(レポ) [J-NET] 10.17 大森:小宮、グライガンワーンにTKO勝ち
J-NETWORK "J-FIGHT 2" 2004年10月17日(日) 東京・ゴールドジムサウス東京ANNEX
レポート:永田遼太郎 【→掲示板スレッド】
第6試合 メインイベント ライト級 サバイバルマッチ1(3分3R・延長1R) ○小宮由紀博(レグルス池袋/J-NETライト級4位) ×グライガンワーン・オースィーブワローイ(タイ) 3R 2'05" TKO (ドクターストップ:右肘による左まぶたのカット)
グライガンワーンが三年半ぶりにリングに復帰した。 かつては村浜、立嶋、小野寺といったフェザー級の大物どころを次々と葬り去り「日本人キラー」と呼ばれた時代もあったが、現在35歳。近頃は指導に力を注ぎ、試合はもちろん練習もおろそかだった彼に、かつてのような動きを求めるのはいくらなんでも酷な話で、若手に胸を貸す趣が強かったようだ。 その胸を借りる立場の若手はJ-NETのホープ・小宮。4年前、このグライガンワーンを破ったことをきっかけに国内フェザー級のトップに上り詰めた増田博正は、小宮の師となる存在だ。その増田は既にJ-NETを離れたが、この日の小宮のセコンドについた。
試合はグライガンワーンがヒジやパンチを多用して、彼にしては珍しく早めに仕留めようとする展開に。キャリアの浅いの小宮には苦しい展開。 しかし2R以降、徐々にスタミナが奪われて動きが重くなるグライガンワーンとは対照的に、小宮は増田のアドバイスを聞き、少しずつながら見せ場を作る展開へ変わって行く。 そして3R、グライガンワーンが時計を気にしたわずかな隙を見逃さなかった小宮は、左ストレートから右ヒジへ繋ぎグライガンワーンの左まぶたのカットに成功。これでドクターストップがかかり小宮が逆転で勝利した。
試合後リング上で「たまたま切る事が出来てラッキーでした」と語った小宮だが、実は勝利を呼び込んだヒジは偶然ではなく、増田からの指示であったことがわかった。この件は、グライガンワーンの所属する谷山ジムの谷山会長も「増田くんがいたことが大きかった。よく研究されていたようだ」と認めており、ラッキーとは言え、タイ人を相手にヒジで勝ったことは評価できよう。 「早く増田さんに追いつけたらいいね」と僕が話すと「早くそうなりたいですね」と語った彼の笑顔が印象的だった。
第5試合 セミファイナル バンタム級 肘無し サバイバルマッチ1(3分3R・延長1R) ×龍鬼神(アクティブJ/J-NETバンタム級4位) ○KENT(湘南格闘倶楽部) 判定0-3 (29-30/29-30/29-30)
第4試合 58kg契約 3分3R △黒田哲広(サバーイ町田/J-NETフェザー級3位) △笠原 淳(TEAM JK) 判定0-1 (30-30/29-30/30-30)
第3試合 フェザー級 3分3R ×カルヴェロ(ソーチタラダ渋谷) ○小原暁史(レグルス池袋) 3R 1'34" TKO (ドクターストップ:ハイキックによるカット)
第2試合 ライト級 3分3R ○ファイヤー原田(レグルス池袋) ×田中信二(ODJ) 判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
第1試合 ライト級 3分3R ○小野祥宏(ソーチタラダ渋谷) ×奥田要一(ARMS) 1R 0'36" KO (膝蹴り)
Last Update : 10/18
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