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(レポ&写真) [DEEP] 4.18 大阪:三島、キャリアの差で逃げ切り。前田MMA9連勝

DEEP事務局 "DEEP 14th IMPACT in OSAKA"
2004年4月18日(日) 大阪・梅田ステラホール

  レポート:井田英登  写真:矢野成治 【→大会前のカード紹介記事】 【→掲示板・DEEPスレッド】

第8試合 -70kg契約 5分3R
○三島☆ド根性ノ助(総合格闘技道場コブラ会)
×ロバート・エマーソン(米国/ファス・バーリトゥード)
判定3-0


 24才の若さと伸びのあるキックを誇るエマーソンは、同体重とは思えない威圧感で三島を追い回して行く。三島が打撃を投げ餌に胴タックルを仕掛けても、倒れてくれない。右目下をパンチで切られるなど序盤手こずった三島だが、契約体重を勘違いして来日してから7キロ減量したという情報を手に入れており、ノーガードやトリッキーな打撃で長期戦を狙う作戦に切り替える。

 踵落としをはじめ、リズムをずらせた変幻自在の打撃でコツコツ当ててくる三島に、攻め手を見失ったエマーソンは、三島の作戦どおり2R半ばあたりから失速。コーナーにおしこまれてもふんばりが効かなくなりテイクダウンされる場面が目立つが、地力に勝るエマーソンを圧するまでには行かない。むしろ判定ポイントで言えば、スタンドのダメージで少しエマーソンに優勢かと言う状況で、最終ラウンド突入。

 ミドルキックを浴びながらテイクダウンを奪った三島が上四方、横四方とポジションをチェンジして行くが、エマーソンも戦前レスリングの強さを誇っただけのことはあり、わずかな隙を突いて立ち上がってしまう。スピードこそ落ちたものの、パワーに勝るエマーソンは、パンチで三島をロープに吹き飛ばして、跳ね返って来たボディに膝をぶち込むなど、まだまだ勢いが落ちない。さすればと三島も見せのハイキックで体を開き、カウンターパンチを狙って飛び込んで来たエマーソンを引き込むようにしてタックルを決める。

 ここに至って三島も全力でエマーソン潰しにかかり、マウントから渾身のグラウンドパンチをぶち込んで行く。一撃毎に客席から歓声があがる。ターンしてガードに戻そうとするエマーソンの腿にサイドからひざをぶち込む三島。再度マウント奪取でパンチを落とし続けゴング。

 最終ラウンドの逃げきりで、判定はフルマーク三島支持。とはいうものの、VT四戦目で三島をここまで追い込んだエマーソンの潜在能力は高く評価されていいだろう。


第7試合 -63kg契約 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組)
×梅村 寛(アライブ小牧)
1R 2'26" レフェリーストップ(グラウンドパンチ)


 試合開始早々とび膝蹴りの奇襲でそのまま梅村を押しつぶし、被い被さってパンチを落として行く前田。今回も“野生児”ぶりを全開かと思われたが、梅村の頭がロープから大きくはみだしたためブレイク。ハイキックを繰り出しやる気満々の梅村に対し、この日の前田は若干固さが目立つ。パンチの打ち合いでもモーションが無駄に大きく標的を捕らえきれないまま。「はじめての舞台の固さが出てしまったと思います」と当人もこの時の心理を振り返る。

 胴タックルからコーナーに押し込んで何とかテイクダウンは奪ったものの、いつもの思い切りのいいパウンドにはつながらない。ブレイクが掛かり、セコンドに付いた恩師稲垣もたまらず「力をぬけ!鋭く振り抜け」と大きく声をかける。

 その声が耳に届いた訳でも無いだろうが、再開後前田はこの試合はじめて自分からパンチの打ち合いに飛び出す。両者のパンチが交錯。クロスのカウンターが見事に梅村の顎を打ち抜き、瞬間その腰が落ちる。

 PANCRASEルールならここで試合ストップだろうが、マットに倒れた梅村が「まだ動きよって蹴り上げてくるような動きやったンで」と、反撃のアクションを見せたらしく、前田は追撃に鬼のようなパンチをなおも振り降ろす。レフェリーが飛び込んで試合を止めるが、吹き飛ばされた前田はセコンドに押さえられながらまだ攻撃の意志を見せ続けていた。

 前回福岡のCLUB DEEPでは今成にグラップリングのタッグで黒星を喫したものの、これで前田はMMA戦9連勝の記録をのばすことに成功した。


第6試合 -76kg契約 5分3R
○池本誠知(ライルーツコナン)
×長岡弘樹(横須賀総合格闘技DOBUITA)
判定 3-0


 前日の計量でも「やるべき事はすべてやった」と気力充実ぶりを見せた長岡が、突貫攻撃のパンチ先制で試合をリードしたが、リーチに勝る池本との打撃戦は全て抱え込まれての膝で最終的に封じ込まれる形に。グラウンドでも再三テイクダウンを奪いながら、池本の長い手足に絡み付かれ三角締めを狙われるなどことごとくチャンスを潰されて行く。対する池本も、下のポジションになるとブリッジ一辺倒だったディフェンスに若干バリエーションが増えた模様で、下からのめくり、シザースなどで長岡の攻めを躱していく。次第にスタミナの切れて来た長岡の単調なタックルを潰して、上から池本がパウンドするシーンが増え、ゴング。ただ長岡の積極性が試合を白熱させたのは事実で、佐伯代表は次回に予定されるウェルター級トーナメントにも長岡を起用すると明言した。
 

第5試合 -82kg契約 5分3R
○大久保一樹(U-FILE CAMP.com)
×奥山哮司(CMA京都成蹊館)
1R 4'08" ストレートアームバー

第4試合 -69kg契約 5分3R
×坪井淳浩(アライブ・アカデミー)
○深見智之(CMA京都成蹊館)
判定 3-0

第3試合 エキシビションマッチ
- 辻 結花(総合格闘技 闇愚羅)
- しなしさとこ(フリー)

第2試合 -78kg契約 5分2R
○花澤大介13(総合格闘技道場コブラ会)
×濱村 健(CMA京都成蹊館)
判定 3-0

第1試合 -67kg契約 5分2R
○杉内 勇(Team ROKEN)
×寺田 功(ライルーツコナン)
1R 4'08" K.O.


【フューチャーファイト】

第6試合 -65kg契約 5分2R
×川俣丈次(総合格闘技闇愚羅)
○山崎晃裕(チーム・バルボーザ・ジャパン)
2R 2'50" レフェリーストップ(マウントパンチ)

第5試合 -90kg契約 5分2R
×安藤雅生(総合格闘技闇愚羅)
○藤井章太(禅道会広島支部)
1R 1'53" レフェリーストップ(マウントパンチ)

第4試合 契約体重なし 5分2R
○高田結子(峯心会)
×さくら(禅道会広島支部)
2R 3'05" フロントネックロック

第3試合 -75kg契約 5分2R
×寺下和秀(クラブバーバリアン)
○宮崎裕二(総合格闘技道場コブラ会)
1R 2'03" 腕十字固め

第2試合 65-kg契約 5分2R
×折戸大輔(クラブバーバリアン)
○西岡雄二(禅道会広島支部)
2R 2'54" スリーパーホールド

第1試合 -68kg契約 5分2R
×衣川貴士(CLUB J)
○川上力也(P's LAB大阪)
2R 2'17" ドクターストップ

Last Update : 04/19

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