(レポ＆写真) [パンクラス] 11.26 後楽園：シム、山宮を撃破

パンクラス "Sammy Presents PANCRASE 2004 BRAVE TOUR"
2004年11月26日(金) 東京・後楽園ホール

　　レポート：井田英登　　写真：小林秀貴　　【→カード紹介記事】　[→掲示板スレッド]

メインイベント　第8試合　ライトヘビー級　5分3R
×山宮恵一郎（パンクラスGRABAKA／8位）
○グスタボ・シム（ブラジル／グレイシーバッハ・コンバットチーム）
3R 1'20" ヒールホールド

　単発のアッパー系のパンチとタックルで活路を見い出そうとする山宮だが、距離を読んだシムの落ち着いた試合運びを前に、後手に回らざるを得なくなる。逆にシムは強烈無比のミドル、ハイをぶちこみ序盤から圧倒。グラウンドでも上のポジションを支配する。
　最終ラウンド、ようやくテイクダウンに成功した山宮。パンチを振り下ろそうとしたが、シムがその隙を突き下から足をすぐい上げ、電光石火のヒールホールド。山宮はタップするしかなかった。
　久々の日本での快勝にシムはパンクラス連続参戦を希望。ライトヘビー級の近藤・菊田・郷野らの好敵手となりそうだ。さらにはセコンドについた新しいチームメイトで、柔術王者ドラクリーノの売りこみまでする余裕を見せた。

セミファイナル　第7試合　ライトヘビー級　5分3R
○佐々木有生（パンクラスGRABAKA／7位）
×白井祐矢（アンプラグド国分寺）
判定3-0 (大藪30-29/小管30-29/和田30-29)

第6試合　ミドル級　5分2R
○竹内　出（SKアブソリュート／1位）
×梁　正基（STAND）
1R 終了時 TKO (左肩負傷による試合続行不可能)

　梁はラウンド終了直前のグラウンドの攻防で、試合前から負傷していた肩の怪我を悪化させた模様。ドクターチェックを経て審判長の廣戸レフェリーが試合続行不可能と判断し、TKOを宣告した。
　不完全燃焼ながら勝利を奪った竹内は、前回同様SKの松本天心総帥を呼び上げ、マイクを渡す。松本総帥は「本日はSKファンの方、アンチSKの方おられるでしょうが、竹内はこうやって勝利しました。そろそろ12月、ネイサン・マーコートとのタイトルマッチを組んでやってほしいと思います」とチームの総意を宣言した。これを受けて尾崎允実社長は「もう一試合挟みましょうと、竹内君とは話しました」とコメント。激戦のミドル級戦線で、もう一人のタイトル挑戦有資格者との挑戦者決定戦を課す方針のようだ。

第5試合　ミドル級　5分2R
×渋谷修身（パンクラスism／9位）
○花澤大介13（総合格闘技道場コブラ会）
判定0-3 (廣戸19-20/小管19-20/和田19-20)

　テイクダウン、スタンドでのパンチともに、花澤が手堅く試合をリード。パンクラス生え抜きのランカー渋谷を封じ込んだ。試合後マイクを取った花澤は「もう一度ウェルターに戻して空位のタイトルを狙いたいと思います」と宣言。金星奪取者の権利を主張してみせた。

第4試合　ミドル級　5分2R
×佐藤光留（パンクラスism）
○久松勇二（和術慧舟會TIGER PLACE）
判定0-3 (廣戸19-20/大藪19-20/和田19-20)

第3試合　ウェルター級　5分2R
○アライケンジ（パンクラスism）
×野沢洋之（STAND）
2R 3'33" KO (ハイキック)

第2試合　無差別級　5分2R
×太子郎（パンクラスMEGATON）
○折橋　謙（チームPOD）
2R 4'02" TKO (レフェリーストップ：ネガティブファイト）

　スタミナ切れを起こした太子郎はロープをつかみ、ブレイクの際にはしゃがみこんで休む消極姿勢を見せる。これに廣戸聡一レフェリーから再三の注意が入れられるが、事態は改善せず、結局ネガティブファイトによるレフェリーストップという前代未聞の処分が下された。

第1試合　ウェルター級　5分2R
○石毛大蔵（SKアブソリュート）
×小池秀信（チームGRABAKA）
1R 4'22" TKO (レフェリーストップ：グラウンドパンチ)

パンクラスゲート　ライト級プロ昇格トーナメント準決勝　5分2R
○宮下トモヤ（バトラーツジムB-CLUB）
×広瀬和哉（IMNグラップリング）
1R 4'30" フロントチョーク

パンクラスゲート　ライト級プロ昇格トーナメント準決勝　5分2R
○松本光央（グレイシーバッハVTT）
×太田裕之（チームP.O.D）
判定3-0

Last Update : 11/27 13:18