(レポ&写真) [DEEP] 10.28 後楽園:前田・今成らフェザー級準決勝へ
DEEP事務局 "DEEP 21 IMPACT" 2005年10月28日(金) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第11試合 DEEPフェザー級(65kg)初代王者決定トーナメント一回戦 5分3R ○前田吉朗(パンクラス稲垣組) ×TAISHO(チーム・バルボーザJAPAN) 1R 0'32" KO (左ハイキック)
開始しばらく、両者間合いを取って様子見。前田は左右のパンチ、TAISHOは右ハイキックでけん制。すると前田はTAISHOのハイに呼応するようにジャンピングの左ハイ。これが見事TAISHOの首筋の付近を捕らえ、TAISHOはノックアウトした。
試合前からTASHOが「負ければ引退する」と公言していたため、前田は「勝ったのはうれしいけど、複雑な気持ち。TAISHO選手の土俵でもうちょっとやるつもりやった」と話し、試合後のインタビュースペースでは切な気な表情を浮かべていた。 TAISHOは「ハイキックは完璧に効かされていたので仕方ない」と話しながら笑顔を見せていたが、引退の件を聞かれた途端涙を浮かべ「満足している。悔いはない」 と言葉を振り絞るように話していた。総合は辞めるが、今後も本名の岩間朝美(いわま・ともみ)で柔術を続ける。 試合直後のリング上で前田はTAISHOに「お疲れさまでした」とメッセージを送った後、「外人天国にはさせません。決勝で今成をシバいてジ・エンドです」とアピールした。準決勝戦と決勝戦は12.2後楽園大会で実施。組み合わせは未定で後日発表されるが、ムアンファーレッグが前田×TAISHOの勝者との対戦を希望し、今成が判定を巡ってBTT&ATT連合軍と遺恨が生まれたことから、おのずと組合せは決まりそうだ。(※11/2にこの組合せで正式に決定した。12月大会ニュース)
第10試合 DEEPフェザー級(65kg)初代王者決定トーナメント一回戦 5分3R ○今成正和(チームROKEN) ×ファビオ・メロ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム) 判定3-0 (三宅=今成/豊永=今成/野口=今成)
足関十段・今成がスライディングや打撃のフェイントから足元に絡みつくが、メロはこれをふりほどいて猪木アリ状態に。終始この展開の繰り返し。決定的なチャンスは無かったが、攻め続けた今成に軍配が上がった。メロ陣営は判定に不満を示したが、今成が試合のペースを握り続けたため、この判定は妥当だ。
第9試合 DEEPフェザー級(65kg)初代王者決定トーナメント一回戦 5分3R ×山崎 剛(GRABAKA) ○マイク・ブラウン(アメリカ/アメリカン・トップチーム) 判定0-3 (三宅=ブラウン/豊永=ブラウン/野口=ブラウン)
山崎は70kgから65kgに落としてきたが、ブラウンの方が明らかに体の幹が太い。パワフルなパンチで山崎を何度も追い詰める。蹴りからきっかけをつかみたい様子の山崎だが、蹴るたびに足をつかまれ下になってしまう。ブラウンも上になってからの攻め手が乏しかったが、最後まで山崎にチャンスらしいチャンスを与えず。優勝候補筆頭に躍り出た。
第8試合 DEEPフェザー級(65kg)初代王者決定トーナメント一回戦 5分3R ×坪井淳浩(グラップリング・シュートボクサーズ名古屋) ○ムアンファーレッグ・ギャットウィチアン(タイ/チュワタナジム) 2R 1'32" KO (サッカーボールキック)
序盤、坪井が左ミドルを当てたり足関を狙ったりと攻勢。レフェリーの反則の注意が日本語のせいもあり、ムアンファーレッグは一瞬隙ができてしまい、サッカーボールキックを浴びてしまう場面も。だが減量に苦しんだ坪井は1R後半からじわじわと失速。タックルとヒールホールドの対処を徹底してやってきたムアンファーレッグは次第に勘をつかみ、パンチとサッカーボールキックで坪井を苦しめる。2Rもムアンファーレッグの優勢。最後は坪井が朦朧とした状態で寝転んだところ、ムアンファーレッグのサッカーボールキックが炸裂し衝撃の結末を迎えた。
なお、今回DEEPでは初めてサッカーボールキックありのルールが採用されたが、ロープをつかんで踏みつける反則が目立ち、しかもレフェリーもその場では注意する程度で減点等の処置を取ることが無かった。危険性の増すルールのため、決勝トーナメントではもっと厳正なレフェリングを望みたい。
第7試合 83kg契約 5分2R ○滑川康仁(チームM.A.D) ×ムン・ジョンヒョク(韓国/CMA KPW CHANGWON) 1R 2'33" タップアウト (前腕ギロチンチョーク)
滑川はタックルであっさりと上になると、コーナー付近に詰めてパウンドでムンを痛めつける。最後は前腕を首筋に押さえつけあっけなく勝利。
第6試合 95kg契約 5分2R ×大場貴弘(フリー) ○クリスチアーノ上西(AXIS柔術アカデミー) 1R 終了時 TKO (ドクターストップ:右眼か底骨折の疑い)
上西はセコンドのブスタマンチのアドバイスを聞きながら寝技で大場を圧倒。腕十字等でチャンスをつかむ。大場もマウントを奪われてもブリッジで返したり、アームロックを狙ったりと必死で応戦したが、おそらくパウンドをもらった際に右目の周りを負傷。1R終了後のインターバル中にドクターが終了を宣告した。
第5試合 73kg契約 5分2R ×長岡弘樹(DOBUITA) ○ミルトン・ヴィエイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム) 判定0-3 (大城=ヴィエイラ/三宅=ヴィエイラ/野口=ヴィエイラ)
ハイキック、タックル、グラウンドワーク。階級差を考慮したとしても、スピード、パワー、技術の全てにおいてミルトンはこの日の全出場選手の中でズバ抜けている印象を受けた。いわゆる「寝技でボコ殴り」状態で長岡を苦しめ続ける。長岡は左ストレートを当てたり、上になるとガムシャラにパンチを振り回したりと奮闘したが及ばなかった。
第4試合 83kg契約 5分2R ×佐藤隆平(R-GYM) ○村田龍一(吉田道場) 1R 3'51" KO (グラウンドパンチ連打)
佐藤がストレートの連打で村田を苦しめ、2度テイクダウンに成功。その先の攻め手には欠いたが、主導権を握る。村田は左目尻もカットし苦境に立たされたが、佐藤が蹴りを放った際にスリップしたため上になると、強烈な右のパウンドの連打で一気に形勢逆転。数発もらったところで佐藤は失神したが、さらに村田がダメ押しの連打を当てたところでようやくレフェリーが止めた。
第3試合 90kg契約 5分2R ×白井祐矢(チームM.A.D) ○大堀竜二(R-GYM) 1R 4'39" TKO (ドクターストップ:右目尻の出血)
スタンドの攻防で白井が主導権。大堀はテイクダウンを奪うがキープできず。だが打ち合いで左を当て白井の右目尻をカット。白井は主導権を維持したが、出血が激しく無念のTKO負けを喫した。
第2試合 78kg契約 5分2R ○藤沼弘秀(荒武者総合格闘術) ×高橋 渉(高田道場) 1R 2'26" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)
パンチラッシュで先手を取った藤沼は、上になるとパウンドの連打。これがじわじわと効き、レフェリーが試合を止めた。
第1試合 78kg契約 5分2R ×宮本優太朗(ビバリーヒルズ柔術クラブ) ○関 直喜(フリー) 判定0-2 (三宅=関/大城=ドロー/木村=関)
関が1Rに上からプレッシャーをかけ、2Rにはパンチの打ち合いでも主導権を握り勝利。
■フューチャーファイト
第4試合 82kg契約 5分2R ×潮田健志(A-スクエア) ○ジョルジ・タダシ・ジュニオール(HARD COMBAT) 1R 1'13" タップアウト (腕ひしぎ十字固め)
第3試合 82kg契約 5分2R △前島行晴(CMA戦ジム) △安藤 純(超人クラブ) 時間切れ
第2試合 70kg契約 5分2R ×好川 統(和術慧舟會A-3) ○丸山昌治(フリー) 2R 1'50" TKO (ドクターストップ:右まぶたのカット)
第1試合 65kg契約 5分2R △アンドレ・ニシノ(INFIGHT) △太田英夫(Team KIBA) 時間切れ
Last Update : 10/30 02:24
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