(レポ&写真) [PRE-PRIDE 5] 9.15 お台場:和製カレリン・井上克也が優勝
ドリームステージエンターテイメント "PRE-PRIDE 5" 2002年9月15日(日) 東京・スタジオドリームメーカー
レポート&写真:井原芳徳
▼PRIDE情報番組「PRIDE王(プライド・キング)」(東海テレビ・毎週火曜24:40〜25:10、サムライTVでも放映中)の人気企画、「PRE-PRIDE(プレ・プライド)」の第5回大会が、お台場メディアージュのスタジオドリームメーカーで開催された。PRE-PRIDEはいわばPRIDE、THE BESTへの登竜門的な大会で、初代王者の江宗勲、2代目王者の光岡映二をはじめ、多くの選手がこの大会を経てプロデビューを果たしている。 試合時間は1R5分、2R3分でインターバルは2分。ヘッドギア、レガース、ニーパッドを付けないといけないが、グラウンドでの顔面パンチは可能。体重は無差別。今回は3月のオーディションで合格した6人を中心に8人がエントリーされた。 優勝したのはRJW/CENTRALの井上克也。専修大学レスリング部出身で、グレコローマンでインカレ2位等の戦績を残している。今春大学を卒業。総合のトレーニングを始めたのは今年に入ってからで、3月のコンバットレスリング選手権では-84kg級3位に入賞している。PRE-PRIDEオーディションには参加しなかったものの、光岡の強い推薦で出場することになった今大会随一の実力者だ。 「和製カレリン」とニックネームの元となっている、得意技のカレリンズリフト(俵返し)はルールで禁止されたが、パンチをかいくぐって相手を組み倒し、素早くサイドポジションに回る動きで対戦相手を圧倒。極め手に欠いたものの順当に決勝に勝ち進んだ。 決勝ではアラバマ出身で高田道場所属のアラン・バラードと対戦。「目黒のシュルト」こと191センチのアランは、BCGでのセミナーでセーム・シュルトから伝授された打撃技を得意とする。しかしアランに対しても井上は素早くテイクダウンを奪い、マウントをキープして腕十字を狙う余裕の試合運び。腕十字は逃げられたが、再びマウントを取り、腕絡みでタップを奪った。 井上は「早くPRIDEのリングに上がれるよう練習を頑張ります。飯田橋にあるRJWに皆さんも練習に来て下さい!」とリング上でアピール。PRIDEを主催するDSEの森下直人社長は「決勝のような戦い方が平均的にできるようになること」を課題としたが、THE BESTからの登用の可能性はありそうだ。(写真:前列で花束を持つのが優勝の井上。隣はタレントで番組司会の佐藤江梨子さん)
第1試合 一回戦 ×遠藤 誠(高田道場) ○坂東正義(Gスクエア) 不戦勝(発熱によるドクターストップ)
第2試合 一回戦 ×鬼頭 潤(The Body Box) ○アラン・バラード(高田道場) 判定
第3試合 一回戦 ×伊原夏樹(和術慧舟會) ○井村允伸(エスファイブ) 1R 腕ひしぎ十字固め
第4試合 一回戦 ○井上克也(RJW/CENTRAL) ×早川弘晃(和術慧舟會) 判定
第5試合 準決勝 ○アラン・バラード(高田道場) ×坂東正義(Gスクエア) 2R KO(膝蹴り)
第6試合 準決勝 ○井上克也(RJW/CENTRAL) ×井村允伸(エスファイブ) 判定
第7試合 決勝 ×アラン・バラード(高田道場) ○井上克也(RJW/CENTRAL) 1R 腕絡み
Last Update : 09/16
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