(レポ&写真) [コンバットレスリング] 3.20 町田:出場者減少の理由は?日本コンバットレスリング協会 "第10回全日本コンバットレスリング選手権大会" いきなりネガティブな話題から始まってしまったが、試合自体は例年と変わらず十分見ごたえがあった。レスリングに限らず、柔道、柔術、サンボ、あるいは総合主体の選手など、参加選手のスタイルの幅広さが、コンバットの試合パターンの多彩さを生んでいる。結果は下記一覧のとおりで、4大会連続5度目の優勝を果たした竹内出を除いては、各階級で有力選手が初戦で敗退するなど、波乱も多かった。例年スター選手の動向ばかりに目が行きがちだったが、今年は逆に「コンバットレスリング」という競技の素(す)の姿をシンプルに楽しむことができた。 柔術の技術はそのまま総合格闘技で勝つための技術に直結しており、総合でも有効な技術ほど点数が高い。その点、30秒押さえ込むか、豪快なバック投げをするかで最大ポイントが入るコンバットレスリングのルールは、総合の技術に直結しているとは言いがたい。グレイシー一族、ノゲイラの活躍で柔術は競技人口を増やし、大会も多数行われるようになった。コンバットレスリングも、大会で実績を残した選手が多数プロでも活躍している点では柔術と似ているが、今大会では参加者が3分の2に減少。必ずしも、スター選手不在だけが原因とは思えない。 ◆ 最優秀選手賞 山崎昭博(和術慧舟會駿河道場)-73kg級優勝 ◆ 最多一本勝ち賞 山崎昭博(和術慧舟會駿河道場) 4試合(全試合) ◆ 最短一本勝ち賞 花井岳文(Twist) 12秒 アンクルホールド(-80kg級2回戦(初戦)vs. 潮田健志) ◆ -58kg級(10名エントリー/10名出場) 優勝 畑 武彦(TIGER PLACE/プロ修斗1戦1勝) 2位 細谷健二(和術慧舟會東京本部/03年オープン-58kg級準優勝) 3位 伊藤彰男(養正館/ビギナーズ1位) 3位 藤田成保(T-Pleasure/03年選手権-60kg級3位) ※高橋拓次郎(GUTSMAN修斗道場/03年選手権-60kg級3位)は初戦で畑武彦に0-6で敗退 ◆ -62kg級(9名エントリー/8名出場) 優勝 村田卓実(A-3/03年選手権-60kg級準優勝) 2位 三浦昌明(何気/柔術3年) 3位 鈴木賀久(養正館/柔道初段) 3位 田中淳平(総合格闘技練成塾/03年オープン-62kg級3位・最短&最多一本勝ち賞) ※中村 浩(パレストラ東京&ロデオスタイル/03年選手権-60kg級優勝)は初戦で三浦昌明に0'43" 腕ひしぎ三角固めで敗退 ◆ -67kg級(9名エントリー/9名出場) 優勝 中村浩士(東京イエローマンズ/03年オープン-67kg級優勝) 2位 佐々幸範(パレストラ東京/03年オープン-67kg級2位) 3位 風間 奨(パレストラ東京/ビギナーズ2位) 3位 志田 幹(P's LAB東京/パンクラス5勝1敗1分) ※尾藤広光(京都東山レスリング/03年選手権-66kg級2位)は初戦で風間奨に1'40" ヒールホールドで敗退 ◆ -73kg級(13名エントリー/13名出場) 優勝 山崎昭博(和術慧舟會駿河道場/04年全日本修斗グラップリングミドル級優勝) 2位 高屋祐規(SKアブソリュート/03年オープン-73kg級優勝) 3位 鈴木康浩(SKアブソリュート/全日本サンボ3位) 3位 高津十樹(木口道場サンボ教室/03年オープン-73kg級準優勝) ※松永茂文(佐世保中央高校/99・00年選手権-69kg級3位)は初戦で鈴木康浩に0-1で敗退 ◆ -80kg級(11名エントリー/11名出場) 優勝 鈴木琢也(秋本道場Jungle Junction/柔道三段15年) 2位 中島 亮(SDファイトクラブ/オープン3位) 3位 花井岳文(Twist/00年選手権-76kg級3位) 3位 米澤重隆(ストライプル/99年選手権-85kg級優勝) ◆ +80kg(8名エントリー/7名出場) 優勝 竹内 出(SKアブソリュート/98・01・02・03年選手権優勝) 2位 山本高行(TEAM KAZE/03年オープン+80kg級準優勝) 3位 石田晃一(フリー/柔道三段・インターハイ団体8位) 3位 増田裕介(AACC/大学レスリング新人戦3位) ※竹内は4大会連続5度目の優勝 ※甲斐俊光(養正館/03年選手権-84kg級準優勝)は初戦で石田晃一に延長0-4で敗退 ※奈良谷洋一郎(RODEO STYLE/03年オープン+80kg級優勝)は初戦で増田裕介に1-9で敗退 ※コンバットレスリング・ビギナーズ選手権大会(4月25日(日) 町田市総合体育館サブアリーナ)も選手募集中です。[→詳細] Last Update : 04/01 |