BoutReview
記事検索 by google
news

(レポ&写真) [キングダム] 12.13 多摩:秋本、過激ルール初戦をクリア。大石戦を再アピール

キングダム・エルガイツ "東京大会 -飛翔-"
2003年12月13日(土) 東京・エキサイトスペースZ-Zone

  レポート&写真:井田英登  【→大会前のカード紹介記事】




メインイベント ライト級チャンピオントーナメント選考試合 エルガイツルールレベル1 タイムリミット10分
○秋本じん(秋本道場JUNGLE JUNCTION/修斗世界フェザー級5位)
×舘 智行(五輪門/キングダムエルガイツ・ライト級5位)
2'41" TKO(10秒以上の連打による)

修斗現役ランカーが、初期NHBルールを髣髴とさせる過激なエルガイツルール戦に初挑戦という一見スキャンダラスな展開に注目の集まったこのカード。会場には、秋本の師にあたる木口会長や、元同僚の竹内出らの姿も見える。

理論派の秋本らしく、連打によって決着するというこのルールの特性を研究し尽くしてきたようだ。ロープ際での長い差し合いから横投げ気味にテイクダウンを奪うと、すばやくマウントを奪取。5秒の連打によるポイントを先行。ブリッジで粘る舘を手堅く押さえ込み、再度10秒の顔面連打で封じてTKO勝利を飾った。

試合後マイクを取った秋本は「5月に橋本のほうで道場を作って独立したんだけども、ここに参加している団体も橋本や相模原なんかのところが多いと思うんで、どんどん交流して、この(多摩)地域の格闘技の底上げをやっていきたい。自分でもビギナーズの大会なんかを主催していくつもりなのでみんなにも参加して欲しい」といかにも政治家らしいアピールを残してメインを締めくくった。

秋本じん・試合後のコメント
「僕自身はあくまで修斗の世界王座を狙うし、競技としての修斗を愛する気持ちには変わりはないし、絶対離れることも無い。ただ今は運営側からのオファーがなく試合が出来ない現状。自分のコンディションを作るために他団体のオファーがあったら出て行くのも刺激があっていいと思う。他も良くなっているし、自由競争の原理が働いているんで、修斗の中を良くしないといけない。外部に出ていったマッハや竹内(出)たちの気持ちは判るし、当然だと思う。でもみんな修斗は大好きだったはず。自分の可能性を試すために他団体に出て行くのもいいし、他所の強い人とやれたらいいと思う。パンクラスであろうと、DEEPであろうとPRIDEであろうと。選手も一度しかない人生なんで、選手は可能性を試すべきだし、縛るのはおかしいと思う。レフェリーによる介入のない、明快なポイント制のこのルールは面白かったし、いい挑戦になった。
 これまで自分は大石選手とのタイトルマッチを修斗で戦う事を理想と思ってやってきて、状況が整うのを待っていたつもりだが、結局それが適わなかった。同じ時期に修斗に入った人間として、まだ大石選手とは戦いとは思っている。ZSTで負けたからといって彼が弱くなったとは思わない。ただそれは周りが研究して強くなってるだけのことで、大石さんも強くなってることには違いない。彼との対戦は同じカマの飯を食って、同じ時期に修斗に入った人間として、おも入れが強いんで、ぜひ修斗のタイトルマッチとして戦いたいし、そのことを諦めては居ない。今日の勝利で自分が衰えていないことはアピールできたはず。町会議員の仕事をやっていて練習が出来ないとか言いふらす連中も居るが、逆に今の方が時間も自由になるし、前以上に練習も出来ていると思う。今日は試合なんで茶髪にしたけど、また明日から黒にもどして。18日からは議会なんで(笑)この間、ルミナと電話して話したんだけど「インパクトのある勝ち方をしろ」って言われたんで、極めないで殴って勝つつもりで来た。途中極めようかとも思ったけど、力いっぱい殴ることで今までの鬱憤を晴らしたというか(笑)ほんとはKOしたかったんですけど、まあ組んじゃったんで、あのタイミング、ディフェンスの具合から行けば連打が一番有効だと思って。修斗からのオファーがあればいつでも出て行きたい。パンクラスでもPRIDEでもオファーがあればいきますけど(笑)」



セミファイナル ライト級チャンピオントーナメント選考試合 エルガイツルールレベル1 タイムリミット10分
○広瀬和哉(IMNグラップリング)
×宮崎智弘(国士舘大学体操部)
0'54" 腕ひしぎ十字固め


第2試合 キングダムルール フェザー級 10分1R
△RYOTA(キングダム・サテライト)
△佐藤博秋(IMNグラップリング)
ポイント差なし




第1試合 キングダムルール スーパーミドル級 10分1R
○中村圭太(和術慧舟会東京本部)
×大森健太(IMNグラップリング)
7'44" 三角締め

今年のJTC全国大会を制した中村のプロ初参戦ということで話題となったこの試合だが、中村は気負い気味でタックルを乱発してくる大森をいなして、上のポジションをキープ。決め手には欠けるものの、確実なポジションキープにJTC王者の片鱗を覗かせ、有利に試合を運ぶ。フィニッシュは、ブレイクで分けられた直後、パンチで攻め込んだ大森が自らバランスを崩してマットに転がったところを、低空の飛びつきで引き込んだ中村が、そのまま粘って三角を決めた。

〜入江秀忠ミニライブ〜
※今月29日開催の「入江祭theガチ〜佐伯血祭り」において入江自身がエルガイツルール・レベル3に出撃することを改めて宣言。ただ年末で対戦選手の調整が付かないこともあり、ついてはその対戦相手を公募すると発表。



第0試合 ライト級チャンピオントーナメント選考試合(再試合) エルガイツルールレベル1 タイムリミット10分
○薬師寺浩之(キングダムサテライト)
×菅野敦志(G-イタクラ)
1R 4'35" チョークスリーパー

キングダムルール ミドル級 5分1R
×草木原竜介(フリー)
○大櫃達也(空柔拳会館)
1R 3'57" 腕ひしぎ十字固め

キングダムルール スーパーミドル級 5分1R
×木村プロ(wpy)
○小川 健(空柔拳会館)
1R 1'47" フロントチョーク

キングダムルール ライト級 5分1R
○吾妻エメルソン(秋本道場JUNGLE JUNCTION)
×上野丈彦(格闘技道場 信)
1R 2'15" KO

キングダムルール ヘビー級 5分1R
○金家克幸(育心館)
×安藤信也(格闘技道場 信)
1R 1'03" フロントチョーク

スタンディングバウト 3分2R
○原田敏克(空柔拳会館)
×水戸部勉(五輪門)
2R 0'59" TKO(レフェリーストップ)

グラップリングバウト 10分1R
○カブレラ・ベト(秋本道場JUNGLE JUNCTION)
×山内一馬(非公開)
1R 1'05" チョークスリーパー

Last Update : 12/15

[ Back (前の画面に戻る)]



TOPPAGE | NEWS | REPORT | CALENDAR | REVIEW | XX | EXpress | BBS | POLL | TOP10 | SHOP | STAFF

Copyright(c) 1997-2003 MuscleBrain's. All right reserved
BoutReviewに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
著作権はマッスルブレインズに属します。

編集部メールアドレス: ed@boutreview.com