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(レポ&写真) [修斗] 3.22 後楽園:宇野×川尻、歴史に残る激闘の末ドロー

サステイン "Crymson presents プロフェッショナル修斗公式戦"
2004年3月22日(月) 東京・後楽園ホール
認定:インターナショナル修斗コミッション

 ■ CS放送 J SPORTSで3/23〜4/12オンエア [日程]

 レポート:片岡忠・古谷わか 写真:井原芳徳  【→大会前のカード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第6試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
△川尻達也(日本/チームTOPS/世界2位・環太平洋1位)
△宇野 薫(日本/和術慧舟會/第4代王者)
判定1-0 (浦29-27/菅野29-29/鈴木28-28)

[1R] 浦9-10/菅野9-10/鈴木9-10
[2R] 浦10-9/菅野10-10/鈴木9-10
[3R] 浦10-8/菅野10-9/鈴木10-8

 衝撃のベルト返上から3年3ヶ月、第四代ウェルター級王者・宇野薫が修斗に復帰。離脱後はUFCを主戦場とし、ジェンス・パルバー(UFC 30)やBJペン(UFC 3441)など世界トップレベルの強豪と互角の勝負を演じてきた宇野に、宇野不在の修斗でのし上がってきた川尻が挑む。
 発端は昨年12月のNKホール大会だった。修斗復帰を表明した宇野が新王者・シャオリンへの挑戦を希望するコメントを残したと知ると、川尻は不快感をあらわにした。「UFCを諦めたわけではない」と語る宇野にとっては、自身の商品価値を保つために負けることは許されない。一方の川尻もシャオリンとの再戦を実現させるため、立ち止まるわけには行かないだろう。
 宇野は3年前と変わらず「Nursery Ryme」で入場し、ライトを見上げてマットに大の字で寝転ぶ。会場が大歓声に包まれるなか、試合開始。

 1R、宇野は軽いステップから右のショートフックで川尻の上体を起こし、素早くタックルに入る。川尻は腰の強さを発揮して倒れず、差し合いからヒザの打ち合いへ。離れてスタンドに戻り、宇野は右・左とローを連打。カットする川尻の足が流れ、ダメージを伺わせる。
 宇野はパンチからしつこくタックルに行くが、川尻は全て切る。逆につぶして足を刈り、トップを取りかけるが宇野も倒れ際に粘りを発揮して立ち上がる。スタンドでの攻防が続き、1R終了。宇野のスピーディーな動きが印象に残る。

 2R、差し合いから川尻をコーナーに押し付けた宇野は、足払いのようなローを連打。川尻の足は真っ赤に腫れ上がる。さらに離れ際の右フック、右フックを空振りしたと見せてのバックブローなど、細かい技術で”際”の攻防を制し、ベテランの円熟味を見せる。

 中盤まで後手に回り気味の川尻だが、右ストレート一発で宇野のバランスを崩して尻餅をつかせる。ダウンとは判定されず、ダメージは見受けられないものの、怪力の片鱗が見受けられる。
 チャンスを逃さずバックを奪った川尻だが、宇野はアームロックで反撃。それをつぶされても足関節狙いに移行し、先手を取り続ける。宇野のペースで試合は最終ラウンドへ。

 最終ラウンドは無尽蔵のスタミナを誇る宇野が有利と思われたが、川尻の動きは落ちない。「相手より疲れていた。セコンドの石田君の”世界を獲るんだろ!”という一言が自分を奮い立たせてくれた」と試合後に語ったとおり、気持ちで動いていたという。

 川尻は右ストレートを再三ヒットさせ、宇野のタックルを切ってバックを奪う。さらに宇野の仕掛けたアームロックを外し、宇野の後頭部にパンチを連打。なんとか宇野は立ち上がり、差し合いへ。そこからテイクダウンを狙った宇野だったが、川尻は持ち前のパワーでつぶして一気にマウントを奪取。重いパウンドを連打し、回転する宇野の体を伸ばしてバックマウントへ。さらにパンチを連打し、宇野は防戦一方となる。
 ”川尻コール”と”宇野コール”が交錯するなか、試合終了のゴング。

 判定は川尻1-宇野0でドロー。読み上げられると、川尻は憮然とした表情だが、リング中央で宇野と激闘を讃え合う。宇野は四方に礼をしてから笑顔でリングを降りた。「僕が勝っていたと思う」と語った川尻と「首の皮一枚つながった」というコメントを残した宇野。
 世界の舞台で戦ってきたベテランと、世界へ飛び立とうとする若者の対戦は、両者の持ち味が存分に発揮された好勝負となった。
 宇野は世界レベルの実力を維持している事を証明し、川尻もまた、UFC常連と同等の実力を日本だけでなく海外にまで知らしめることになるだろう。それは同時に修斗ウェルター級のレベルの高さの証明でもある。
 一方、それだけの強さを持つ宇野がUFCでは勝ちきれないことで、図らずもUFCの壁の厚さも示された。パルバーの戦慄デビューも合わせて、観戦者は強烈なインパクトを受けたことだろう。
 シャオリンへの挑戦権は宙に浮くことになったが、宇野の帰還は満員の観客に大きな満足を与え、川尻のモチベーションを新たに喚起したのではないだろうか。いずれにせよ、両者の激突は歴史に残る名勝負だった。(片岡)

◆川尻「3Rの前、セコンドの石田くんが『世界を獲るんだろ!』って」
「(試合の感想)うーん…。あんまり必死だったんで覚えていないんですけれど…解らないですね…。テイクダウンも取られていないし、ローも効いてないし、ピンチらしいピンチもなかったし…ラストは攻めてたんで、自分では勝ってたと思います。でも修斗ジャッジの採点は正しいので仕方ないですね…。
(ドロー裁定について)出ちゃったものはしょうがないので。TVや会場でお客さんが、見てくれれば解ることかな、と。本当に悔しいです。最後にマウントを取って極め切れなかった自分に対して悔しいですね。何やってんだ、オレ?って。
(作戦は?)いつも作戦を考えるとグラウンドパンチでKOになってしまうので、あまり考えないようにしていたんですが。最近、打撃の練習が楽しくて仕方ないので、結局打撃で行こうとしてしまいましたね。
(宇野について)差し合いが巧かったです。打撃で行こうと思ったんですが、組まれてしまって…自分もそこで倒れることはなかったのですが、得意なところを取らせて貰えなかったですね。
(試合前後の印象の違い)正直、試合前には宇野選手を圧倒する!って言ってましたけど、自分の力を出すことに集中していっぱいでした。気迫、オーラ、やっぱり強かったですね。改めてリスペクト。尊敬できる選手だなと。
(大声援について)ドローで更に盛り下がる試合だったら引退しろ!って感じでしたが、お客さんが盛り上がってくれたんなら良かったです。でも応援してくれた皆さんにはすみませんでした…。
(シャオリンの王座挑戦権について)今日、ドローってことで、宇野選手はオレより上のランクに来るんですかね? もしオレの方が上ならば…。今日、一回もテイクダウン取られてないですし、オレがやりたいですね。でも、ドローだからどうなんだろう…。言えた義理じゃないですかね。ファンのみんなの声と坂本(一弘・サステイン)代表の声が聞きたいですね。
(スタミナは?)宇野選手も疲れているのは解ったので。自分も疲れていましたが、3Rが始まる前に、セコンドの石田(光洋)くんが『世界を獲るんだろ!』って言ってくれて。その言葉のおかげで3R、気持ちだけで持たせることができました。仲間には感謝しています。すみませんでした」

◆宇野「正直言って、首の皮一枚つながったな、と」
「(両足の甲をアイシングしながら)久保(豊喜・GCM)社長に『歩けなくなるくらいに動きまくって帰って来い!』って言われていたんですが、ダメージで歩いて帰れないと言う、違った意味の結果になってしまいました。
(ドロー裁定について)んー。そういう判定だったんで、そういうことじゃないですか?
(川尻の印象)気持ちが強かったですね。最後まで諦めないで攻めてくる。(格下感は?)格下だ、どうのこうのというのはまったく思っていません。強い選手だと思っていたし、そのとおりでした。(勝っても美味しくない試合だという気持ちはあった?)まったく。もう、まったくそういった考えはありませんから。
(作戦は?)とにかく動いて動いて動きまくろうと…。スピーディーな動きが出せませんでしたね。(テイクダウンが取れなかったが?)技に対して固執しすぎましたね。フリが無かったし、フェイントも足りなかった…。まだまだやることはいっぱいあるな、と。(スタミナは?)あっと言う間でしたね。ラストは技を失敗してしまって…。(効いた攻撃は?)特に無いです。マウントで殴られた時くらいです。(川尻のパワーは?)力は強かったですね。
(久々の修斗だったが?)後楽園ホール、イイですねぇ。みんなの顔が見えて。セコンドやファンの皆さんに赤いTシャツを着てもらったのですが、会場のどこを見ても赤いシャツが見えて、指示を出してくれて…。セコンドがそこら中にいるような気分で。UFCの時とは違って心強くて、楽しんで試合をできましたね。
(オクタゴンでの経験は?)セコンドの高阪(剛)さんに『UFCでやってたんだから、自信持ってやれ!』って言われたのが嬉しくて。それでワーッと気合が入りましたね。
(川尻は宇野さん不在時に成長した選手の象徴とも言えるがどう感じた?)修斗のウェルターは世界で一番レベルが高いと思っています。だから僕はここを選んだんです。皆さんが思っているほど、格下だ、なんて思っていません。チャンピオンは存在するけれど、他はみんな同じ、横一列だと思っていますから。勉強になりました。
(今後の予定は?)こうなってしまったのでわからないですね…。UFCは諦めた訳ではないので、今回の経験を活かしてオクタゴンと修斗の両方でチャンスがあれば戦いたいです。
(川尻との再戦は?)一緒に練習しよう、って言ってるので(笑)。川尻選手が先にシャオリンとやってもいいと思います。それはプロモーターが考えることなので。
(足の状態は?)腫れてますね。蹴りの練習を全くしていなかったので。(キックボクシングの)藤原ジムに行っておけば良かったですね(笑)。大橋ジムでボクシングの練習ばかりしてました。こんなに試合で蹴りを出すことになると思っていなかったので。試合中は全く感じなかったのですが、終わった途端に歩けなくなりました。
(今日の結果をどう受け止めている?)正直に言ってしまうと…。これは選手として言わない方が良いことかも知れませんが『首の皮一枚つながったな』と。悔しさの裏返しではなく、正直に首の皮一枚つながったな、と(苦笑)」 


第5試合 セミファイナル ライト級 5分3R
×植松直哉(K'zファクトリー/世界6位・環太平洋5位)
○ジェンス・パルバー(米国/チーム・エクストリーム/元UFCライト級王者)
1R 2'09" KO (左フック)


 真っ赤に染め上げた鶏冠ヘアで、初の修斗にリングイン。かなりエキサイトした雰囲気のパルバー。対する植松は日本国旗を羽織り、幾分緊張した面持ち。
 パルバーの右ジャブを合図に、息もつかせぬ打撃合戦がスタート。植松が右ロー、右ハイを放てば、パルバーは再び右ジャブ。すかさず右ロー、右ハイで応戦する植松だが、パルバーは強烈なプレッシャーで詰め寄り、怒涛のコンビネーションを仕掛ける。左フック、右ボディ、左ボディ、更に膝を叩き込む。過去の修斗、打撃戦ではおおよそ聞いたことのないようなボディへの重たいパンチの音に戦慄が走る。

 なんとか植松も右ハイ、インローを放っていくが、想像以上のパルバーの打撃テクニックに翻弄され、たたみ込むようなパルバーの右を中心としたパンチの連打に思わずスリップ。スタンドで再開すると右インロー、右ハイで応戦する植松だが、いよいよペースを握ったパルバーが勝負に出る。
 長い引きからの左フック、右フックとコンビネーションを。さらに、会場中に響き渡るほどの重たいパンチをボディにメリ込ませる。動きが殆ど止まり植松が背中を見せたところへ、とどめの一撃左フックを見舞うと、植松はたまらずダウン。何とかカウント9で立ち上がったが、歩行困難と判断したレフェリーが試合をストップ。2分9秒、パルバーが強烈なインパクトで修斗初戦を飾った。
 ゴングと同時に崩れ落ちると、リングに大の字になり、暫らく動けないほどのダメージを負った植松。意識が回復してからリング中央に正座し、四方に土下座する。バックステージでは涙も見せていたが、世界レベルのストライカーと打撃で真っ向から勝負した経験は、今後のキャリアに必ずやプラスになるだろう。(古谷)

◆パルバー「去年の2度のKO負けを糧に強くなることができた」
「すごくいい気分。ここ2ヶ月ボディへのパンチを練習してきた。ボディへの打撃を得意にするMMA選手はあまりいないと思うので、それで勝利を決めることができて嬉しい。
(植松のキックは?)膝への蹴りが効いた。自分の作戦では右ジャブを出し続けて植松選手のガードが上がったところをボディにパンチを入れようと思っていた。昨年までは単発のパンチしか出すことができなかったけれど、今日はコンビネーションで出せた。ただ、植松選手のローキックは効いた。

宇野村浜と比べて?)皆タイプが違うので誰が一番とは言えないが、村浜選手は立ち技の選手なので打撃を警戒して。宇野選手は何でもできるので近寄らせないように。植松選手はアンクルなどの足技が得意ということで、自分は過去2回アンクルホールドで負けた経験があるのでそれを気をつけた。
(修斗の印象は?)大好きです! 今日ここでこうして戦えた事を嬉しく思う。日本には6回来ているけれど今日が一番楽しかった。次の試合が待ちきれない。自分にチャンスを与えてくれた修斗に感謝し、その期待に応えることができて嬉しい。
(今後の主戦場は?)オファーがあればどこでも。ぜひ日本で。王者のペケーニョとも戦ってみたい。6週間前にボクシングの試合で15秒KO勝ちをしたのだが、4月か5月にまたボクシングの試合をしたい。ボクシングは自分にとってはスパーリングのようなもの。ボクシングの技術をMMAに活かす、MMAの技術向上のためのものと思っている。

(植松を組み付かせなかったが?)クリンチされなければ、組技、寝技などのグラウンドに持っていかれることはないと思ったので。また自分の方がリーチが長かったのでそれを活かした。自分も全米大学レスリング大会に2回出場しているし、レスリングで勝負しても良かったが、今日はボクシングスタイルで行きたかったので。
(最高のパフォーマンスでしたね?)最高のタイミング、最高の場所で、最高の結果を出すことができた。修斗が僕を信じてくれて、チャンスを与えてくれ、それに応えることができた。アメリカの団体は僕をあまり信用してくれなくて…今日、この機会を与えてもらって結果を出せたのは本当に良かった。
(昨年の米国での2敗については?)2人の対戦相手(ラドウィックマックスウェル)を貶めるつもりは無いが、もしも再戦することがあったら絶対に同じ結果にならないと思っている。2回もKO負けをして、この上ない最悪の状態だったが、むしろリラックスして、そこからトレーニングを積むことができた。負けを糧にして強くなることができた。」

◆植松「後ろを向いてしまったことが情けない。勝ち負け関係なく」
「(試合の感想)あまり覚えていないので、振り返りようがありませんね。ボディにいいのを2発もらって、上に一発。左で。それ以外はほとんど覚えてません。
(打撃で行こうと思っていた?)そうですね。蹴って蹴って蹴りまくって嫌がらせしてから、と。1Rはあれでいいかなと思って行ったんですが、ハマってしまいましたね。
(ボディへのパンチは?)1発目は我慢したんですが、2発目は顔に出ちゃいましたね。気持ちの弱さが出ました。
(ボクシングテクニックはどうだったか?)自分は判断できかねますが、パンチは重かったですね。
(組み付くことは?)嫌がられてまで、組み付こうとは思いませんでした。
(リーチ差は?)そんなに。プレッシャーは正直ありました。
(体重差は?)パンチだけでやられてしまったので…組んでないんで解りませんね。
(これまでの対戦相手の中で一番打撃が強かった?)はい。KOされてますからね。
(ストライカーとの対戦について)今、なんとか克服しないと…。修斗もKID選手や、高谷選手のように打撃中心の選手が増えてきているので、対策を考えないといけないと。解ってはいたのですが…。克服しないと、と身をもって知りました。
(序盤のキックは良かったようだが?)覚えていないので、またビデオを見て考えます…。ここで終わるつもりはまだないです。出てしまった結果はしようがない。もう一度上に上がるために何をするべきかを再確認したいです。
(セコンドの指示は?)よく覚えていないのですが、『後ろを向いてしまった』といわれたことが一番ショックでした。自分としては覚えていないので、効かされてか嫌がって後ろを向いたのかはわからないんですけれど。そういうところを見せてしまったということは情けないです。勝ち負け関係なく。」 


第4試合 ライト級 5分2R
△田村彰敏(格闘結社田中塾)
△村山英慈(シューティングジム八景)
判定1-0 (横山20-20/浦19-19/鈴木20-19)


 組み付いての外掛けで田村がテイクダウンを狙うが、村山は内股で投げ返し、上を取る。田村はスイープを仕掛けながら立ち上がり、今度はテイクダウンに成功。上を取りかえす。さらに一気にマウントを奪取し、パンチを落とす。村山はパンチに構わず体の強さを生かして立ち上がり、スタンドへ。上を取り合う展開で1R終了。2Rも同様の展開。テイクダウンの後は両者とも攻め手を欠き、引き分けとなった。

エキジビションマッチ
−マモル(シューティングジム横浜/世界バンタム級王者)
−松根良太(パレストラ松戸/世界フェザー級王者)


 練習を共にする気心の知れた仲である、マモルと松根良太。方や初代世界バンタム級チャンピオン、方や第3代フェザー級チャンピオン。世が世なら(バンタム級設立前、マモルは松根と同じくフェザー級に所属)ベルトをかけて戦っていたかもしれない二人によるエキシビジョンマッチは、なんとも豪華な公開スパーリングの様相を呈した3分間となった。
 松根はお馴染み「修斗ジャンキー」のロゴが入った白のスパッツに白のレガース姿。対するマモルは昨年末のNKホール大会と同様、具志堅ヘアに暴れん坊将軍のテーマに乗って登場する。
 マモルの左ミドルから開始。さらに低空タックルで松根の足をすくうと持ち上げて、柔らかいバスターで松根を下にし、膝十字を狙う。松根も飛びつき十字、ソバットで魅せる。差し合いを制して松根が投げると、ポジション取り合戦。ほどけてマモルがキックを見舞う中で3分間が終了。ソリッドで素早いマモルの動きと柔軟で丸みのある松根の動きが印象的だった。(古谷)

◆ リング上でのインタビュー
「(松根選手、久しぶりのリングでしたが?)松根:マモル選手とはずっとやってみたかったので、今日こうしてエキシビジョンができて嬉しいです。(一緒に練習しているんですか?)マモル:はい、週一回くらいで練習しています。(松根選手、次回6月の千葉ブルーフィールドでの公式戦は国際戦になりそうですが?)松根:前回の試合からは10ヶ月あって、トレーニングは続けているので。千葉ではNKホール以外で試合をするのは初めてなので、いい試合にしたいです。みんな見に来てください。(そろそろ防衛戦になりそうですが、相手は誰と?)強い選手と戦いたいですね。(マモル選手、次回5/3後楽園の対戦相手、吉岡選手の印象は?)マモル:前回の対戦から2年経っているので別人になっているかもしれませんね。前より強くなっていると思うので、差が詰まっているようなことがないよう、圧倒的な勝ち方をして差がさらに大きくなっているとアピールしたいですね。(次のヘアスタイルは?)マモル:今日はボサボサですみません。アイデアは考えてあります。次回はキチッとかっこよく決めてきます。」

第3試合 ミドル級 5分2R
○岩瀬茂俊(TEAM TOPS)
×堂垣善史(パレストラ加古川)
2R 3'39" TKO (レフェリーストップ:右フック)


 岩瀬は軽いステップで回りながらジャブを打つ。堂垣も打ち返す姿勢を見せるが、岩瀬の右ストレートが堂垣のアゴをとらえ、先制のダウンを奪う。カウント8で立ち上がった堂垣は大振りのパンチで反撃。右ストレートを当て、岩瀬をぐらつかせる場面も。
 2Rに入っても、試合は打撃戦の様相。ラウンド中盤、堂垣のパンチで岩瀬は目の上をカットする。ドクターチェック後、後のない堂垣は乱打戦を仕掛けるが、岩瀬の右フックががら空きのアゴにクリーンヒット。岩瀬が見事なKO勝ちでクラスA昇格に弾みをつけた。(片岡)

第2試合 バンタム級新人王決定トーナメント1回戦 5分2R
×ヒートたけし(和術慧舟會千葉支部)
○BJ(AACC)
判定0-3 (浦19-20/菅野18-20/鈴木18-20)


 ヒートのミドルキックに合わせて低空タックルで突っ込むBJ。ヒートはフロントチョーク気味に首を捉えて引き込み、BJは首をとられたままポジション移動をし、なんとか昇ろうとする。残り2分、首がほどけたところでヒートが回転しながらBJの足をとらえて極めにかかるが不発。お返しに更に回転してBJがバックを奪うと、パンチの雨を降らせる中でゴング。
 2R、BJのタックルに合わせて首を捉えながら引き込んで下になるヒート。残り2分半、なんとか脱出したBJが上半身を起こしてパンチを落とす。ほどけて猪木アリ状態になり、飛び込みでパスを狙うBJ、下からの蹴りで応戦するヒート。BJがヒートの腿に蹴りを入れる中でゴング。
 手数の多さで優勢に試合を進めたBJが判定3-0で勝利、新人王決定戦の準決勝に駒を進めた。(古谷)

第1試合 -68kg契約 5分2R
×鈴木洋平(パレストラ東京)
○リオン武(シューティングジム横浜)
1R 2'40" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)


 リオンは鈴木のローに合わせてパンチで飛び込み、外掛けでテイクダウン。上を取るとパスを狙わず、鉄槌を連打。鈴木の動きが鈍るとストレートを次々落とし、最後はレフェリーが試合をめた。(片岡)

Last Update : 03/24

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