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(レポ&写真) [修斗] 1.29 後楽園:朴、初代環太平洋ウェルター級王者に

サステイン "クリムゾン・プレゼンツ プロフェッショナル修斗公式戦"
2005年1月29日(土) 東京・後楽園ホール
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート:井原芳徳  写真:小林秀貴  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第8試合 メインイベント 初代環太平洋ウェルター級王者決定トーナメント決勝 5分3R
×雷暗 暴(アメリカ/PUREBRED大宮/世界3位・環太平洋1位)
○朴 光哲(PUREBRED東京・KILLER BEE/世界6位・環太平洋2位)
判定0-2 (菅野28-29/二瓶28-29/鈴木29-29)

※朴が初代王者に

 1R、スタンドの差し合いの攻防から、雷暗が引き込んでのアームロックでチャンスをつかむ。朴はポイントをずらして防御するが、雷暗は固執せずマウントを奪取。バックまで行き、1Rのポイントを奪う。
 だが2Rから朴が反撃。開始まもなくコーナーに詰めての右フックで雷暗をぐらつかせる。その後も雷暗のタックルを切り続け、アリ猪木状態で立ち上がっては「来い」と挑発し、試合の主導権を握る。

 3Rの最初のタックルでは倒されてしまった朴だが、下からもパンチで応戦。雷暗は攻めあぐね、ブレイクがかかる。その後も朴は2R同様、タックルを切り続け優勢のまま試合終了。決定的な差は無かったが、2者がポイント差をつけ朴の勝利となった。

◆朴「雷暗は友達ですけど、今日は恨みっこ無しでやりました。世界タイトルに向けてまだ上に壁があるけど、やっと同じ土俵に立てたという感じです。タイトル戦線にも絡みたいですし、打撃だけのルールにも挑戦したい気持ちがあります。一昨年にKILLER BEEに入った時、毎日自分が成長しているのを感じました。今はKIDさんの活躍を目の前で見て、とても刺激になっています。トーナメントを通じて、メンタル面で強くなれました。また新しい目標を作って、少しずつ成長していきたいです」

第7試合 ライトヘビー級 5分3R
○須田匡昇(クラブJ/世界王者)
×ブライアン・エバーソール(アメリカ/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
3R 2'59" チョークスリーパーホールド


 須田は開始早々ヒールホールドでチャンスをつかみ、その後も2度マウントポジションを奪う余裕の展開。だが2R開始早々、テイクダウンに成功したところで左耳から出血しドクターチェックを受ける。その後もバックを奪い、膝十字でチャンスをつかむが、あと一歩のところで詰めきれず。耳の痛みは無かったというが、エバーソールが体力とパワーのある選手だったことと、出血の影響があいまって、2R終盤は口を開きやや攻め疲れた様子を見せる。
 3R開始のゴングが鳴っても須田は左耳のドクターチェックを受け続け、1分ほどして試合が再開。須田はドクターに何度も「左耳が取れるかもしれない」と言われたことで、右フックばかりを警戒してしまい、左ストレートでまさかのダウンを喫してしまう。一気に窮地に立たされてしまい、タックルも潰され下になってしまうが、ここから底力を発揮。リバースしてマウントを奪うと、バックマウントに移行。エバーソールが立ち上がって前に落として脱出しようとすると、スリーパーに捕まえタップを奪い見事逆転勝利に成功した。

第6試合 バンタム級 5分3R
○マモル(シューティングジム横浜/世界王者)
×生駒純司(直心会格闘技道場/世界3位)
判定3-0 (菅野30-27/二瓶30-27/鈴木30-26)


 マモルが生駒をコーナーに押し込む展開の繰り返し。この展開で合計6回もブレイクのかかる膠着試合となる。だが逆に解釈すれば生駒が何もできなかったとも言え、マモルの守りの堅さが際だつ内容に。2Rにはテイクダウンに成功し、3Rも右ローで生駒をぐらつかせ、決定打はなかったものの着実にポイントを稼いだマモルが勝利した。試合後マモルは「膠着ばっかりになって申し訳ありません。自分の武器を磨いて、今度は絶対KO勝ちします」と観客に詫びた。

第5試合 ウェルター級 5分3R
×タクミ(パレストラ大阪/環太平洋7位・KOTCライト級王者)
○天突頑丈(PUREBRED大宮)
判定0-3 (菅野28-30/二瓶27-30/鈴木27-30)


 開始すぐタクミが脇をさして足を掛けテイクダウンを2度狙うが、天突はどちらもこらえて倒れず、ブレイクに持ち込む。以降は天突がボクシングで最後まで優勢をキープ。右ストレートとフックでタクミの顔を腫れ上がらせる。時折右ローも織り交ぜるが、攻めのバリエーションに欠くせいもあり最後までダウンは奪えず。とはいえデビュー5戦目のクラスA初戦としては上出来の内容で、環太平洋ランク入りを確実のものとした。

第4試合 ミドル級 5分2R
×キース・ウィスニエフスキー(アメリカ/ドゥーンランド・バーリトゥード/世界9位・米大陸2位)
○青木真也(パレストラ東京)
1R 2'22" 腕ひしぎ脇固め


 しばらく脇を差し合っての攻防が続いたが、1分過ぎ、青木は必殺技の飛びつき腕十字で奇襲を仕掛ける。これは失敗に終わったが、再びコーナーに押し込むと、スタンドのまま素早くアームロック。そのまま引っ張ると相手の左肘が抜け、キースは倒れながらマットをタップし、レフェリーが試合をストップした。修斗デビュー戦を危なげなく突破した青木。「次はもっと強い人とやりたいです。チャンピオン目指します」とマイクアピールした。

第3試合 バンタム級 5分2R
×高橋大児(秋本道場JUNGLE JUNCTION/世界4位)
○BJ(AACC/2004年新人王)
判定0-3 (菅野18-20/二瓶19-20/鈴木18-20)


 決定打には欠いたが、BJが1Rにテイクダウンに成功し、2Rもタックルでテイクダウンを狙い続け、試合のペースを握り続けて勝利。ランカーから白星をもぎ取ったが、思い通りの展開にならなかったせいもあり、試合後は悔し涙を流していた。

第2試合 クルーザー級 5分2R
×井上正也(パレストラ加古川)
○福田 力(PUREBRED東京)
判定0-3 (菅野18-20/二瓶18-20/鈴木17-20)


 元WJの福田のプロ修斗デビュー戦。いきなり重い左ミドルを当て観客を驚かせる。タックルはギロチンで捕まえられるが、脱出すると後はパウンドで攻勢をキープ。2Rもパウンドで攻め続け、文句無しの判定勝ちをおさめた。

第1試合 新人王決定トーナメント・ライト級1回戦 5分2R
△中尾享太郎(シューティングジム横浜)
△粕谷さかえ(K'zファクトリー)
判定1-0 (菅野20-19/二瓶19-19/鈴木19-19)

※抽選で中尾が準決勝進出

 1R、粕谷が2度テイクダウンに成功するがハーフガード止まり。享太郎も下から三角絞めのチャンスを伺う。2Rは享太郎が上になるが、粕谷がパウンドをつかまえ三角絞め。捕まりかけた享太郎だが脱出すると、足関とパウンドで反撃。決着はつかず、抽選で中尾が新人王トーナメント準決勝進出を果たした。

Last Update : 02/06 12:21

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