(レポ) [修斗] 2.6 北沢：本物は俺だ！遠藤雄介が64秒KO勝ち

ガッツマン・プロモーション "クリムゾン・プレゼンツ・プロフェッショナル修斗公式戦・下北沢修斗劇場第10弾 〜本物は誰だ！〜"
2005年2月6日(日) 東京・北沢タウンホール
認定・インターナショナル修斗コミッション

『本物は誰だ！』とサブタイトルが付けられた今年最初の下北沢劇場。試合前「僕のために集まっていただいて･･･」と、あたかも自分のための大会であるかのように客席に宣言した遠藤雄介（KWS／04年度ウェルター級新人王）が、その言葉どおり自身の存在を大きくアピールした大会となった。
　この日最終試合に登場した遠藤。「いきなり打撃勝負で出てくることはわかってたので」といい、連打からカウンターの右ストレートを岡田孔明（PUREBRED大宮）に合わせて最初のダウンを奪う。ここで一気に畳み掛けると、パンチの連打で続けざまにダウンを奪い、わずか64秒で岡田をマットに沈めた。
　これで無傷の４連勝。「今日出場した選手の中では（自分が）一番練習した自負がある」とコメント。今後は「ライバルどうこうよりも、（練習で）自分が自分に負けないようにしていきたい」と抱負を語った。

　またこの日行われた新人王トーナメントでは、朝日昇の秘蔵っ子・吉田善行（東京イエローマンズ）と中村浩士（同）がデビューした。吉田は柔道の強豪校・世田谷学園でも活躍した知る人ぞ知る存在。この日は友人の滝本誠が吉田の応援に駆けつける中、見事デビュー勝ちを収めた。そして中村は前半再三テイクダウンを奪うも、ウェルターから階級を下げてきた西岡裕（パレストラ千葉）のパワーに苦戦し、こちらは黒星発進となった。
　勝った西岡はライト級の選手としては176cmの長身でパワーもあり、この後の新人王トーナメントでも台風の目になりそうな存在。準決勝の中尾亨太郎（STG横浜）戦でも好ファイトが期待出来そうだ。

　そして、この日の新人王トーナメントで最も輝きを放ったのは、昨年の全日本アマ修斗ウェルター級王者・廣田瑞人（ガッツマン修斗道場）。立って良し寝て良しの非凡な才能を見せつけ山守正明（PUREBRED大宮）をKOした。いい意味でのふてぶてしさを醸し出している性格はまさにプロ向きで今後に期待が持てる。（永田遼太郎）

レフェリー条件の規制を緩和。岡林氏らがレフェリング
　
　今大会から審判員条件の規制が緩和され、岡林章、若林太郎、草柳和宏の３氏がレフェリングを担当した。地方での公式戦開催時の渡航費等の経費節減と、人員不足の解消が目的。ここ数年、日本のプロ公式戦は鈴木利治レフェリーが一人で裁いていた。今後は日本修斗協会の推薦を受けた人物をコミッションが審査し、合格した者にライセンスが交付される。（情報源：修斗ガゼットBLOG版）


＜試合結果＞

第8試合　ウェルター級　5分2R
×岡田孔明（PUREBRED大宮）
○遠藤雄介（KWS／04年度ウェルター級新人王）
1R 1'04" KO (右フック)

第7試合　フェザー級　5分2R
○田澤　聡（ガッツマン修斗道場）
×小塚誠司（PUREBRED大宮）
2R 0'20" TKO (レフェリーストップ：左目尻のカット)

第6試合　ウェルター級　5分2R
○美木　航（和術慧舟會RJW）
×梶田高裕（ALIVE）
判定2-1 (二瓶20-19/菅野20-19/鈴木18-20）

第5試合　ミドル級　新人王決定トーナメント1回戦　5分2R
○中村Ｋ太郎（和術慧舟會東京本部）
×前田健太郎（K'zファクトリー）
判定3-0 (横山20-18/二瓶20-17/鈴木20-17)

第4試合　ウェルター級　新人王決定トーナメント1回戦　5分2R
×山守正明（PUREBRED大宮）
○廣田瑞人（ガッツマン修斗道場）
2R 1'27" TKO (レフェリーストップ：グラウンドパンチ)

第3試合　ライト級　新人王決定トーナメント1回戦　5分2R
×中村浩士（東京イエローマンズ）
○西岡　裕（パレストラ千葉）
判定0-3 (菅野19-20/二瓶19-20/鈴木19-20)

第2試合　フェザー級　新人王決定トーナメント1回戦　5分2R
○水垣偉弥（シューティングジム八景）
×山下悟史（和術慧舟會駿河道場）
判定3-0 (横山20-18/二瓶20-18/鈴木20-18)

第1試合　ミドル級　新人王決定トーナメント1回戦　5分2R
○吉田善行（東京イエローマンズ）
×山崎昭博（和術慧舟會駿河道場）
判定3-0 (横山20-19/菅野20-19/鈴木20-19)

Last Update : 02/07 18:32