(レポ&写真) [THE BEST] 7.20 ディファ :江宗勲、シュライバーに判定勝ち
ドリームステージエンターテイメント "MMA THE BEST Vol.2" 2002年7月20日(土・祝)東京・ディファ有明 観衆:1,192人
レポート&写真:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】
(※判定はマストシステムのためドローは無し)
第8試合 5分2R ○江宗勲(日本/和術慧舟會東京本部) ×ボブ・シュライバー(オランダ/チーム・シュライバー) 判定2-1
先にテイクダウンに成功した江がパスガードしマウントパンチを連打。シュライバーが背中を向けたところでバックを取りさらにパンチを連打するが、頑丈なシュライバーを仕留めきれずラウンド終盤にはひっくり返されてしまう。2Rはシュライバーがスタンドでペースを握り、江が終盤にテイクダウンしマウントを奪ったところで時間切れ。ジャッジの評価も三宅と小林が江、西がシュライバーと分かれ、江が辛うじて勝利をもぎ取った。
◆江「勝ったという結果より、判定で勝てたという事実の方が悔しいです。本当は打撃を当てながら、タックル取って、そこからパスガードで攻めて…って考えてたんですけど。相手は腰も重たかったし、タックルをすごい警戒していて、カウンター狙いでの パンチもあったのでやりにくかったです。 (1Rでマウント状態になった時は?)パンチでラッシュをかけてTKOを狙ってました。チラチラとレフェリーを見ながら、TKOとってくれないかなっていうアピールもしたんですけど…。もっと冷静になってチョークを狙いにいけば良かったかなと思います。 (今後の課題は?)全体のスキルですね。下になっても上になっても、関節なり、打撃なりで徹底的に極められる決定力ですね。練習だと、相手がある程度極めやすい様に体を入れさせてくれるんですけど、試合の裸で汗かいた状態では、なかなかチョークやら腕十字は極められないので、もっと試合に即した練習をしないといけないと思いました。 (PRIDE出場は見えてきた?)正直、辛(から)いと思いました。出させていただきたいのは山々なんですが、自分に自信がない間に出て“かませ犬”になるよりは、キャリアを積んでから出てファンの方々の期待に応えたいと思います。」
第7試合 5分2R ×高瀬大樹(日本/和術慧舟會東京本部) ○ニーノ・“エルビス”・シェンブリ(ブラジル/グレイシー・バッハ・アカデミー) 判定1-2
ニーノが引き込む展開が繰り返される。高瀬がニーノの三角をしのいだり、ニーノがリバースしてバックを取ったりと、高い技術水準の攻防も見られたが、膠着する時間が長く、両者とも決め手に欠く。2Rには膠着状態に対しイエローカードが提示される。マストシステムだったため、判定では2R終盤にニーノがスタンドで打撃で攻めたことが評価されたようだが、実質ドローと言っていい内容だった。
◆高瀬「負けたとは思わないですね。相手のニーノは自分のコピーって思うくらい闘い方が似てて、相手がやろうとすることも全て分かったので、恐いとも思いませんでした。 (判定について)下からのパンチが多く見えたのかなあ? 僕より相手が勝っていた点が分からないので、もう一度やりたいです。常に上をとっていたし、相手の技も見切ってテイクダウンも取れたし、今日できることは全てやったつもりなんですが…。」
第6試合 5分2R ×今村雄介(高田道場) ○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー) 1R 0'44" TKO(レフェリーストップ:打撃による)
体重は90キロ台前半でほぼ同じだが、身長は今村170cm、アリスター194cmと大きな開きがある。今村は最初タックルでテイクダウンに成功したが、アリスターに逃げられると強烈な飛び膝をもらいマットに崩れ落ちる。さらにアリスターが攻撃を仕掛けようとしたところレフェリーが試合をストップした。
第5試合 5分2R ○ジャイアント落合(日本/怪獣王国) ×橋本友彦(日本/DDT) 1R 2'10" KO(右フック)
巨漢同士の派手なパンチ合戦が繰り広げられ、客席は大盛り上がり。最後は落合が右フックで橋本をKOした。橋本はこの試合で拳を負傷し、その後しばらくDDTプロレスを欠場することになってしまった。
第4試合 5分2R ×光岡映二(日本/RJW/central) ○ジョン・アレッシオ(カナダ/ミレニア柔術) 2R 3'13" TKO(ドクターストップ:額のカットによる)
KOTC王者・アレッシオはリーチを活かしたパンチとキックで光岡に入り込ませない。2Rは光岡がテイクダウンに成功し2回上になるが、スタンドになるとパンチと膝をもらい額を出血。無念のドクターストップがかかった。
◆光岡「悔しいです。試合は何が起きるか分からないんで、しょうがないんじゃないですか。ただ、せっかくこういう舞台に出れたのに、負けてちょっと(前の立場に)戻ってしまった気がします。外国人とやるのは4人目ですけど、パワーの差は感じなかったです。ただリーチの差はあったかもしれません。あと疲れてきて、ちょっと気を抜いていた時にやられてしまったのかもしれないですね。また課題ができました。」
◆アレッシオ「(光岡は)精神力の強い選手で、片足を取ってのテイクダウンが上手かった。(今後は?)できればグレイシー系の選手、特にホドリゴ・グレイシーと対戦してみたい。」
第3試合 5分2R ×アングロサクソン大場(日本/AODC) ○ファティフ・“ザ・テラー”・コカミス[Fatih Kocamis](ドイツ/ゴールデン・グローリー) 判定0-3
2R最後にコカミスが上四方を取り、大場の頭に膝を連打したことが評価された。
第2試合 5分2R ○中村大介(日本/U-FILE-CAMP.com) ×シャノン・“ザ・キャノン”・リッチ(米国/ファイターズハウス) 1R 4'28" 腕ひしき十字固め
当日急遽発表されたこの試合。威勢よくタックルで中村をテイクダウンしたリッチだが、中村に下からアームロックを狙われいきなりピンチ。2分ほど耐えたが、中村に上になられると、最後は腕十字を極められ完敗した。
第1試合 5分2R ○中嶋柔圭(日本/寺尾道場) ×ジョー・サン(米国/ジョー・サン・ドー) 1R 0'54" TKO(レフェリーストップ:左肩の負傷による)
ジョー・サンは開始早々の中嶋のタックルでロープの外に飛ばされ左肩を負傷してしまった。
◆ジョー・サン「2ヶ月前に練習で肩を痛めてしまった。今日の結果はとても悲しい。言い訳に聞こえてしまうかもしれないが、肩のことは関係ないと考え、試合に臨んだ。だが、試合をやっている最中にだんだん痛みを感じるようになった。ファンの皆さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいだ。次回BESTでのチャンスがあるならば、体重を20パウンド近くしぼって、肩をきちんと治して、今度こそ勝ちたい」
フューチャー・ファイト第2試合 5分1R ○岡見勇信(日本/和術慧舟會東京本部) ×松田英久(日本/U-FILE-CAMP.com) 1R 3'25" TKO(レフェリーストップ:インサイドガードからのパンチ連打)
フューチャー・ファイト第1試合 5分1R ○内藤征弥(日本/A3) ×折橋 謙(日本/フリー) 判定2-1
Last Update : 09/04
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