(レポ&写真) [新日本キック] 7.27 後楽園:武田幸三、タイ人に2連敗
新日本キックボクシング協会 "BREAK A WAY ! 〜開拓〜" 2002年7月27日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント 70.5kg契約 5回戦 ×武田幸三(治政館/ラジャダムナンスタジアムJr.ミドル級3位) ○ブーヌン・サックホームシン(タイ/ウェルター級) 3R 1'11" TKO(ドクターストップ)
5月のサゲッダーオとのタイトルマッチではわずか58秒でKO負け。12月1日のタイ・ラジャダムナンスタジアム興行でのリベンジ戦に向けての武田の再起戦は、またも苦い結果に終ってしまった。 相手のブーヌンは、武田のウェルター級王座を奪い去ったチャーンヴィットに最近勝ったばかりの実力者。「(今までのタイ人と比べても)打たれ強い」と武田が試合後振り返ったとおり、武田の強烈なパンチとローに対してもなかなかダウンしない。逆にブーヌンの高い前蹴りで武田は右目下を腫らし、右肘で武田の顔面の3か所をカットされ、ドクターストップ負けとなった。 武田は「肘と前蹴りが見えなかったですね」「もうちょっとディフェンスやらないと」「面白い試合をして、最後は勝てるようにすることを課題に置いていたけど、やっぱ甘かったです」と反省。12月のリベンジ戦も白紙に戻されたが、「課題ははっきりしている」と語るその表情に悲壮感はない。結果は二連敗と厳しいが、これらの試合を通して武田は一層たくましくなりつつあるようだ。
第11試合 メインイベント 日本ライト級タイトルマッチ 5回戦 ○石井宏樹(藤本/日本ライト級王者) ×井場洋貴(治政館/挑戦者・1位) 1R 2'43" KO(左フック)
髪を真っ赤に染め上げ登場した石井は、開始早々から素早いパンチとローを効かせ井場を圧倒。左フックで二度のダウンを奪ったところでレフェリーが試合をストップ。ルックスだけでなく試合内容でも王者の貫禄を示した。
第10試合 セミファイナル 52kg契約 5回戦 ○深津飛成(伊原/日本フライ級王者) ×ヴィラットノーイ・トーラグー(タイ/フライ級) 判定3-0 (49-47,50-48,50-47)
深津がスピードのある攻撃で序盤は有利に試合を進めるが、3Rに右目尻をカットしたあたりから、ヴィラットノーイのしつこいクリンチに攻め手を阻まれる。4Rこそパンチのキックのラッシュでダウンを奪うことができたが、KOで下すまでには至らなかった。
第9試合 セミファイナル バンタム・フェザー王者対決 59kg契約 5回戦 ×小出智(治政館/日本フェザー級王者) ○菊地剛介(伊原/日本バンタム級王者) 判定0-3 (46-50,47-50,46-50)
菊地が右ロー主体で攻め続け、パンチの打ち合いでも互角以上に渡り合う。5R終了間際にはダウンを奪い、ポイントで大差をつけて王者対決を制した。
第8試合 セミファイナル 73kg契約 5回戦 ○松本哉朗(藤本/日本ミドル級王者) ×ラムソンクラ・ム・スワンアハーンジャヴィー(タイ/Jr.ミドル級/39戦31勝(3KO)6敗2分) 1R 1'09" KO(肘)
松本がパンチラッシュでタイ人を圧倒し、コーナーに詰めての肘で勝利。試合後、既に出場の決まっている8月10日(土)の一撃での活躍を誓った。
第7試合 ウェルター級 5回戦 ○米田克盛(トーエル/1位) ×高杉茂男(伊原/10位) 3R 2'09" KO(肘打ち)
米田(まいた)は肘と膝主体の攻撃を続け、1R中盤に高杉の生え際をカット。高杉は血まみれになりながらも、お馴染みのトリッキーな攻撃で観客を湧かしたが、3Rに米田の肘の連打を受け続けマットに沈んだ。
第6試合 ウェルター級 5回戦 ○庵谷鷹志(伊原/2位) ×清水政和(治政館/8位) 3R 2'14" KO(パンチ)
3R、庵谷がパンチラッシュで2度目のダウンを奪ったところで清水が立ち上がれず。庵谷はコーナーポストに昇り「チャンピオンになるぞ!」と叫んだ。
第5試合 フェザー級 5回戦 △森田亮二朗(藤本/7位) △白熊市原(市原) 判定0-1 (48-48,48-49,48-48)
第4試合 フェザー級 4回戦 ×今村 歩(トーエル) ○高 修満(伊原) 2R 1'55" TKO(レフェリーストップ)
第3試合 フライ級 3回戦 ○山下雄介(伊原) ×ばするす鈴木(尾田) 判定2-0 (30-29,30-30,30-28)
第2試合 フェザー級 3回戦 ○虎元(ホワイト) ×星野豹(横須賀太賀) 判定3-0 (28-24,28-25,28-26)
第1試合 ウェルター級 3回戦 ○立山智紀(トーエル) ×龍蔵(大分) 判定3-0 (30-25,30-25,30-25)
Last Update : 07/30
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