(レポ&写真) [NKB] 10.25 後楽園:難波、タイトルマッチとポルシェを獲得
日本キックボクシング連盟 "2003年首領底(どんぞこ)シリーズ" 2003年10月25日(土) 東京・後楽園ホール 認定:NKB実行委員会
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント フェザー級 3分5R ×松本浩幸(八王子FSG/3位) ○難波博志(截空道/5位) 4R 1'11" TKO (タオル投入)
桜井洋平のNKBフェザー級王座返上に伴い、この試合の勝者がAPKF 11.23ディファ大会で1位のTURBOと王座決定戦を行うことに。松本と難波は3回戦時代、00年5月のAPKF横浜大会で対戦経験があり、松本がKO勝ちをおさめている。過去13試合戦っている難波にとって、黒星は松本戦ともう1試合のみ。難波はリベンジを目指し「対・松本」に絞った練習を3年間積んできたというから、実に執念深い。 気合いの入った難波。1Rは鋭いパンチで勢いよく攻め優勢に。だがこの試合に向け直前に追い込みができなかったといい、その影響もあってか途中で攻め疲れ。2R中盤以降、松本の肘と膝に苦しめられる。そして4R、松本の肘で難波の右目尻が大きく腫れ上がる。
流れは完全に松本の方向に傾いていた。だが「肘をやられたおかげで、肘があることを思い出した」という難波。ドクターチェック後すぐ、肘一撃で松本の左目尻を大きくカットし見事逆転成功。今度は松本がドクターチェックを受けるハメに。後がなくなった松本は再開後一気にラッシュをかけるが、危険と判断したセコンドからタオルが投入され、万事休す。難波が苦しみながらも松本へのリベンジに成功し、タイトルマッチの権利も獲得した。 難波は「最近しんどい試合をしてへんかった。TURBOは勝てない相手やない。課題はスタミナ。眼以外怪我もないんで、明日からでも練習できます」と語り、1ヶ月後のタイトル穫りを誓った。 ちなみに難波は截空道の平原伸泰師範に「松本に勝ったら新型ポルシェが欲しい」とオネダリしていたといい、平原師範は「しゃあないなぁ、あげましょ」と渋々了承。NKB王座を取れば今度は何を平原師範から奪い取るのか?この師弟関係の行方も楽しみである。
第11試合 ライト級 3分5R ○姉崎祐二(翔勇M1/4位) ×山田大輔(杉並/5位) 4R 2'00" KO (パンチ・膝のラッシュ)
1R、山田の剛腕フックでダウン気味にスリップした姉崎だが、2Rはロー主体の着実な攻めで互角の展開に戻す。そして3R、残り10秒でパンチと膝で猛ラッシュ。4Rも攻勢を続け、パンチの連打でダウンを奪う。さらにラッシュを仕掛け、2度目のダウンを奪ったところでKO勝ちとなった。これで姉崎は7戦7勝(5KO)。前フェザー級王者・桜井洋平も進出する模様のNKBライト級戦線。姉崎もそのトップ戦線に食い込む気配だ。
第10試合 ウェルター級 3分5R ○若生浩次(大阪真門/7位) ×三苫純次(SOLID FIST) 判定3-0 (50-48,50-48,50-47)
福岡リアルディールから移籍し、1年半ぶりの試合となった三苫だが、伸び盛りの若生の左ミドル、ハイ、膝に翻弄され続け完敗。
第9試合 ライト級 3分5R ○松永 敦(渡辺) ×鈴木宏明(JK国際) 2R 2'17" KO (右ロー)
三苫同じくリアルディールから移籍した松永が、ローを効かせ続け快勝。
第8試合 フェザー級 3分3R ×斉藤慎一(勇和会鈴木) ○富原 誠(神武館) 2R 1'00" KO (右フック→ヒザ連打)
第7試合 ミドル級 3分3R ○阿久澤英一(ピコイ錦) ×高山 充(杉並) 2R 2'40" KO (3ノックダウン:右ロー)
阿久澤は目尻をカットするも、右ローを集中し見事逆転勝ち。連盟の元エース・小野瀬邦英氏選出のファイティングスピリット賞を受賞した。これで3戦3勝(2KO)
第6試合 ライト級 3分3R △ジロー(村越) △板倉光明(大阪真門) 判定1-0 (30-29,30-30,30-30)
第5試合 ライト級 3分3R ×安宗竜紀(テツ) ○SEIITSU(八王子FSG) 判定0-2 (29-30,30-30,29-30)
第4試合 ウェルター級 3分3R ○魄人[はくと](ピコイ錦) ×菊池宣顕(ESG) 判定3-0 (30-28,30-28,30-27)
第3試合 ライト級 3分3R ○竹村 哲(村越) ×亜斗武(杉並) 判定3-0 (30-28,30-28,30-28)
第2試合 ミドル級 3分3R ×柳田明彦 (村越) ○小松崎秀人(飛田) 判定0-2 (28-29,29-29,28-29)
第1試合 フェザー級 3分3R ×國部耕一(杉並) ○谷村 央(勇和会鈴木) 3R 1'07" KO (膝蹴り)
Last Update : 10/27
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