(レポ) [K-1 JAPAN] 2.15 沖縄:全試合KO決着。レミー、中迫を粉砕
FEG "K-1 JAPANシリーズ K-1 BURNING 2004 〜沖縄初上陸〜" 2004年2月15日(日) 沖縄・沖縄コンベンションセンター 観衆・5844人(超満員)
レポート:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板スレッド]
第7試合 K-1ルール 3分5R ○武蔵(日本/正道会館) ×ステファン・ガムリン(ドイツ/DC7) 2R 0'53" KO (左膝蹴り)
序盤から前へ前へと出るガムリンを受け流した武蔵は、左ミドルと左フックを着実に当て続ける余裕の展開。2Rもパンチで半身になったガムリンに左ミドルを叩き込み、最後は左膝一撃。ガムリンは立ち上がりかけるもファイティングポーズを取れず、武蔵のKO勝ちとなった。総じてこの日はダウンカウントのスピードが早かったものの、K-1史上初の全試合KO決着に。試合後ボブ・サップがリングに上がり、3.14新潟・朱鷺メッセ大会で朝青龍の兄・スミヤバザルとMMAルールで対戦すると表明した。
第6試合 K-1ルール 3分5R ×中迫 剛(日本/ZEBRA244) ○レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム) 3R 2'54" KO (3ダウン:左ハイキック)
近距離での右ロー主体の攻防から始まり、ボンヤスキーは飛び膝を見せ、中迫も左ミドルを効かせる。2Rには中迫が予告通り飛び膝をお返しし、左ボディと左ミドルの連打でボンヤスキーを少し苦しめる場面も。だがボンヤスキーの着実な右ローが効いてきた中迫は、3Rから足が止まり始める。コーナーに追い詰められると、膝蹴り2連打をボディにもらい最初のダウン。さらにボンヤスキーは右ローを効かせ、足が止まりガードも下がった中迫に左ハイをお見舞い。大の字に倒れた中迫はなんとか立ち上がるが、左右のハイの連続攻撃を浴び続け、最後は左ハイを顔面に喰らいノックアウト。大方の予想以上に中迫が健闘したが、終ってみればボンヤスキーの完勝だった。
第5試合 K-1ルール 3分5R ×ノブ・ハヤシ(日本/ドージョー・チャクリキ) ○ピーター・ボンドラチェック(チェコ/バカルディー・ジム) 1R 2'35" KO (3ダウン:右ストレート)
筋肉質な体つきのボンドラチェックが鋭いパンチとローで観客を湧かせる。カウンターの右フックを効かせると、パンチとハイのラッシュでノブをコーナーに追い詰め、右フックでダウンを先取。ノブもパンチで反撃するが、ボンドラチェックの猛攻は止まらず、またもコーナーに詰められ右アッパーでダウン。最後は右のパンチの相討ちとなり、ボンドラチェックもふらつくも、ノブがマットに崩れ、試合終了となった。
第4試合 K-1ルール 3分5R ×藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY) ○モンターニャ・シウバ(ブラジル/シッチ・マスター・ロニー) 3R 1'03" KO (右ストレート)
47cm大きいモンターニャのプレッシャーに攻めあぐねた藤本。アッパーやローを当てる場面もあるが、ダメージを与えるには至らない。モンターニャは2度目の武蔵戦、ホースト戦同様、なかなか攻めなかったが、2R残り30秒から、軽く振った右のジャブ(普通の体格の基準ならストレートかもしれないが)でダウンを2度奪取。3R、藤本は左右のフックを振り回して必死で抵抗するも、突き出した頭にモンターニャの右ストレートが炸裂。藤本は曙のように前のめりで倒れ、レフェリーストップとなった。モンターニャはK-1初勝利。大会後藤本は右尺骨(ヒジ)を骨折していたことが判明した。
第3試合 K-1ルール 3分5R ×堀 啓(日本/チームドラゴン) ○マイティー・モー(米国/シャーク・タンク・ジム) 4R 1'22" KO (3ダウン:右フック)
ローでモーを追い詰める堀だが、体力切れでいま一歩攻めきれず。仕留めにかかりたい4Rだったが、左ストレートのカウンターでモーの左フックをもろに浴び、さらに右フックをかぶぜられダウン。その後も体力を回復できずモーのラッシュを浴び続け、3ノックダウンで敗れた。
第2試合 K-1ルール 3分3R ○グレート草津(日本/チーム・アンディ) ×FABIANO(ブラジル/TARGET) 1R 2'53" KO (右後ろ蹴り)
直前に出場の決まった草津だが、沖縄は師匠・アンディ・フグがトレーニングを積んだ地ということで、試合に向けての集中力は十分。右のパンチを着実に当てる。R.I.S.E.の試合と同じくショートスパッツで登場したFABIANOも、右ミドルを会場に響かせる等見せ場を作ったが、2R終了間際、草津の後ろ回し蹴りがFABIANOのレバーにクリーンヒット。草津が見事KO勝利を遂げた。
第1試合 K-1ルール 3分3R ○天田ヒロミ(日本/TENKA 510) ×キモ(米国/DC7) 2R 2'06" KO (3ダウン:左フック) ※キモ1R2ダウンあり
キックボクシング的な動きのできないキモに対し、天田がパンチを当て続け完勝。
Last Update : 02/17
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