(レポ) [シュートボクシング] 12.3 大阪:緒形、復帰戦は辛勝
シュートボクシング協会 "∞-S - Infinity-S - vol.6" 2004年12月3日(金) 大阪・大阪府立体育会館第2競技場
レポート:井田英登 【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】
第8試合 71kg契約 3分5R ○緒形健一(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者) ×ピーター・カルジェビック(アメリカ/ウィンクルジョンズAKKA) 判定3-0 (大村50-48/大津50-47/石本50-47)
対戦予定だったジェームズ・マルチネスがビザのトラブルで欠場。急遽、2000年3月に既に緒形と対戦経験のあるカルジェビックが代打として来日した。 しかし、急場のこともあり、カルジェビックは戦意が乏しく、攻撃を受け流しながらずっとリングをバックステップで回るばかり。逆に緒形はこのカルジェビックを攻めきれず、単発のロー、組んでの膝を打ち込むものの、結局決定的なダメージを与えられないままの判定勝利。中盤に打ち込んだ左ローが、カルジェビックの膝を直撃、臑がしびれた状態になったのも攻めきれなかった原因のようだ。
試合後マイクを握った緒形は、S-cup敗退直後に肝硬変で亡くなった支援者の話を公開。「あれから僕の中の時間が止まってしまったようで、僕はもう試合をやってはいけないんではないだろうかと悩んでたりもしたんですが、今日は後ろに下がったら終わりだと思って、一センチでも二センチでも前に前に出ようと思っていました。お客さんには本当に申し訳なかったんですが、次につながったなと言う安堵感でいっぱいです。なんとか次S-cup、佐藤さん(亡くなった支援者)に見せられなかった分、今居ない人へのどうしようもない思いを、もう一度自分のモチベーションとして、また来年がんばっていきたいと思います」と、復帰までの苦悩を明かした。 来年はSB旗揚げから20周年の記念イヤーとなっており、夏には都内の大会場での記念興行が予定されている。その大会がS-cupとなるかは不明だが、一時は引退も考えたと言う緒形が、もう一度選手としてのピークを目指す大舞台になることは間違いないだろう。
第7試合 61kg契約 3分5R ○及川知浩(龍生塾/SB日本スーパーフェザー級王者) ×ダン・ローリングス(アメリカ/ウィンクルジョンズAKKA/WKA世界ライト級王者) 判定3-0 (大村48-45/大津48-46/石本48-47)
1R早々に左フックでダウンを奪い、そのまま波に乗るかと見られた及川だが、前蹴りを多用しながら、及川の緩急の効いた攻めを分断にかかるローリングスの老獪さにその後決定的な場面が作れない。逆に4Rに入って、奇襲のバックキックをモロの浴びてダウンを取り返された及川。ポイント的にほぼ並んだ状況と見て気を良くしたか、ローリングスのパンチは、むしろ威力を増し始める。得意のハイを織り交ぜながら、組んでの膝、あるいは投げなどに光明を見いだそうとした及川だが、ローリングスもバックブローなど回転系の奇襲で応じて、一歩も引かない。前半から中盤の手数、ゲーム支配で勝った及川が逃げ切った形に。 第6試合 66kg契約 3分5R ○関本 宏(寝屋川ジム/SB日本ウェルター級6位) ×ナックルユウジ(KAKUMEI川田ジム/MA日本ウェルター級2位) 1R 1'59" KO (ハイキック)
序盤、いきなりワンツーを浴びて関本がダウンを喫する。パンチで畳み掛けたナックルだが、ロープを背負いながら、組みの状態から突き放し、そのままハイキックをぶち込んだ関本が逆転勝利。
第5試合 57kg契約 3分5R ×菊田光正(寝屋川ジム/SB日本フェザー級5位) ○山本ノボル(KAKUMEI川田ジム/MA日本バンタム級元王者) 3R 1'42" TKO (ドクターストップ)
第4試合 スーパーバンタム級 3分3R ○ファントム進也(龍生塾) ×脇田 誠(風吹ジム) 判定2-0 (30-28/30-30/30-28)
第3試合 57kg契約 3分3R ○伊豆丸正人(寝屋川ジム) ×ナグランチュ−ン・マーサ“M16”(龍生塾) 4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9) 3R 判定0-1 (30-30/28-30/30-30)
第2試合 66kg契約 3分3R ○山口太雅(寝屋川ジム) ×北山高与始(S-Factory) 判定3-0 (30-27/30-28/30-28)
第1試合 61kg契約 3分3R ○木田“なっくる”将大(龍生塾) ×震電貴義(KAKUMEI川田ジム) 判定3-0 (30-27/30-27/30-29)
Last Update : 12/04 05:00
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