(レポ&写真) [新日本キック] 7.3 後楽園:深津、バンタム級で初勝利
新日本キックボクシング協会 "MAGNUM 8" 2005年7月3日(日) 東京・後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真:米山真一 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第14試合 メインイベント 73kg契約 3分3R △松本哉朗(藤本/日本ミドル級王者) △山崎銀二郎(宇都宮尾田/日本ミドル級2位) 判定0-0 (稲田30-30/江刺家30-30/深瀬29-29)
1R、松本が右ロー、右ハイ、右ボディ、右アッパー等で主導権。だが2R開始早々、山崎の右フックの連打を浴び、左フックで一瞬グラついてしまう。松本はパンチで挽回するが、一発狙いが増えやや雑な攻めに。3Rもパンチ合戦。互いにグラつく場面があり五分の展開となり、結果はまさかの引き分けに終わった。
◆松本「やっちゃった! マイナス100点の内容です。今日はKO決着が少なくて、盛り上げなきゃと思ったけど、力みすぎました。気持ちよくお客さんに帰ってもらいたかったのに。石井(宏樹)さんならキッチリ倒せるんでしょうけど、甘い部分が出てしまいました。倒せなかった時点で負け、判定になった時点で今日は負けですね」
第13試合 セミファイナル 55kg契約 3分3R △加村健一(伊原/日本バンタム級王者) △ノッパチャイ・ラッタナヲン(タイ/バンタム級) 判定1-0 (稲田30-29/江刺家30-30/深瀬30-30)
攻めに覇気のないノッパチャイに、加村はペースを合わせてしまい、淡々とした打ち合いに終始。ムエタイ式の攻防として見ればまずまず楽しめるのだが、この日はKO決着が少ないせいか、ストレスのたまった観客からはヤジが飛ぶ。3Rになってようやく加村がパンチと蹴りの手数を増やしたが、これからというところで試合終了となってしまった。
第12試合 セミファイナル バンタム級 3分3R ○深津飛成(伊原/日本フライ級1位) ×小鳥(ホワイトタイガー/日本バンタム級3位) 判定3-0 (稲田30-28/江刺家29-28/酒井30-28) ※3R左フックで小鳥に1ダウン
1Rから積極的にパンチと蹴りで打ち合う両者。2R途中までほぼ互角だったが、小鳥が中盤、右アッパーを深津のアゴに炸裂。パンチの連打で追い詰める。だが3R、深津が左右のフックで小鳥をひるませた後、すぐさま左フック。小鳥は真後ろに倒れ逆転のダウンを喫する。以降は互いにパンチをクリーンヒットさせ一進一退の展開。協会ではバンタム級以下は4オンスのグローブを採用しているせいもあり(他団体は6オンス)、互いにダメージは大きいが、最後まで一歩も引かない打撃戦を繰り広げ、観客をこの日一番沸かせた。深津はこれでバンタム級初勝利。
第11試合 67kg契約 3分3R ○シン・ノッパデッソーン(タイ/伊原/ラジャダムナン・ウェルター級王者) ×荻野兼嗣(ビクトリー/日本ウェルター級2位) 2R 終了時 TKO (タオル投入)
荻野はサウスポーから着実にローを当てるが、ノッパデッソーンの強烈な右ミドルと右ハイに苦戦。何発も左腕にもらった末、2R終了時にタオルが投入された。
第10試合 ウェルター級 3分3R ○シントゥン・ギャットブサバー(タイ/ラジャダムナン・ウェルター級3位) ×SHING(治政館/日本ウェルター級5位) 判定3-0 (深瀬30-29/島田30-29/酒井30-29)
シントゥンが素早い左フックでSHINGを苦しめた後、右ローでじわじわとSHINGの左足を痛めつける。SHINGは右スネも裂傷。パンチで活路を見いだしたい様子だったが、足のダメージで踏み込めず、シントゥンに逃げ切られた。
第9試合 ライト級 3分3R △高 修満(伊原/1位) △朴 龍(市原/3位) 判定0-0 (深瀬30-30/島田30-30/江刺家30-30)
これまで1勝1敗の両者。2Rに高が肘で朴の側頭部を切り、パンチで朴の右まぶだを腫れ上がらせるが、3R中盤から朴が底力を発揮。肘とフックを振り回し高を苦しめ、五分に戻した。
第8試合 ウェルター級 3分3R ×ホカトモヒロ(治政館/3位) ○正木和也(藤本/4位) 判定0-3 (深瀬29-30/稲田29-30/江刺家28-30)
正木が左ボディ、ジャブ、アッパー等のパンチで攻勢を維持した。
第7試合 フェザー級 3分3R ×小原祥寛(藤本/4位) ○中尾 満(伊原/10位) 判定0-3 (酒井29-30/稲田29-30/江刺家29-30)
互いになかなか決め手となる攻撃が出せなかったが、3R終盤にパンチの連打を当てた中尾に軍配が上がった。
第6試合 ヘビー級 3分2R △富士大輔(トーエル) △嚴 士鎔[げん・しよう](伊原) 判定1-0 (20-20/20-20/20-19)
第5試合 ライト級 3分2R △拳太(横須賀太賀) △垣原卓也(伊原土浦) 判定0-1 (20-20/20-20/19-20)
第4試合 フライ級 3分2R ○池田茂由(伊原) ×ジェット蓮田(誠真) 判定3-0 (20-19/20-19/20-19)
第3試合 ライト級 3分2R ×福岡サスケ(治政館) ○プロム・ブントーン(カンボジア/トーエル) 判定0-2 (19-20/20-20/19-20)
第2試合 ウェルター級 3分2R △滝田純一(伊原土浦) △持田貴朗(ビクトリー) 判定1-0 (20-20/20-19/20-20)
第1試合 フェザー級 3分2R △ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエル) △佐藤純一(藤本) 判定0-1 (19-20/20-20/20-20)
Last Update : 07/09 23:52
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