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(レポ&写真) [MAキック] 8.29 有明:4階級タイトル戦進出者揃う

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "SUPREME-6 〜挑戦者決定戦・猛暑御見舞〜"
2004年8月29日(日) 東京・ディファ有明

  レポート:永田遼太郎(メイン)米山真一(他試合) 写真:米山真一  【→掲示板スレッド】

  ※ショーダウンマッチは3分3R・最大延長2R
  ※王座挑戦者決定戦4試合の勝者は、11.21ディファ大会の全階級タイトルマッチに進出

メインイベント 第14試合 肘無し -67.5kg契約 ショーダウンマッチ
○白須康仁(花澤/MA日本ウェルター級王者)
×クンタップ・ウィラサクレック(タイ/WMCウェルター級王者・ラジャダムナンウェルター級3位)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)

※クンタップにローブローによる減点2あり

 敗者側が判定に不服を申し出る試合は競技の性質上仕方ない。特に日本人対ムエタイではこのような場面に出くわすことは決して珍しいことではない。しかも日本人選手が勝った試合では。ルールの違い、加点方の違い等、多種多様な要因は考えられるが、ここではあえて試合内容を振り返るだけにとどめておきたい。

 まず1ラウンド。初のタイ人を相手に「緊張した」という白須だが、そのせいもあってか序盤単発ながら強烈な右のローとミドルをいくつかもらう。しかしクンタップが狙ってきた首相撲では決して大きくは崩されることない。試合前に白須陣営がクンタップ対策をよく練ってきたことはうかがい知れた。

 さて問題のシーンは2ラウンド以降に訪れる。首相撲からヒザを狙うクンタップの一撃が数回に渡って白須の股間に直撃する。2度のローブローによる反則でクンタップは減点を余儀なくされた。試合後クンタップ陣営は「警告も無しにいきなり減点された」と激しく不満を訴えた。しかし、白須が股間を押さえるシーンは確実に二回はあった。あとはその際レフェリーがクンタップ陣営にしっかりと注意をしたかどうかに関わってくる。

 さて試合内容に戻る。2ラウンド以降、落ち着きを取り戻した白須は作戦どおりパンチで活路を見出していく。このうちの右フックが、この試合では禁止になっていたヒジ攻撃としてクンタップに当たってしまったため、クンタップ陣営の怒りにさらに火をつける格好となった。
 3ラウンドに入ってもクンタップは再度のローブローで2度目の減点。それでもクンタップは首相撲からヒザによる攻撃でポイントを稼いでもおかしくない攻めを見せたが、試合は判定で白須が勝利している。

 試合後リング下ではクンタップ陣営が思わぬ判定に抗議。MA関係者に激しく詰め寄り辺りは騒然とした。控え室に戻ったクンタップ陣営は明快なルールでの再戦を望むとコメント(ヒジありルールを意味していると思われる)。クンタップも「ルールじゃヒジはダメと言っておきながら(白須は)三度に渡ってヒジを打ってきた。ヒジありなら1ラウンドで終わらせる自信があった。ホントのチャンピオンならリマッチを受けられるはず」と勝者白須を挑発した。
 勝った白須は「思っている以上にやれたし自信がついた。(対ムエタイよりも)今は世界のベルトを巻いてみたい」とクンタップの挑発を知らないせいか、あまり多くを語らず。それよりは5月に額を割られ初の敗戦を喫した相手、シュートボクシングの宍戸大樹とのリマッチを熱望した。

第13試合 59kg契約 ショーダウンマッチ
×小林秀紀(マイウェイ/フェザー級王者)
○泉 雄策(山木/スーパーフェザー級1位)
5R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)

4R 判定0-1 (9-10/10-10/10-10)
3R 判定0-0 (30-30/30-30/30-30)
※レポートは後日アップ予定です。

第12試合 69kg契約 ショーダウンマッチ
×笹谷 淳(橋本/ウェルター級1位)
○長浜あらし(武勇会/ウェルター級4位)
5R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)

4R 判定1-1 (10-9/9-10/10-10)
3R 判定0-1 (29-29/29-30/30-30)

 10月10日の袖ヶ浦大会でのチャンピオン白須への挑戦を前に、今日は気持ちよく勝っておきたいといったところの笹谷。試合は時折両者激しい打ち合いを演じるものの、お互い決定打はなく延長までもつれる。結局マストシステムの最終ラウンドに残りの力を振り絞って戦い、手数で勝った長浜が白星をもぎ取った。

第11試合 ライト級次期王座挑戦者決定戦 ショーダウンマッチ
○南雲裕一(橋本/3位)
×TAKI(士道館/4位)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)


 5月大会で格上の白鳥忍に挑み敗北を喫したものの、6月のルーマニア遠征では3R TKO勝利し、王座挑戦へ向け今再び弾みをつけたい南雲。だか同じく成長株のTAKIは、ノーモーションで右ミドル、ストレートを素早く打って攻めてくる。お互い打たれたら打ち返すという互角の戦いが続いたが、3R、南雲が右フックで相手をぐらつかせ、その後の打ち合いを優位に進め僅差ながら判定で勝利をものにした。

第10試合 スーパーフェザー級次期王座挑戦者決定戦 ショーダウンマッチ
×中西一覚(谷山/2位)
○小石原勝(習志野/3位)
判定0-3 (27-30/28-30/28-30)


 遠い間合いから入り込みながらミドルを放つ小石原に対し、サウスポーの中西は左ミドル、左ストレートのカウンターで応戦する。しかし2R中盤、油断した中西のアゴに小石原の右ハイがヒットし、ダメージは軽いもののダウンとなる。結局これがものを言い小石原の判定勝利となった。

第9試合 フェザー級次期王座挑戦者決定戦 ショーダウンマッチ
×中村洋人(武勇会/1位)
○大高一郎(山木/2位)
判定0-3 (28-30/29-30/28-30)


 開始直後の中村のパンチ連打でふらつく場面もあったが、スピードのあるロー、ミドルを的確にヒットさせ確実にポイントを重ねていった大高が勝利し、次期王座挑戦権を手にした。

第8試合 フライ級次期王座挑戦者決定戦 ショーダウンマッチ
○森田晃允(橋本/1位)
×太陽(KAKUMEI直心会/4位)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)


 7月のIKUSAでは“リトル・ザンビディス”のキャッチフレーズも付けられた森田。王座奪取へ向け蹴りを中心に練習していると言うだけあり、序盤からローを的確に当てダメージを与える事に成功。時折得意のパンチを織り交ぜてのコンビネーションもいくつか見せ、次期タイトル戦へ向けての充実ぶりを発揮しての勝利となった。

第7試合 オープニングファイト 55kg契約 ショーダウンマッチ
○沖津伊久磨(東金/バンタム級3位)
×チバケイジ(KAKUMEI直心会/バンタム級4位)
3R 2'25" TKO (レフェリーストップ)

第6試合 オープニングファイト ウェルター級 ショーダウンマッチ
×犬走健治(土浦/6位)
○綱島容一(山木/10位)
1R 0'40" KO (右ストレート)

◆以下ヤングファイト

第5試合 70kg契約 2分3R
○久保園ルイス(花澤)
×メリケン雄人(KAKUMEI川田)
判定2-0

第4試合 ライト級 2分3R
○山本佑機(橋本)
×才藤 修(DANGER)
2R 1'08" KO

第3試合 69kg契約 2分3R
×スターマン藤本(習志野)
○古澤勝志(谷山)
判定0-3

第2試合 ライト級 2分3R
△佐久本裕(菅原)
△道浦義和(KAKUMEI多田)
判定1-0

第1試合 フェザー級 2分3R
×拳龍(村上塾)
○望月誠治(渡辺)
判定0-3

Last Update : 09/01

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