(レポ&写真) [極真会館] 5.1 全世界ウェイト制:テイシェイラ重量級制覇
国際空手道連盟・極真会館 "第3回全世界ウェイト制空手道選手権大会" 2005年5月1日(日) 東京・東京体育館
レポ&写真:井原芳徳 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
▼重量級(90kg超) 決勝 ×レチ・クルバノフ(ロシア/03年第8回全世界大会5位) ○エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/03年第8回全世界大会3位) 本戦1-0 延長2-0 再延長0-5
クルバノフは3試合連続左上段後ろ回し蹴りで一本を奪い(一回戦のみ合わせ一本)、強烈なインパクトを残しての決勝進出。対するテイシェイラも、2回戦でコズロフを右上段膝蹴り一発で仕留める等、他を寄せ付けず。大会最終試合は大方の予想通りの超獣対決となった。 本戦は両者距離を取っての蹴り主体の攻防。クルバノフが左の下段を多用し、時折回し蹴りも使い主導権を握る。決定打に欠き延長にもつれ込むと、テイシェイラが次第に突きの連打で巻き返すように。下がるようになったクルバノフは回し蹴りを放つが、かけ逃げで磯部審判に指導される場面も。結局延長でも決着となる3ポイント差に届かず再延長へ。開場は大歓声に包まれる。再延長は本戦とは打って変わって、接近しての突きの打ち合いに。しかしこの攻防になると強いのはやはりテイシェイラ。底力の差で優勝をもぎ取った。
3位決定戦 ×アンドレイ・ステピン(ロシア/04年第36回全日本大会3回戦敗退) ○アレキサンダー・ピチュクノフ(ロシア/99年第7回全世界大会3位) 棄権
▼軽重量級(90kg以下) 決勝 ×マキシム・デディック(ロシア/04年第36回全日本大会4位) ○田中健太郎(日本/04年第36回全日本大会優勝) 本戦0-4
下がるデディックに対し、同級本命・田中は下段をじわじわと効かせる。終盤の突きの打ち合いでも攻勢を維持し、日本人唯一の優勝を勝ち取った。
3位決定戦 ×森村謙信(日本/04年第21回全日本ウェイト制軽重量級優勝) ○ファビアーノ・ダ・シルバ(ブラジル) 本戦0-5 (シルバに中段突きで技あり1)
▼中量級(80kg以下) 決勝 ○アンドリュース・ナカハラ(ブラジル/04年南米地区選抜戦中量級優勝) ×櫻井貴光(日本/04年第21回全日本ウェイト制中量級優勝) 本戦3-0
準決勝でナカハラは木立を試割18-19の僅差で下し、櫻井はコストフを再延長3-0で下しての決勝進出。ナカハラは上段等の蹴りを多用して攻勢。櫻井も右の下段で応戦したがあと一歩及ばなかった。
3位決定戦 ○木立裕之(日本/03年第8回全世界大会8位) ×エミル・コストフ(ブルガリア/01年第2回全世界ウェイト制中量級優勝) 棄権
▼軽量級(70kg以下) 決勝 ×鈴木雄三(日本) ○ルシアン・ゴゴネル(ルーマニア) 本戦1-0 延長1-0 再延長0-3
2回戦でリュージ・イソベ(ブラジル/04年南米選抜大会軽量級優勝)を下した鈴木、1回戦で田ヶ原正文(日本/01年第2回全世界ウェイト制軽量級優勝)を延長の末下したゴゴネルの伏兵対決。延長まで鈴木1-0ゴゴネルのほぼ互角だったが、再延長で体力で勝るゴゴネルが突きの連打で圧倒した。敗れたが鈴木はまだ21歳。これからが楽しみな選手だ。
3位決定戦 ○塩島 修(日本/03年第8回世界大会出場) ×フェリペ・クワハラ(ブラジル) 本戦5-0
Last Update : 05/02 00:57
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