(レポ&写真) [パンクラス] 5.2 後楽園:石毛&ポアイ、タイトル王手
パンクラス "SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2006 BLOW TOUR" 2006年5月2日(火) 東京・後楽園ホール 観衆:1950人(主催者発表)
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第7試合 メインイベント ウェルター級タイトルマッチ次期挑戦者決定戦 5分3R ×北岡 悟(パンクラスism/1位) ○石毛大蔵(SKアブソリュート/3位) 判定0-3 (和田29-30/小菅29-30/梅木29-29○) ※マストシステム ※石毛が暫定王者・井上克也と8/27横浜文化体育館大会で正王者決定戦
1Rはスタンドでのお見合いが大半だったが、その合間に石毛は斜に構えるフェイントからパンチの連打を当てる場面も。終盤には北岡のタックルを切り上になる。 2Rは序盤から北岡のタックルを切って石毛が上に。パウンドを的確に落とし、一旦スタンドに戻った後も北岡のタックルを切り、攻め入る隙を与えない。 3Rになるとようやく北岡がタックルで上になり、パウンドで石毛の目尻を切る。だがパスガードには至らず、スタンドに戻されてしまう。残り1分にはタックルに失敗した後にサッカーボールキックを浴び、最後は左ストレートをもらう等、3R目のポイントを五分に戻されてしまう。 結局2R目のポイントを確実に取ったと思われる石毛の判定勝ち。井上とのタイトル戦の権利を獲得した。
◆石毛「勝ったは勝ったけど、納得いかない内容。北岡選手のタックルを気にして、アグレッシブに行けなかった。暫定王者(井上)がHERO'Sで無様な負け方をして、ベルトの価値を落とした。僕がベルトを必ず取って、修斗の選手にリベンジしたい。今日は臨機応変な動きができなかった。タイトルマッチまでは全部の動きを伸ばしたい」
◆北岡「石毛選手が僕の力不足を感じさせてくれた。正直、肩の荷が降りた。本物の選手だったらこういうところで結果を出すんだろうけど、まだ僕は本物じゃない。そういう意味で、マスコミの目は間違いじゃなかったと思った。3Rにテイクダウンできた時も、自分に何かが足りないと感じた。石毛選手が僕をリセットしてくれた。でも辞めるわけじゃないし、ウェルター級のベルトを目指すことは変わらない。今後のことはちょっと休んでから考えたい」
第6試合 セミファイナル ヘビー級王者決定トーナメントAブロック準決勝 5分2R ○ポアイ菅沼(アメリカ/TWIST/1位) ×桜木裕司(掣圏会館) 1R 4'47" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ) ※菅沼が決勝戦進出。6/6後楽園大会の野地竜太 vs. アルボーシャス・タイガーの勝者と8/27横浜大会で対戦
序盤、桜木がポアイの周りを回りながら左のロー、ミドル、さらにワンツーのストレートを当てる展開。だがポアイが桜木の左ミドルに合わせて突進すると、桜木がスリップしてポアイが上に。ロープ際からリング中央に両足で引っ張り込むと、踏みつけ狙いからパスガードに成功し、一気にマウントに。両足でガッチリと桜木を捕まえたまま、バックとマウントを行き来しつつパンチと鉄槌を当て続け、最後はマウントパンチの連打。1R時間いっぱいまであと少しだったが、鼻血を出して動きが止まった桜木を見たレフェリーが試合を止めた。
第5試合 ウェルター級 5分3R ×伊藤崇文(パンクラスism/7位) ○ロバート・エマーソン(アメリカ/ノーリミッツ&チーム・オーヤマ) 判定0-3 (廣戸28-30/和田28-30/小菅29-30)
伊藤が右ローを当てた後、タックルでテイクダウンを狙うが、エマーソンは切って上になり、パウンドを落とし、猪木アリ状態からスタンドに戻るという展開の繰り返し。伊藤は最後まで流れを変えられなかった。 右ローの切れ味はキックの試合経験が活かされていることが感じられ、タックルのスピードも悪くない。だが、ローで下に意識を向けさせてしまってからタックルという組み合わせは不味いような気がした。
第4試合 ミドル級 5分2R ○竹内 出(SKアブソリュート/1位) ×アザード・アスガロフ(アルメニア/アリエフ・プロフェッショナル・チーム) 判定3-0 (廣戸20-17/梅木20-18/和田20-16)
序盤、アスガロフのバックスピンキックやバックブローを浴び苦しめられた竹内だが、コーナーに追い詰めてのストレートやジャブをたびたび当て、1R中盤以降は主導権を維持する。1Rにはマウントからの腕十字でチャンスを作り、2Rにはアスガロフが再三のロープつかみで減点1。ポイントで大差をつけきっちり白星を得た。
第3試合 キャッチレスリング 無差別級 5分2R △佐藤光留(パンクラスism/81.9kg) △花井岳文(TWIST/82.7kg) 判定0-0 (廣戸20-20/梅木20-20/和田20-20)
足関の取り合いやスタンドで尻を向け合ってのけん制、さらには花井がロープの反動で足を取りにいくなど(ロープを使った攻撃は反則)、トリッキーな攻防で見せ場は何度もあったが、率直なところ、噛み合いそうで噛み合わないまま2Rが終了。両者とも苦い表情でリングを下りた。
第2試合 ヘビー級王者決定トーナメント・リザーバー戦 5分2R ×玉海力剛(パンクラス・チーム玉海力) ○三浦康彰(禅道会広島支部) 1R 1'43" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め) ※三浦がリザーバーに
三浦が首相撲からの膝蹴りの後、右フックを当て、外掛けでテイクダウン。あっさりマウントを奪うと、バックマウントとの繰り返しでパンチを当てて玉海力を痛めつけ、弱ったところで腕十字を極め完勝した。
第1試合 スーパーヘビー級 5分2R ○河野真幸(フリー) ×ティモール・アリエフ(アルメニア/アリエフ・プロフェッショナル・チーム) 1R 4'09" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチでダウン後)
河野は下になるとヒール、リバースするとバックからのパンチ連打で攻勢。下からの三角を外されバックから鉄槌を浴びるも、クロスガードに戻すとアリエフの動きが止まる。スタミナ切れと右膝の怪我の影響のようで、再開後、河野が右フックを当てるとアリエフはうずくまりレフェリーが試合を止めた。河野は戦前の公約どおりスポンサーのPCボンバーの旗を掲げて勝利をアピールした。
パンクラスゲート ウェルター級 5分2R △宮本直樹(和術慧舟會A-3) △平野厚雄(ストライプル) 時間切れ
Last Update : 05/04 23:54
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