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(レポ&写真) [NJKF] 7.23 後楽園:桜井洋平、薄氷防衛。国崇、鬼の復活

ニュージャパンキックボクシング連盟 "INFINITE CHALLENGE VII 〜無限の挑戦〜"
2005年7月23日(土) 東京・後楽園ホール

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第13試合 メインイベント NJKFライト級タイトルマッチ 3分5R
○桜井洋平(B・Freely/王者)
×山本雅美(北流会君津/2位)
判定2-0 (多賀谷49-49/シーナ49-48/山根49-48)

※桜井が初防衛

 開始早々、洋平がコーナーに雅美を詰めパンチラッシュ。左フックで雅美はダウン気味に倒れるが、レフェリーはスリップを取る。その後も洋平がパンチと蹴りの猛攻を続けるが、GANGAジムからの離脱の影響もあり、一個一個の攻撃の精度が荒い。雅美はブロックしたりうまくポイントを外すことでダメージを最小限に押さえ、左ローを的確に当て続ける。するとスタミナロスも重なり、桜井は失速。後ずさりする場面が増えるように。

 4R、洋平は力を振り絞って前に出てパンチラッシュ。だが雅美はブロックで耐え続けると、それまでほとんど出さなかった左ハイキックを洋平の首筋にクリーンヒット。さらに右ハイキックも当て、一気に形成を逆転する。フラフラの洋平の顔面に、雅美が膝蹴りを連打し仕留めにかかると、場内は両軍の応援団の歓声と悲鳴に包まれる。ここで洋平は眉間をカットしドクターチェック。だが傷は浅くストップにならず、逆に洋平に体力回復の時間を与えてしまうことに。残り時間はわずかで、洋平の右ハイを雅美がブロックした直後にラウンドが終了してしまう。
 結局4Rで両者とも体力を使い果たしてしまったか? 5Rはどちらも単発な攻めしか出せないまま試合終了。洋平がかろうじて逃げ切り、初防衛に成功したが、試合後は「自己管理がなってなかった。純粋に相手が強かったです」「練習環境が変わり練習不足で、気持ちにも波があった」「相手の対策は一回も考えなかった」と弱々しい言葉しか出てこなかった。一方の雅美は「4Rに仕留めきれなかったことが敗因。このままじゃ終われない。超えられない壁じゃない」と、悔しさをにじませながらも今後の飛躍に向け自信を得た様子だった。

第12試合 メインイベント バンタム級 3分5R
○タップナー・シットロムサイ(タイ/ラジャダムナン&WMCスーパーフライ級王者)
×童子丸(キング/NJKFバンタム級1位)
1R 1'48" KO (3ダウン:左ストレート)


 サウスポーのタップナーは序盤、スピードのある左ストレート主体でリズムを伺う様子。童子丸の前蹴りで一瞬コケそうになる場面もあったが、直後放った右→左のワンツーパンチの連打で早くもダウンを奪う。左ストレートを左目にもろにもらった童子丸は、ダウンの後なんとか立ち上がったものの、左目がふさがった状態で防戦一方に。結局その後も左ストレートで2連続ダウンを喫しあっけなくKO負け。童子丸は本領発揮の前に封殺されてしまった。

第11試合 セミファイナル 54kg契約 3分5R
○国崇(拳之会/NJKFバンタム級王者)
×若林直人(岩瀬/NJKFバンタム級6位)
1R 2'34" KO (3ダウン:左ボディブロー)


 5月のMACH 55で藤原あらしに敗れ、再起戦となる国崇。名前から藤原を外しただけでなく、トランクスも白から黒に新調した。試合は右ミドルで意識を右に向けた後、一層磨きのかかった左ボディブローを若林に叩き込み、あっさり主導権を握る。結局この左ボディーで3連続ダウンを奪っての完勝。鬼のような強さで、改めて存在感を示した。

第10試合 54kg契約 3分5R
△米田貴志(OGUNI/NJKFバンタム級2位)
△ヨックノイ・シラッピッ(タイ/スーパーフライ級)
判定0-0 (多賀谷50-50/センチャイ50-50/高木50-50)


 弱冠15歳のヨックノイはまだあどけなさが残るが、基本に忠実なムエタイの動きで米田に攻めさせず。首相撲の場面以外、両者の距離が縮まらないまま試合は終わってしまった。

第9試合 フェザー級 3分5R
○中須賀芳徳(OGUNI/3位)
×RYU(上州松井/7位)
判定3-0 (多賀谷50-46/センチャイ50-46/シーナ50-47)


 165cmのRyuに対し、中須賀は180cm。長身とサウスポーを活かし、伸びのある肘と膝を叩き込んでいく。Ryuは1Rから出血するも打たれ強く、最後までダウンしなかった。

第8試合 ライト級 3分5R
○ミシマ(格闘道場G-1/4位)
×秀策(OGUNI/5位)
1R 1'50" KO (左フック)


 夕方首都圏を襲った震度5の地震の影響で、電車に乗っていたミシマは会場への到着が遅れる。そのため5回戦の前に予定外の休憩時間が挟み込まれるという珍事が発生したが、試合が始まるとミシマはアクシデントを感じさせない速攻。右ハイのフェイントの後の左フックでダウンを奪う。秀策は立ち上がったものの、ファイティングポーズを取らなかったためノックアウト扱いを受けるという不運な負け方となってしまった。

第7試合 55.5kg契約 3分5R
○国分省吾(OGUNI/NJKFフェザー級6位)
×TSUYOSHI(健心塾/NJKFバンタム級10位)
4R 0'59" KO (右ストレート)


 2Rにローを効かせた国分が、3Rに左フックで2ダウンを奪取。最後は4R、左ミドルと右ストレートの連打でTSUYOSHIをマットに沈めた。

第6試合 フライ級 3分3R
○西村 勝(ESG)
×薩摩サザ波(TARGET)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)

第5試合 フェザー級 3分3R
○久保優太(立川KBA)
×小猿(健心塾)
3R 1'56" KO

第4試合 肘無し ウェルター級 3分3R
△菊地宣顕(ESG)
△渡辺雅和(チームドラゴン)
判定0-1 (29-29/30-30/29-30)

第3試合 フェザー級 3分3R
○竹蓋正博(ARMS)
×スリラー英男(OGUNI)
1R 2'55" KO

第2試合 ライト級 3分3R
×一輝(OGUNI)
○谷 拓也(一心館)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

第1試合 フェザー級 3分3R
○大津鉄二(OGUNI)
×ジャイアン(健心塾)
2R 2'09" KO

Last Update : 08/07 11:52

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