(レポ&写真) [全日本キック] 10.16 後楽園:ムエタイに全敗も日本健闘
全日本キックボクシング連盟 "SWORD FIGHT 〜日本 VS タイ・5対5マッチ〜" 2005年10月16日(日) 東京・後楽園ホール 観衆:1,720人(超満員札止め)
写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第8試合 日本VSタイ・大将戦 57.5kg契約 3分5R ×山本元気(REX JAPAN/全日本フェザー級王者) ○コムパヤック・フェアテックス(タイ/ルンピニー・バンタム級4位&タイ国プロムエタイ協会同級6位) 3R 1'41" TKO (レフェリーストップ:肘打ちによる左眉尻のカット)
ここまで日本勢4人全敗。元気が一矢報いるか。素早いパンチのコンビネーションを決めれば、コムパヤックも応戦するが、右ストレートでダウンを先取したのは元気。その後もパンチのコンビネーションでコムパヤックを追い詰め、2R序盤にもミドルを絡めてダウンを返す。このまま勝利かと思われたが、コムパヤックはパンチと肘でまさかの反撃。元気のパワーと動きのキレがじわじわと落ち、終了間際のコムパヤックの肘打ちで元気は左の眉の上を大きく切られてしまう。
インターバル中のドクターチェックで止められても不思議ではないほどだったが、3Rに突入すると元気は力を振り絞り猛ラッシュ。しかしすぐコムパヤックにペースを握られるとまた出血が激しくなり、3R2度目のドクターチェックで試合が止められた。 試合後の元気は「防御がおろそかになった。攻撃ももっと上下に散らすべきだった」と反省しつつも「1回、2回負けたぐらいでメゲるような男じゃない」と前向きな姿勢は崩さなかった。
第7試合 日本VSタイ・副将戦 67.5kg契約 3分5R ×山内裕太郎(AJジム/全日本ウェルター級王者) ○ゲンナロン・ウィラサクレック(タイ/元WBF豪州ウェルター級王者) 判定1-2 (梅木49-50/大成50-49/和田49-50)
既にタイチームが3勝。日本チームの負け越しが確定したが、山内が日本人キラー・ゲンナロン相手に殊勲の接戦を繰り広げる。ゲンナロンのパンチと肘にきっちり対処。パンチのコンビネーションや単発の左ボディを決め一歩も引かない。4Rまでシーソーゲームが続き、5R終盤にゲンナロンのフック、ボディ、膝に追い詰められ惜しくも敗れたが、逆にゲンナロンの左目を腫れ上がらせたことも評価され判定はスプリット。株を一気に上げた。
第6試合 日本VSタイ・中堅戦 54kg契約 3分5R ×藤原あらし(S.V.G./全日本バンタム級王者&MACH 55優勝) ○ワンロップ・ウィラサクレック(タイ/M-1バンタム級王者) 2R 0'20" KO (肘打ち)
ワンロップは序盤から素早いパンチ、肘、ミドルで倒しにかかるが、あらしは右肘でワンロップの眉間を切り裂くことに成功。大出血となりドクターチェックが入る。だがこれでワンロップの怒りの火蓋も切ることとなってしまい、ワンロップは左ストレートを中心に猛反撃。右目の腫れ上がったあらしは、最後は右肘をもらいダウン。頭を抱えたまま立ち上がれなかった。
第5試合 日本VSタイ・次鋒戦 67.5kg契約 3分5R ×金沢久幸(AJKF/IMTF世界ウェルター級王者&全日本ウェルター級2位) ○クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WMC世界ウェルター級王者&ラジャダムナン・Sウェルター級3位) 4R 2'18" KO (3ダウン:右ミドルキック)
1R、金沢得意の飛び膝にクンタップが右ストレートを合わせダウンを先取。3Rにも右アッパーでダウンを奪う。直後、金沢が右ハイでダウンを奪い返し会場は熱狂に包まれるが、4Rに金沢のバックブローに合わせクンタップが右フックでダウンを奪うと万事休す。最後はミドルで3ダウンを喫し惜しくも敗れた。
第4試合 日本VSタイ・先鋒戦 58kg契約 3分5R ×前田尚紀(藤原ジム/全日本フェザー級1位) ○カノンスック・フェアテックス(タイ) 2R 1'22" KO (3ダウン:右フック)
ローの打ち合いから始まったが、カノンスックの左ローが冴え、1R中盤には前田は早くも効いてきた様子。だがカノンスックは左ローで倒しにいかず、下に意識を向けておいての右フックでダウンを奪取。なんとか1R目を2ダウンで逃げ切った前田は、2R序盤こそローで反撃し意地を見せたが、右フック、左ハイ、右フックで立て続けにダウンを奪われ、マットに沈んだ。
第3試合 CROSS BOUT フェザー級 サドンデスマッチ(3分3R+延長) ○正巳(勇心館/全日本フェザー級5位) ×国分省吾(OGUNI GYM/NJKFフェザー級5位) 1R 2'20" KO (右フック)
様子見の攻防が続いたが、国分が距離を詰めてきたところを正巳がコーナー際でかわして、右フック一発で見事KO勝利を奪った。
第2試合 CROSS BOUT 60kg契約 サドンデスマッチ(3分3R+延長1R) ×栗原 豊(光ジム/全日本ライト級10位) ○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKフェザー級4位) 4R 判定0-3 (大成9-10/和田9-10/梅木9-10) 3R 判定0-1 (大成29-30/和田30-30/梅木30-30)
3Rまで組み付いての攻防が大半で差がつかなかったが、延長Rに黒田がハイやミドルの手数で勝り勝利。
第1試合 スーパーウェルター級(69.85kg) 3分3R ○小宮隆司(TEAM-1) ×伊藤崇文(パンクラスism) 2R 2'49" KO (3ダウン:右フック)
伊藤がサウスポーの構えから蹴りとパンチを打ち分け主導権。距離感もリズムもコンビネーションも、本職のキックボクサーと何ら変わらなくなっている。だが2R中盤、小宮が打ち合いに持ち込むと、伊藤はこれまでのリズムを崩して打ち合いに応じてしまい、右フックでダウン。その後も立て続けにダウンを奪われ、まさかの逆転負けを喫してしまった。
オープニングファイト第4試合 ウェルター級 3分3R ○ダイスケ・ルークハマッコ(はまっこムエタイジム) ×掛野並樹(藤原ジム) 判定2-0 (30-29/30-30/30-29)
オープニングファイト第3試合 フェザー級 3分3R ×ウルフ原田(DRAGON GYM) ○藤井 優(アクティブJ) 判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
オープニングファイト第2試合 ライト級 3分3R ○村山トモキ(AJジム) ×ボンバー黄太(REX JAPAN) 3R 1'36" KO
オープニングファイト第1試合 バンタム級 3分3R ×小野寺紘也(DRAGON GYM) ○菊地 慧(藤原ジム) 1R 2'31" TKO
Last Update : 10/17 01:14
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