(レポ＆写真) [J-NETWORK] 7.12 後楽園：増田、ラジャダムナン王者とドロー
 J-NETWORK "J-BLOODS-III"
2002年7月12日（金）東京・後楽園ホール
レポート＆写真 井原芳徳
メインイベント 59kg契約 3分5回戦
△増田博正（ソ－チタラダ／J-NETWORKフェザー級王者）
△ノッパガオ・ソ－ワンチャー（タイ／ラジャダムナンスタジアム・フェザー級王者）
判定1-1 (49-50,50-48,50-50)
がけっぷちの増田が大きな賭けに出た。昨年11月北沢大会でテーワリットノーイ・SKVジム（ラジャダムナンスタジアム・Jr.ライト級王者）に、3月のMAキックでのコンバット2002トーナメント一回戦で全日本キックの大月晴明に連続してKO負け。3ヶ月半ぶりのリングで迎えた相手は、なんとまたもラジャダムナンの現役王者だった。
 増田は左ロー中心にパンチを織りまぜつつ果敢に攻める。増田いわくノッパガオは「目をパチクリさせていた」といい、手ごたえを感じていたようだ。実際、ノッパガオは昨年12月の試合でアゴを骨折し、その後も仏教国タイの風習で出家していたため、練習は5日しかしておらず、このことも増田にとって有利な材料だった。しかしさすがはラジャダムナン王者。膝と前蹴りで距離を維持し増田に決定的な場面を許さず、最終ラウンドには突き刺すように強烈な前蹴りを連打し増田を苦しめる。
判定は三者三様のドローだったが、増田本人も「負けでしたね」と振り返った。「あんまり強さを感じなかったけど、細かいところがうまかった」「左一本ではダメですね。右の練習もしていたけど、試合ではなかなか当たんなくて」と反省していたが「自分の攻撃も当たっていたので、もうちょっとかな」とわずかな光明を見い出したようだ。次は9月28日のMA後楽園大会に参戦し、MAフェザ－級王者の山田健博と対戦することが決まっている。今度こそ豪快な増田の勝利が見たいものだ。
 セミファイナル ライト級5回戦
×五十嵐幹志（ソーチタラダ／J-NETWORKスーパーライト級1位）
○木村 允（MA・土浦／MAライト級1位）
判定 0-3 (43-50,43-50,43-50)
成長株の木村が、今やベテランの域に入りつつある五十嵐相手に終始優勢。1Rに右ストレートで、4Rには膝蹴りとローで、計3度のダウンを奪い判定勝ち。これで木村の戦績は15戦13勝(8KO)1敗1分。
 第8試合 フェザ－級5回戦
×尾田淳史（JMTC／J-NETWORKフェザー級1位）
○竹村健二（名古屋JKF／全日本フェザー級1位）
判定 0-2 (49-50,50-50,49-50)
竹村が肘と膝主体で攻め続け判定勝ち。2Rには尾田の右目尻をカットしてみせた。
第7試合 63kg契約 5回戦
○黒田英雄（アクティブJ／J-NETWORKライト級4位）
×中村玄志（山木／MAライト級6位）
1R 2'30" KO
会社を辞めキックに専念することを決めた３６歳の黒田が、右ストレートで2度目のダウンを奪いKO勝ち。「年内にJのベルトを巻きたい」と宣言した。
第6試合 バンタム級3回戦
△黒田道鷹（アクティブJ）
△藤原あらし(全日本・SVG）
判定 0-0 (30-30,30-30,30-30)
第5試合 ライト級3回戦
○喜入 衆（アクティブJ）
×中原黄太（全日本・Rex Japan）
判定 3-0 (30-28,30-28,30-29)
第4試合 ライト級3回戦
○渡辺宏二（サバ－イ町田）
×畑尾龍宏（全日本・Rex Japan）
判定 3-0 (30-29,30-29,30-29)
第3試合 ミドル級3回戦
×高橋知寛（アクティブＪ）
○ママドゥー・サリュー・ジャロ（サバ－イ町田）
3R 1'13" TKO
第2試合 フライ級3回戦
×佐野貴宏（JMTC）
○横山浩一（MA・山木）
判定 0-3 (28-30,28-30,26-30)
第1試合 ウェルター級3回戦
○内田満弘（彰考舘）
×小野塚大輔（藤）
2R 1'07" KO
フレッシュマンファイト フライ級3回戦
－大原清和（池袋）
－藤枝 巧（彰考舘）
無効試合
※肘打ち禁止ルールながら藤枝が肘で大原をカットし試合続行不可能となったため
Last Update : 08/05
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