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(レポ&写真) [修斗] 4.11 大阪:タクミ、20ヶ月ぶりの白星。生駒一本勝ち

サステイン "Crymsonプレゼンツ プロフェッショナル修斗公式戦"
2004年4月11日(日) 大阪・大阪府立体育会館第2競技場
認定:インターナショナル修斗コミッション

  レポート&写真:井原芳徳  【第2部:MAキックの記事はこちら】

メインイベント ウェルター級 環太平洋初代王座決定トーナメント一回戦 5分3R
○タクミ(パレストラ大阪/環太平洋9位)
×中蔵隆志(シューティングジム大阪/環太平洋10位)
判定3-0 (鈴木29-28/嶋西29-28/田中29-28)
※タクミが準決勝進出


 タクミはここ2年、白星は02年8月の山崎剛戦のみ。ルミナと引き分けたものの、シャオリン、ハンセン、川尻、アウレリロ(ZST)といった強豪にはことごとく敗れてしまっている。対する中蔵はプロデビュー4戦4勝でタクミ戦に辿り着いた期待の新鋭。試合は追う者と追われる者の気迫がぶつかり合う好勝負となる。
 タクミが1R終盤フック一撃でダウンを奪い、2Rも途中までバックマウントからスリーパーを狙うなど、圧倒的に優位な試合運びを見せる。だがピンチを脱した中蔵は、ハーフガードから肩固めを狙ってサイドポジションへ。さらにマウント、バックマウントと移行しパンチの雨。スリーパーが極まりかけたところでゴングが鳴るも、中蔵は完全に試合の流れを自分のものとする。
 3R、両者とも消耗が激しく、コーナー付近での差し合いが増え膠着状態に突入するが、相手を押し込むのは中蔵の方。タクミは後半に2度テイクダウンに成功するが、その先の攻め手に欠く。
 判定は1Rのダウンで2ポイントを奪ったタクミの逃げ切り勝ちという結果に。嶋西氏が2R目に、鈴木氏と田中氏が3R目に中蔵に1ポイントを付けていたが、もう1つ2つ中蔵にチャンスがあれば、ドローになったとしてもおかしくない試合内容だった。タクミといえども簡単には勝てない。環太平洋トナーメントは、想像以上に熾烈なサバイバル戦となりそうだ。

◆タクミ「連敗中のせいで試合前は普段になく負けることばかり考えてしまいました。世界ランキングに復帰するためには、環太平洋のトーナメントは落とせません。『これ(環太平洋王座)ぐらい取れないとダメだ』という気持ちでやります。」

セミファイナル バンタム級 5分3R
○生駒純司(直心会格闘技道場/世界3位)
×村田一着(NEW GROUND/世界8位)
2R 1'16" 三角絞め

 生駒が長い手足を活かした打撃技で村田にプレッシャーをかけ、1R中盤には首相撲からの膝蹴りを村田の鼻っ柱にクリーンヒットさせる。2R、村田は生駒の蹴り足をつかんでテイクダウンに成功。チャンスを得るも、鼻からこぼれ落ちる血を気にする仕草を見せる。だがこの隙を逃さなかった生駒は、一気に三角絞めへ。ロープの外に出そうになるも、がっちりと締め上げ村田からタップを奪った。この日直心会勢は3人全勝。

第5試合 ウェルター級 5分2R
○冨樫健一郎(パレストラ広島)
×ロマス・クリマビュチス(リトアニア/ティターナスジム) 
1R 2'36" 腕ひしぎ十字固め

 クリマビュチスは03年リトアニアムエタイ王者等の経歴があり、修斗2戦2勝。開始早々鋭いハイキックを見せるが、冨樫が組み付きテイクダウン。クリマビュチスは下から密着するしか為す術がなく、冨樫は落ち着いてマウントからパンチを落とし、最後は腕十字を極め完勝した。

第4試合 ライト級 5分2R
×藤岡正義(シューティングジム大阪)
○椎木 努(直心会格闘技道場)
判定0-3 (鈴木19-20/嶋西19-20/田中18-20)

 1R、椎木のパンチで藤岡が苦しみ、タックルに持ち込む展開の繰り返し。2度目のタックルは椎木が潰し、上を制す。2Rも椎木のフックとストレートが冴え渡っていた。

第3試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦 ミドル級 5分2R
△大場隆光(和術慧舟會長崎総本部)
△坂井圭介(パレストラ広島)
判定0-0 (鈴木19-19/嶋西20-20/田中20-20)
※抽選により大場が決勝戦進出

 1R、坂井のパンチで大場が左目尻と額をカットし、ドクターチェックを受ける。再開後、坂井がテイクダウンするが、大場は下から三角絞めを狙い反撃。2R、スタンドの打撃戦の後、坂井が寝技で優位に。だが決定的な差を付けることができず、ドローに終った。

第2試合 2004年新人王決定トーナメント1回戦 フェザー級 5分2R
○岡崎康悦(総合格闘技道場コブラ会)
×田村貴生(パレストラ広島)
判定3-0 (鈴木20-16/嶋西20-17/田中20-16)
※岡崎が準決勝進出

 両者デビュー戦。岡崎が首相撲からの膝蹴りで田村を苦しめ、寝技でも下からの腕十字。1ラウンド終盤には上からのパンチでダウン寸前まで追い詰める。2Rも後半に右フックで田村を苦しめ、文句無しの勝利をおさめた。

第1試合 -63kg契約 5分2R
○菅谷Gatch正徳(直心会格闘技道場/ライト級)
×加納マーク学(相補体術/フェザー級)
1R 1'58" 腕ひしぎ十字固め

 菅谷がテイクダウンに成功すると、あっさりマウントを奪い速攻の腕十字で一本勝ち。プロ5戦目にしてうれしい初勝利を果たした。対する加納はプロ5連敗。

※2004年新人王決定トーナメント1回戦・バンタム級・秋久哲也(シューティングジム大阪) vs. 岡田剛史(TRANK KEIRAS)は、秋久が耳介部裂傷(じかいぶれっしょう)でドクターストップがかかり中止。

Last Update : 04/12

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