(レポ&写真) [新日本キック] 11.3 有明:ドローに次ぐドローも、メインは正田が締める
新日本キックボクシング協会 "KICK GENERATION in DIFFER" 2003年11月3日(月/祝) 東京・ディファ有明
レポート&写真:新小田哲
メインイベント ライト級 3分5R ×中川タカシ(トーエル) ○正田孝平(藤本) 判定0-3(46-50,46-50,45-50) ※中川は1、3Rにそれぞれダウン1あり
ここまでの16試合中半分の8試合がドロー決着。1部の例外を除いて大半が1ラウンド10-10(つまり5Rだと50-50)のジャッジがつけられた平板な試合内容が続き、メインまでが果てしなく長く感じられた。そんな中、正田(写真左)がライト級の実力者中川からダウン2つを奪う完勝で開始から5時間以上かかったロングラン興行のメインを締めくくった。 正田はフットワークで距離を保ちながらサウスポーからのコンパクトな左ミドルで中川の出足を止め、ワンツー、左右フックをヒットさせる。初回終盤、右フックから返しの左でダウンを奪い先制すると、3Rにも左をひっかけて2度目のダウンで完全に試合のペースを握る。中盤中川のカウンター狙いにやや手を焼き手数が減る場面もあったが、終盤まで危なげない試合運びを見せた。最終回、得意の首相撲で逆転にかける中川の攻めを凌ぎ、なぜか巻き起こる「平田コール」(本名らしい)の中、完勝でちょうど1年前に引き分けた借りを返した。 同じジムの石井宏樹がライト級王者に君臨している事もあって、ベルトへの欲は今のところないようだが、以前敗れている朴龍や引き分けているマサルとの再戦を希望。確かなテクニックの持ち主だけに、それに勝てば次へのステップが見えてくることだろう。
第16試合 58kg契約 3分R △森田亮二郎(藤本) △ジャクリット・チュワタナ(タイ) 引分0-1(49-50,50-50,50-50)
フェザー級のベルトを狙う新鋭・森田(写真右)が日本人選手の高い壁となっているジャクリットと対戦。距離を取りながらパンチコンビネーションからのローやミドルを繰り出す森田だがジャクリットのカウンター気味のフックやミドル、首相撲に翻弄される。それでも手数でくらいつき、やや分が悪いながらもドローに持ち込んだ。
第15試合 バンタム級 3分5R △小鳥(ホワイトタイガー) △ジョン(市原) 引分0-0(50-50,50-50,50-50)
第14試合 フェザー級 3分5R ×白熊(市原) ○那河成貴(トーエル) 判定0-2(48-50,49-50,49-49)
第13試合 ウェルター級 3分5R ○阿佐美義文(治政館) ×昇平(尾田) KO 3R1'13"(右ボディ)
第12試合 ウェルター級 3分5R △高崎博一(誠真) △金狼正巳(尚武会) 引分1-0(50-49,50-49,50-50)
第11試合 ミドル級 3分4R △本間 魁(野本塾) △植木 功(尚武会) 引分0-0(40-40,40-40,40-40)
第10試合 ミドル級 3分4R ×青木克真(トーエル) ○山崎銀次郎(宇都宮尾田) KO 3R1'55"(左ローキック)
第9試合 48kg契約 2分3R(ヒジ・顔面へのヒザ蹴り禁止) ×斉藤愛弓(トーエル) ○磯田祥子(伊原) 判定0-3(27-30,28-30,27-30) 斉藤は2Rにダウン1あり
第8試合 ライト級 3分3R △石原裕基(伊原) △拳太(横須賀太賀) 引分1-0(30-29,30-30,29-29)
第7試合 ウェルター級 3分3R △金子翔英(尚武会) △岡本弘之(市原) 引分0-1(29-30,29-29,29-29)
第6試合 バンタム級 3分3R ○田中義人(伊原) ×TOSHIYUKI(トーエル) 判定3-0(30-28,30-28,30-28) TOSHIYUKIは1Rにダウン1あり
第5試合 ウェルター級 3分3R △龍蔵(大分) △石原隆一(藤本) 引分0-0(30-30,30-30,30-30)
第4試合 フライ級 3分3R ○アトム崇貴(治政館) ×大久保彰(トーエル) TKO 2R1'38"(レフェリーストップ:カットによる出血)
第3試合 フェザー級 3分3R ○田中禎信(八王子大塚) ×橋本武将(山田) 判定2-0(30-28,30-28,29-29)
第2試合 バンタム級 3分3R △松下隆義(トーエル) △黒田友則(治政館) 引分0-1(29-30,30-30,30-30)
第1試合 フライ級 3分3R ×秋本 航(伊原) ○村松敬祐(誠真) 判定0-3(29-30,29-30,29-30)
Last Update : 11/07
|