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(レポ&写真) [スマックガール] 8.4 有明:しなし、元気大学・吉住と決着

格闘エンタテインメントSMACK GIRL "Summer Gate 2002"
2002年8月4日(日)東京・ディファ有明  観客:532人

レポート&写真:井原芳徳

※体重はカード発表時のもの。SGSは打撃あり、SGGは打撃なしのルール。
[→スマック篠プロデューサーも出没!掲示板・女子格闘技スレッド]

第7試合 SGS公式ルール 50kg契約 5分3R
○しなし さとこ(150cm/47kg/GIRL FIGHT AACC)
×吉住“SARA”絹代(150cm/50kg/東京元気大学GGG)
判定3-0
※1R、吉住がグラウンド状態で相手の顔面に蹴りを放ち注意1

 7月7日のシュートボクシング横浜大会のリマッチ。その時は寝技に制限時間の無い総合ルールでドローだったが、サンボ王者しなしに対しキャリアの浅い吉住が寝技で互角以上に渡り合った。今回吉住には主将を務める元気大学のメンバーだけでなく、トイカツ道場の戸井田カツヤもセコンドに付く。

 吉住は小中高と剣道を習っていただけあり、戦うセンスの下地はしっかりしている。序盤は打撃で優位に試合を進めた。だがしなしもシュートボクシングのシーザージムで熱心に打撃のトレーニングを積んでおり、今回の試合に向けてそのトレーニングも一層熱が入ったようで、1R後半からパンチが当たり始める。吉住も奮闘し互いに緊張感のある打撃戦を繰り広げるが、2Rからはしなしがペースをつかみ始め、パンチでスタンディングダウンを奪う。
 寝技になっても軽量級ならではのスピーディで激しくポジションの入れ替わる攻防で観客を驚かせる。1R終盤にはしなしが、3R序盤には吉住がスリーパーを狙う。3R中盤にはしなしが腕十字を極めそうになるが吉住の関節が柔らかく、極めることはできない。
 結局しなしはスマック参戦後初の判定となりながらも勝利。吉住と決着をつけた。しかしながら吉住の健闘も光った。まだ20歳と伸び盛りで、いつかしなしを越える日が来てもおかしくないだろう。

第6試合 SGS公式ルール 51kg契約 5分3R
○金子真理(150cm/52kg/禅道会)
×渡邊久江(160cm/47kg/LIMIT)
2R 3'54" 腕ひしぎ十字固め

 試合経験豊富な金子に対し、渡邊が大方の予想を上回り健闘。的確で伸びのあるハイとローで金子を苦しめ、グラウンドでも金子の足関や腕十字を防御し、逆に下から腕十字を狙ってみせる場面も。最後は膝蹴りを金子に捕まえられ腕十字を極められたが、渡邊のポテンシャルの高さが感じられる一戦だった。

第5試合 SGS公式ルール 無差別級 5分3R
×中山香里(150cm/57kg/ファイャージェニック)
○Lay-ho(155cm/56kg/ボディプラント)
判定0-3

 秋に引退を控えた女子プロレスラーの中山は、昨年5月の第2回ReMixで総合格闘技に初挑戦し判定負けを喫した苦い過去を持つ。今回はいわばその精算マッチと言える試合だったが、前回同じく打撃を安易にもらってしまい、グラウンドになって腕十字を狙うもLay-ho(レイホー)の防御に阻まれる。ボロボロになりながらもしつこく組み付いてテイクダウンを狙う中山の闘志は素晴らしかったが、打撃が成長したLay-hoのペースを最後まで崩すことができなかった。

第4試合 SGS公式ルール 60kg契約 5分3R
○彩丘亜紗子(158cm/60kg/PALM)
×張替美佳(156cm/61kg/GF2)
1R 3'54" レフェリーストップ(腕ひしぎ十字固め)

 彩丘は前回柔道出身のプロレスラー・薮下めぐみの寝技を防御し、スマック2戦目にして総合ルールへの高度な適応力を示した。立ち技ではもちろん今回も相手の張替を圧倒するが、テイクダウンすらも許さず、逆にマウントポジションを奪い、身体能力の違いを見せつける。そしてさらに観客を驚かせたのはそのフィニッシュシーン。「練習でもやったことがない。まさかできるとは思いませんでした(笑)」という腕十字を極めてしまい、元プロレスラーから一本勝ちを果たした。

第3試合 SGS公式ルール 55kg契約 5分3R
○亜利弥’(160cm/57kg/フリー)
×川又尚美(161cm/47kg/チーム品川)
1R 2'30" レフェリーストップ(腕ひしぎ十字固め)

 高校と大学でレスリング漬けの日々を送った川又が優位と見られたこの試合。だが、序盤川又はグラウンドで顔面パンチを放ちイエローカードをもらってしまってから調子が狂う。亜利弥’が立ったままのギロチンで川又を捕まえ、引き込んでから川又は外したが、すばやく亜利弥’は腕十字に移行しうれしい一本勝ちをおさめた。体重差がある程度功を奏した勝利だが、総合ルールでも成長を見せ始めた亜利弥’が、意外と年末のトーナメントのダークホースになるかもしれない。

第2試合 SGG公式ルール 60kg契約 5分3R
×有賀美由紀(154cm/58kg/禅道会)
○端 貴代(162cm/60kg/和術慧舟會東京本部)
1R 3'54" スリーパーホールド

第1試合 SGG公式ルール 53kg契約 5分3R
×ナナチャンチン(147cm/43kg/チーム南部)
○熊崎愛子(155cm/54kg/禅道会)
1R 4'21" V1アームロック

Last Update : 09/01

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