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(レポ&写真) [アマムエタイ] 4.6-13 タイ:五輪種目化目指し統一大会開催

世界ムエタイ連盟 (WMF) "アマチュアムエタイ世界選手権 2004年4月6日(火)〜13日(火) タイ・チェンマイ

▼ WMF (World Muaythai Federation) はムエタイのオリンピック種目化を目指すアマチュアの新組織。WMF日本支部ホームページによると、今までアマムエタイにはIFMA (International Federation of Muaythai Amateur) とIMTF (International Muay Thai Federation) が存在していたが、さまざまな問題を乗り越え統合され、今大会が初めて開催されたという。

 試合では選手は写真のようにボディープロテクターやレガース等を着用する(モデルは日本から参戦した藤本ジムの西川義)。試合中はヘッドギアも付ける。勝敗はKOまたはポイント加点形式で争われる。選手の攻撃をジャッジが有効と判断した場合、コンピューター処理のボタンを押し、ジャッジ5名のうち3名がボタンを押せば、1ポイントが加算される。タイで普段行われるプロのムエタイ同様、パンチよりもミドルキック・ハイキック・膝蹴り・肘打ちの方が重視される。ダメージポイントやダウンポイントは特になく、すべて1ポイント扱い。試合時間は2分3R。試合中もポイントがどうなっているかわかり、3Rの合計点で勝敗が決まる。ただし20ポイント差となった時点でTKO扱いとなる。

 参加資格はここ2年間ラジャダムナンかルンピニーのランカーになったことが無ければOKと非常に緩やかだ。世界チャンピオンでも参加可能なため、ヨーロッパや中東からも世界チャンピオンの称号を持つ強豪が参戦。タイからも武田幸三からラジャのベルトを奪ったチャーンヴィットや、サゲッダーオにも勝っているチャイシーレックが参戦している。参加国数は30で、現在はタイ、ベラルーシ、オーストラリアが3強だという。

 日本からも6名が参戦した。各選手の結果は以下のとおり。

 西川 義(藤本ジム) フェザー級  1回戦敗退
 石井達也(藤本ジム) ライト級   2回戦敗退
 阿部道人(治政館)  ウェルター級 1回戦敗退
 渡辺真治(フリー)  ウェルター級 1回戦敗退
 勝山舞子(フリー)  フライ級   銅メダル
 正木順子(ヒルトップ)フェザー級  銀メダル

 銀メダルの正木(写真)はファッション誌ViViのモデルやK-1のラウンドガールをしていたこともある異色の経歴の持ち主で、Girls Shockにも出場している。決勝戦でルーマニア人選手に敗れたが、長身の日本人が前蹴りでロシア人を圧倒したことが地元のテレビ局の注目を浴び、取材を受けたほど。正木は「とてもいい勉強になりました。もっともっとムエタイをやりたいです!」とコメントしている。
 今後は日本でも12月頃に世界大会予選参考大会を予定し、タイでは年内にキングスカップとクィーンズカップ、UAEのドバイでも7月に大会を予定している。(情報&写真提供:WMF日本支部

Last Update : 04/21

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