(レポ&写真) [キングダム] 4.29 多摩:ロック融合イベントは好評。RYOTAメイン飾れず
キングダム・エルガイツ "サテライトファイト Vol. 3" 2004年4月29日(木/祝) 東京・エキサイトスペースZ-Zone
メインイベント キングダムルール フェザー級 10分1R △RYOTA(キングダムサテライト/04年ART3位) △長谷川秀樹(和術慧舟會東京本部/03年JTC東京大会-60kg級3位) 判定 1-1
ART優勝者広瀬の試合が中止となり、大会全体の締めを一身に背負ったRYOTAだが、その気負いが仇となったか、序盤から動きが硬い。得意のパンチも一発も放つ事がないまま、散発のローを放つのみ。対する長谷川はここ数年各種アマチュア大会の常連入賞者であり、試合の組み立てが手堅い選手。ロープに詰めてからの横投げでテイクダウンを奪いに来るが、ここはRYOTAが倒れ際に体を入れ替えてマウントを奪ってポイント先行する。
だが、この日のRYOTAはここからが無い。パンチを落とすことなく膠着してブレイク。奇妙な展開だが、実はRYOTAは試合直前の練習で拳を負傷、パンチは打てない状態だったという。セミの薬師寺も肩の負傷で欠場となり、メインに穴を空けられないための強行出場が仇になった形だ。しかし、怪我を言うなら長谷川も同じ右肩にテーピングをした状態で試合に臨んでいる。そこからは精神力の勝負である。
再開後、長谷川はタックルを仕掛ける。ガブって潰したRYOTAが素早くバックに回り込み、スリーパーを狙うが、長谷川は粘り強いディフェンスでピンチを乗り切る。ブレイク後のタックルで今度は長谷川がテイクダウンに成功。フロントチョーク、三角締めと下からの攻めるRYOTA。しかし、長谷川は落ち着いてこの仕掛けをかわし、パスガードに成功。ポイントをイーブンにもどした。そのまま袈裟固めでがっちり押さえ込む長谷川。
足を跳ね上げ、シザースでスィープをねらったRYOTAだったが、体がすっかり裏返った状態にもかかわらず、長谷川が強引に押し潰す形でポジションをキープ。さらにもがくRYOTAの腕を足で絡み取ってアームロックを狙うが、これは果たせず。時間切れ判定はポイントイーブンで引き分けとなった。
セミファイナル グラップリングバウト 10分1R −薬師寺浩之(キングダムサテライト) −広瀬和哉(IMNグラップリング/04年ART優勝) ※薬師寺の右肩負傷により試合中止
キングダムルール -82kg契約 10分1R ×大地(チームストライカーズ) ○小川 健(空柔拳会館/04年ART準優勝) 1'35" ドクターストップ
キングダムルール ウェルター級 10分1R ○草木原竜介(キングダムサテライト) ×菅野敦志(G-イタクラ) 判定 1-0
相撲フリースタイルAルール(掌底打撃・立ち関節あり) ○膠着 保(キングダムサテライト) ×安藤深夜(格闘技道場 信) ※膠着が二本先取
ここで、この大会の“ウリ”の一つでもあったミクスチャーバンドKiller Doopが登場。選手入場式を派手なサウンドで盛り上げた。
VocalのBox-Tは「僕はかつてロサンゼルス留学中に柔術で青帯を取って、今もキックボクシングをやったりしています。格闘技大好きです。選手たちの戦いを音楽で応援しますので最後までヨロシク」と挨拶。この後、各試合の入場曲は全て彼らが担当。いつにない厚みのある音楽での大会演出は、観客に好評で受け入れられていた。
グラップリングバウト 10分1R ×宮下一成(入江ファンクラブ000064) ○御園 努(空柔拳会館) 3'20" フロントチョーク
キングダムアマチュアルール ウェルター級 5分1R ×Z(非公開) ○大森健太(IMNグラップリング) 1'44" 腕ひしぎ十字固め
キングダムアマチュアルール ヘビー級 5分1R ○金家充幸(青心館) ×藤山 蒼(総合格闘技真戦組) 4'41" アームロック
キングダムアマチュアルール フェザー級 5分1R ○上野丈彦(格闘技道場 信) ×山内一馬(国士舘大学体操部) 判定 1-0
グラップリングバウト 10分1R ○佐々木北斗(花とおじさん) ×大沢正俊(和術慧舟會 東京本部) 1'18" 腕ひしぎ十字固め
Last Update : 04/30
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