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(レポ) [修斗] 7.14 北沢:風田KO勝ち。児山が新人王決勝進出

ガッツマン・プロモーション "下北沢修斗劇場第12弾 〜Shooter's Summer〜"
2005年7月14日(木) 東京・北沢タウンホール
認定・インターナショナル修斗コミッション

  レポート&写真:徳永 崇  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第8試合 ライト級 5分2R
○風田 陣(ピロクテテス新潟)
×山田啓介(SHOOTO GYM K'z FACTORY)
1R 3'38" KO (膝蹴り)


 元キックボクサーの風田が重く鋭い右ローをたたき込む。山田も呼応するかのように大振りのフックで応戦。ガードの上からだが迫力を感じさせる。打撃戦になるかと思われたが、3分すぎ、フックから組み付いた風田がボディに左ヒザを一閃。悶絶して崩れ落ちた山田は、なんとか立ち上がるがファイティングポーズがとれず。呆然とした表情で10カウントを聞いた。
 勝利が決まると、風田は左ヒザを指さしながらリングを一周。最近負けが込んでいた風田だが、伝家の宝刀が錆び付いていないことを高らかにアピールした。

第7試合 フェザー級 5分2R
×小塚誠司(PUREBRED大宮)
○細井鷹飛呂(パレストラ松戸)
判定0-3 (鈴木17-19/管野18-19/浦17-20)
※2Rグラウンド状態での頭部への蹴りにより小塚に減点2


 小塚が組み付いてテイクダウンを狙うが、細井はこらえて頭部にパンチを連打。なんとかグラウンドに持ち込む小塚だが、細井は下からコツコツと軽いパンチを返していく。上の小塚は細井の長い手足に阻まれ、なかなかパウンドを打ち込めない。スタンドに戻ると再びテイクダウンし、パスに成功する小塚だが、細井は下からパンチを連打。逆に小塚は有効打をなかなか打てず、1R終了。
 2Rに入っても同様の展開。ポジションをキープする小塚だが、パンチの総数、有効打数では細井が上回る。小塚がテイクダウンを狙って組み付くと、細井は倒されるまでの約5秒間で鉄槌、細かいパンチを連打。テイクダウンされても下からパンチを返し、小塚もボディ、顔面と上下にパウンドを打ち分けるが、大きなダメージは与えられない。
 迎えた2R中盤、細井の立ち上がり際を狙った小塚の前蹴りが、ヒザをついた状態の細井の目にヒット。反則で細井は出血し、ドクターチェックが入る。試合は中断し、小塚には減点2が課される。再開後、組み付いた小塚に再び細いがパンチを連打。今度は小塚が右側頭部から出血する。最後は乱打戦になり、小塚がタックルにいったところで試合終了のゴング。判定と同時に小塚は崩れ落ちてマットをたたき、細井は笑顔でマットに大の字に寝ころんだ。減点がなければドローだっただけに、小塚には悔やまれる一撃だろう。

第6試合 ウェルター級 [05年度新人王トーナメント準決勝戦] 5分2R
△井上裕貴(和術慧舟會RJW)
△児山佳宏(パレストラ松戸)
判定1-1 (鈴木19-19/管野20-19/浦19-20)

※抽選の結果、児山がトーナメント決勝進出

 児山がタックルから井上を倒すが、井上は抑え込まれる前に立ち上がり、スタンドに戻る。打撃戦では両者互角で、お互いに有効打はなし。終了までほぼ同様の展開が続き、判定は三者三様のドロー。抽選で児山がトーナメント決勝に進み、廣田瑞人(GUTSMAN・修斗道場)との決勝に駒を進めた。

第5試合 修斗グラップリング フェザー級 3分2R
○大河内衛(大河内ぐんだん)
×坂本光広(PUREBRED大宮)
ポイント12-3


 大河内がバックを2度奪い、腕十字を狙う等、攻勢をキープし完勝した。

第4試合 バンタム級 5分2R
○菅原雅顕(和術慧舟會RJW)
×神酒龍一(GUTSMAN・修斗道場)
判定3-0 (若林20-16/鈴木20-17/二瓶20-19)

※1R右ストレートで神酒にダウン1

 菅原170センチ、神酒162センチ。スタンド勝負を仕掛ける両者だが、リーチの差で菅原が空間を支配する。神酒の間合いの外からジャブ、ストレートを打ち込み、神酒は苦しい展開。なかなか間合いに入れず、パンチを次々にもらってしまう。1R中盤には菅原の右ストレートが神酒のテンプルをとらえ、ダウンを奪取。神酒はすぐに立ち上がり、鋭い左ミドルで反撃するが、間合いをつめられずに追撃を打ち込めない。
 2Rに入り、タックルに活路を求める神酒だが、菅原は切ってトップを奪取。ラウンド中盤で下になった神酒が、一瞬腕十字で惜しい場面を作るが、極めには至らない。終盤やや失速した菅原に、神酒が跳びヒザを当てるが、大きなダメージは与えられない。打撃戦を制した菅原が、判定勝ちを収めた。

第3試合 ミドル級 5分2R
×吉田善行(東京イエローマンズ)
○新美吉太郎(総合格闘技津田沼道場)
判定0-2 (鈴木18-20/管野19-19/二瓶19-20)


 スタンド勝負を狙う新美とグラウンドに持ち込みたい吉田。新美は鋭いローと左フックでプレッシャーをかけるが、吉田はタックルから組み付き、コーナーに押し込む。差し合いからテイクダウンを狙う吉田だが、新美は腰の強さを発揮し、なかなか倒れない。吉田がコーナーに押し込み、初のテイクダウンを奪ったところで1R終了。2Rに入っても同様の展開。終盤にようやく吉田がテイクダウンし、グラウンドに持ち込むが、時すでに遅し。判定で新美に軍配が上がった。

第2試合 ライトヘビー級 5分2R
×芦川祥教(RJW G2)
○村山暁洋(GUTSMAN・修斗道場)
1R 0'25" TKO (タオル投入:グラウンドパンチ連打)


 芦川は中国拳法のような謎の構えで近づいたと思うと、突然足を狙って反転。猪木―アリ状態になったものの村山は冷静に足にローキックを入れ、トップポジションからパンチを連打。防戦一方になった芦川を見て、セコンドがタオルを投げいれた。

第1試合 ライトヘビー級 5分2R
×金太郎(R-GYM)
○奥野泰舗(GUTSMAN・修斗道場)
2R 2'40" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ連打)


 奥野はデビュー戦。緊張からか真っ赤な顔でした様子でゴングと同時に大振りのフックで突進し、パンチの打ち合いに持ち込む。金太郎の左のジャブがたびたび奥野の鼻をとらえ、正確性で上回る。奥野は興奮を抑えきれないのか、声をあげながらパンチラッシュ。前に出続け、プレッシャーをかける。金太郎は回りながらジャブを突き、1度もグラウンドにならずに1R終了。
 2Rに入っても奥野が前に出る。セコンドからの「総合だよ!」という声で金太郎はタックルを仕掛けるが、奥野はつぶしてトップポジション。反転して逃げようとする金太郎のバックを奪い、首を狙いながら細かくパンチを落とす。前に落とそうとする金太郎だが、奥野はしぶとくポジションをキープ。金太郎がパンチを嫌がって前を向いたところで、奥野が待望のマウント奪取。マウントからパンチを連打し、金太郎の動きが鈍るとレフェリーが試合を止めた。嬉しい初勝利に、奥野は雄叫びをあげた。


Last Update : 07/15 21:46

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