(レポ&写真) [NKB] 9.18 有明:須藤、瀬尾を1R KO。K-1参戦を熱望
キック・ユニオン "ディファ有明大会" 2005年9月18日(日) 東京・ディファ有明 認定:NKB実行委員会
レポート&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第13試合 メインイベント NKBウェルター級王座決定戦 3分5R ×瀬尾尚弘(JK国際/1位) ○須藤信充(神武館/3位) 1R 1'46" KO (右フック) ※須藤が新王者に
帰ってきた天才、7年越しの2階級制覇。次はK-1 MAX?
瀬尾は過去2度にわたって王座奪取に失敗。しかも相手がかつて天才と呼ばれた須藤相手ということもあり、試合前からテンションが上がりきっている。一方の須藤も、開始前からずっとリングの中をグルグルと歩き、我慢しきれずなんとセコンドに左ボディを叩き込む等、気合十分だ。両者には7月大会に出場した我龍真吾が花束を贈呈。この時リングアナは我龍が10月12日のK-1 MAXに出場する可能性があることを発表した。
ゴングが鳴ると先に右ローを当てたのは瀬尾。しかし須藤はすぐさま左アッパーと右ローの連打をお返し。さらには右ハイでダウン気味に瀬尾をマットに倒す。その後も須藤は右ロー、左アッパーだけでなく、ミドル、テンカオ等、上下左右に多彩な技を繰り出し主導権をキープ。そして早くも効いてきた様子の瀬尾に右フックをクリーンヒット。瀬尾は立ち上がろうとしたが、足に来る状態でそのままうずくまり、終了のゴングを聞いた。
須藤は98年9月、小林聡にK-Uライト級王座を奪われた試合を最後に引退したが、去年5月にキックに復帰。それからさらに1年4ヶ月ぶりの試合だったが、34歳という年齢とブランクを全く感じさせない破壊力と技のバリエーションで、あっさりと王座奪取に成功した。全日本とK-Uのライト級、NKBウェルター級に続き、ミドル級制覇も視野に入れ、さらにはK-1 MAX参戦にも意欲を示した。急激な減量のため長期戦でどこまで通用するか、相手がもっとテクニシャンの場合どれだけ対処できるのか、未知数な要素は多い。だが、豪快なファイトスタイルとキャラクター、普段はオラクルやアクセス等のデータベースを作る仕事をしているという意外な一面は、MAX向きの存在といえるかもしれない。
◆須藤「ずっと毎日一人で練習してて、不安だったけど、結果出せて一安心ですよ。減量もキツくて、今日も朝の時点で2kgオーバー。4ヶ月で28kg落としました。 (試合間隔が空いた不安は無かったか?)そういうのオレ、意味わかんないんすよ。期間が空いていようが、来るものを倒す、それだけ。スピードとタイミングだけちゃんと合わせるのは、ゴルフでも野球でも何でも一緒だから。(秘訣があるのか?)コツがあるんだけど、それは言えない。高野くん(洋一:神武館所属ライト級3位)は瀬尾と友達だから、彼には教えてないんだよ(笑)(最初からスパートをかけたのは?)はじめにビビらせないと。瀬尾の目もイッてたし。俺とやる奴はなぜかみんな目がイッてしまうんだよね。 (今後の目標は?)これで2階級制覇。ミドル級も制覇したいんだけど、何にせよ一流になりたい。K-1にも出たいっすよ。素人みたいのがルックスだけで出てるのが不満ですね。日本人にも腕力だけじゃなく、ちゃんとしたフォームでパンチ打つ奴がいることを見せたいね。(ボクシングの)デラホーヤとかトリニダードみたいな一流になりたいっすよ。ただ、やりたいことをやるにしても一個一個信用を積み重ねていかないとね」
第12試合 セミファイナル ライト級 3分5R ○大出義明(神武館/4位) ×道地 誠(飛田/7位) 1R 0'36" KO (左ストレート)
メインで須藤が王座を獲る前に、同門の33歳・大出も、須藤を思わせるラッシュであっさりKO勝利。これで戦績12戦8勝(4KO)3敗1分、3試合連続KO勝ち。
第11試合 フェザー級 3分5R ×馳 大輔(JK国際/4位) ○山口 勝(八王子FSG/9位) 判定0-2 (川上49-50/前田50-50/杉内48-50)
第10試合 53.52kg契約 3分5R ○ZORO(徳心会/フライ級3位) ×HIDE(八王子FSG/バンタム級) 3R 1'32" KO
第9試合 バンタム級 3分3R ○山口 翔(神武館) ×小柴学丈(大塚) 1R 2'06" KO
第8試合 ライト級 3分3R ×小金 旭 (神武館) ○SEIITSU(八王子FSG) 判定1-2
第7試合 フェザー級 3分3R ×天野雄一郎(JK国際) ○巨輝(大阪真門) 判定0-3
第6試合 ヘビー級 3分3R ○大和田岳志(TOPS) ×中西暁久(金子) 1R 1'18" KO
第5試合 バンタム級 3分3R ×大田原和正(仲ファイティングジム) ○宮崎康晶(MTOONG.S) 3R 2'24" KO
第4試合 ミドル級 3分3R ×猪ノ川健(大塚) ○宇治信吾(八王子FSG) 1R 1'02" KO
第3試合 ライト級 3分3R ○稲葉竜太(TEAM.OJ) ×大塚優介(TOPS) 2R 2'27" KO
第2試合 フェザー級 3分3R ×清川竜冶(神武館) ○佐々木考丸(TEAM.OJ) 判定0-3
第1試合 バンタム級 3分3R ○川島正浩(TEAM.OJ) ×宮部富之(大塚) 1R 2'11" KO
Last Update : 09/18 23:30
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