(レポ&写真) [新日本キック] 1.29 後楽園:内田、バックドロップで反則勝ち
新日本キックボクシング協会 "BRAVE HEARTS 1" 2006年1月29日(日) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第15試合 メインイベント 日本ヘビー級タイトルマッチ 3分5R ○内田ノボル(ビクトリー/王者/96.7kg) ×リュウ(市原/1位/100kg) 5R 2'19" 反則 (投げ) ※内田が初防衛
手足の長いリュウが前蹴りを駆使し、右ストレート、右ロー等も当て主導権。「よく研究されてた。調整ミスだった」という内田は、右足の動きがおかしく、なかなか自分の距離に持ち込めない。3R中盤、ようやく右ストレートでリュウをぐらつかせ、鼻血を誘い反撃。だが4Rにはリュウの膝、前蹴りに苦しめられる。このまま行けば判定勝利でもおかしくなかったリュウだが、試合終了残り1分にまさかの反則を犯してしまう。
首相撲の最中、リュウが後ろに回り込むとバックドロップで内田を投げる。内田は頭と背中をマットに打ち付け、痙攣して立てなくなってしまう。ドクターストップがかかり、内田の反則勝ちという裁定に。怒号の飛ぶ中、新日本キックの伊原信一代表はマイクを持ち「近日中に再戦させます」と宣言した。担架で医務室に運ばれた内田も、約20分後にはインタビューに応じ「ぜひ再戦したい。白黒きっちりつけないと」と話していた。
第14試合 メインイベント 58kg契約 3分3R ○菊地剛介(伊原/日本フェザー級王者) ×大刀国秀(藤/日本フェザー級3位) 2R 1'30" KO (左ローキック)
菊地がフェイントを駆使し、左の蹴りを上下に巧みに打ち分け、ストレートも当て主導権。ローで大刀の足にダメージを蓄積させると、2R、左ハイをクリーンヒットさせた後に強烈な左ローを2連打。大刀は立ち上がることができなくなった。菊地は昨年3月のタイトル戦に続き大刀に勝利したが、今回は文句無しの内容。3月大会の大野信一朗(藤本/1位)との防衛戦に向け幸先の良い結果を残した。
第13試合 メインイベント 63kg契約 3分3R ○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者) ×ガンスワン・レッドムーン(タイ/元ラジャダムナンSライト級王者) 判定2-0 (深瀬30-30/江刺家30-29/島田30-29)
23歳の元ラジャ王者・ガンスワンは、石井を去年のラジャのタイトル戦で下したジャルンチャイに勝ったこともあるという強豪。サウスポーから左ミドルや左ボディストレートを何発も的確に当て続ける。だが石井も3Rに強引に持ち込んだパンチ連打でガンスワンを苦しめる。クリーンヒットの数で劣った石井だったが、結局この攻めが評価され判定勝ちをものにした。
第12試合 セミファイナル 55.5kg契約 3分3R ○蘇我英樹(市原/日本バンタム級王者) ×ノッパチャイ・ラッタナヲン(タイ) 判定2-0 (北沢29-29/島田30-29/江刺家30-29)
第11試合 セミファイナル 68kg契約 3分3R ○井場洋貴(治政館/日本ウェルター級王者) ×ソンマイ・ケオセン(タイ) 2R 0'36" KO (右ローキック)
第10試合 日本バンタム級王座次期挑戦者決定戦 3分3R ○深津飛成(伊原/2位) ×小鳥(ホワイトタイガー/3位) 2R 0'23" KO (右フック) ※深津が王者・蘇我英樹への挑戦権を獲得
第9試合 68kg契約 3分3R ○荻野兼嗣(ビクトリー/日本ウェルター級1位) ×ロッタン・ウォー・タウィーギャット(タイ/ラジャダムナン・Sウェルター級4位) 3R 2'13" KO (左ローキック)
第8試合 ウェルター級 3分3R ×関ナオト(宇都宮尾田/5位) ○高 修満(伊原/7位) 2R 0'27" KO (右ハイキック)
第7試合 ミドル級 3分3R ×青木克眞(トーエル/3位) ○松崎勇気(治政館/5位) 判定0-3 (江刺家29-30/北沢28-29/島田29-30)
第6試合 フェザー級 3分3R ○小原祥寛(藤本/6位) ×今村 歩(トーエル) 2R 1'08" KO (3ダウン:右ハイキック)
第5試合 フェザー級 3分2R △栗本直基(野本塾) △下田舞汝武(尚武会) 判定0-0 (19-19/19-19/19-20)
第4試合 バンタム級 3分2R ×拳士浪(治政館) ○王子(横須賀太賀) 判定0-2 (19-20/20-20/19-20)
第3試合 ライト級 3分2R ×藤 康蔵(藤) ○ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル) 判定0-2 (20-20/19-20/19-20)
第2試合 55kg契約 3分2R ×飯島一成(治政館) ○丸山武士(藤) 判定0-2 (18-19/18-18/18-19)
第1試合 ウェルター級 3分2R ○林 元樹(藤本) ×小浜悠葵(尚武会) 2R 2'45" KO (3ダウン:パンチ連打)
Last Update : 01/30 12:29
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