2連敗で流れ悪いし。この状況であのレベルの相手に勝てたのがうれしいっすね。山本選手は強いっすよ。動きのタイミングと出入りがうまい。(右目を氷で冷しながら)左のパンチも効きましたね。
(今日は慎重だった?)慎重でした。でも、無茶苦茶やるのと冷静にやるのとの使い分けがわかってきましたね。もうこのレベルになってくると勢いだけでは勝てへんから。
(決勝はDJとの再戦だが?)今日、志田が負けた瞬間に『俺しかいない。俺の流れができた』と思ったんですよ。リベンジして、ベルト巻いて。いい流れやないですか?」
 

第6試合 セミファイナル フェザー級 初代王者決定トーナメント準決勝(2) 5分3R
×志田 幹(パンクラスP's LAB東京)
○DJ.taiki(K.I.B.A.)
3R 2'03" TKO (レフェリーストップ:左フック)


 1R、志田がタックルで上になるが、DJは下から足を組み防御。2Rは志田のタックルをDJが切り続け、右ストレート一発で志田をダウンさせる。その後はパンチが激しく交錯する打撃戦。3RにはDJがやや疲れを見せ始め、志田のワンツーが決まりだした。しかし終盤にまたもDJマジックが炸裂。右ストレートで志田をひるませるとラッシュを仕掛け、最後は左フックで志田が尻餅をついたところでレフェリーが試合を止めた。

第5試合 ヘビー級 第2代王者決定トーナメントBブロック準決勝 5分2R
○アルボーシャス・タイガー(リトアニア/ラトビア士道館/ライトヘビー級4位)
×三浦康彰(禅道会広島支部)
1R 1'35" TKO (レフェリーストップ:左ストレート)


 序盤、三浦が右フックを当てるが、アルボーシャスもパンチを当てると一発の破壊力の差がくっきり。ぐらついて後ずさりする三浦にアルボーシャスがラッシュを仕掛け、下馬評通りのKO勝ちをおさめた。決勝戦は8/27横文。ポアイ菅沼と激突する。

第4試合 パンクラスアテナ 56kg未満契約 3分3R
×伊藤あすか(パンクラス稲垣組)
○SAYAKA(ガールファイトAACC)
判定0-3 (小菅29-30/廣戸29-30/岡本29-30)


 第1試合の山田崇太郎が、女子の前に試合をすることに不満を述べていたが、そんな声を吹き飛ばすような好勝負に。SAYAKAが横三角絞め、腕ひしぎ三角絞めでチャンスを作り勝利をおさめたが、伊藤もアームロックをきっかけにリバーサルに成功したり、タックルを潰して上になるなど健闘した。

第3試合 ミドル級 5分3R
△花澤大介13(コブラ会/8位)
△久松勇二(和術慧舟會タイガープレイス/9位)
判定1-0 (廣戸30-28/梅木29-29/和田29-29)

※2Rブレイク後の攻撃で久松に減点1

 両者ともサバ折りやタックルで上になるが、その後の攻め手に欠きドロー。花澤は右フックを当てたが、あと一歩の踏み込みが足りなかった。


第2試合 スーパーヘビー級 5分2R
○アンソニー“辰治”ネツラー(アメリカ/TEAM Boon!/4位)
×小椋誠志(パンクラス・チーム玉海力)
1R 0'30" KO (右ストレート)


 開始から右ミドルを当て、主導権を握ったネツラーが、右ストレート一発で小椋をKO。
小椋はしばらく立ち上がれず担架で運ばれる事態に。廣戸聡一審判部長の話によると「鼻骨骨折で中の血管の損傷が大きく、喉の中に血が貯まり、止血薬を投与しないといけない危ない状態だった」という。


第1試合 ライト級 5分2R
×山田崇太郎(TEAM JUNKiey)
○関 直喜(RISE FIGHT CLUB)
1R 2'36" TKO (ドクターストップ:タックルを切った際に右足首を負傷)


 廣戸審判部長の説明によると、「開始早々の関選手のタックルを山田選手が踏ん張った時に、足首がアンクルホールドのようになった」といい、関がトップポジションのまましばらく試合が進んだ後、ドクターストップがかかった。

■パンクラスゲート

第2試合 ライト級 5分2R
○太田純一(GOKITA GYM)
×伊藤健一(A-スクエア)
1R 1'17" TKO (レフェリーストップ:腕ひしぎ十字固め)

第1試合 フェザー級 5分2R
×長屋英一(和術慧舟會GODS)
○山澤勇紀(スタンド)
2R 1'55" KO (スタンドの膝蹴り)

Last Update : 06/12 10:54

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