(レポ&写真) [プロ修斗] 10.12 大阪:全試合判定も、Bクラス戦線に新鋭の波
サステイン "クリムゾン・プレゼンツ プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO GIG WEST IV" 2003年10月12日(日) 大阪・NGKスタジオ 認定:インターナショナル修斗コミッション
レポート&写真:井田英登 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・修斗スレッド]
第7試合 ミドル級 5分2R △池本誠知(日本/ライルーツコナン/世界9位・環太平洋4位) △男!徳岡(日本/パレストラ加古川) 判定1-0(浦19-18,田中19-19,鈴木19-19)
Aクラス昇進を賭けて、徳岡が世界ランキング9位の池本に挑んだ一戦。しかし、スタンドのパンチ、テイクダウンへの運びでは徳本の方が目立った印象。池本はいつも通り、倒され際のバランスチェンジや、下になってからのブリッジで切り返して上を取りにいくが、徳岡も池本のトリッキーな動きを読んでグラウンドレスリングで勝負。マウントからの腕十字、入れ換えられると下からの三角と、攻めでは先行する。 2R、リーチの差を生かしたキックで活路を開きに出た池本だが、徳岡がパンチで迎撃すると、すぐタックルに切り替え、スープレックスでグラウンドへ。
「打撃勝負と決めていたのに徹底できなかった」と反省しきりの池本だが、ここからの展開は池本ペース。サイドポジションで押さえ込んだあと、バックに回り込みスリーパー。なんとか前に落としてピンチを凌いだ徳岡。下からしぶとく三角を狙ってくる池本の粘りの攻めもあったが、首を抜いてマウント奪取。パンチを落としつつ試合終了のゴングを聞いた。
「スコアはドローですけど、背負ってる立場を考えると僕の方が失ったものは大きい」としょげる池本。「スリーパーの形にはなったけど、まったく極まってもいないんで、これでAクラスには上がれる資格あると思います。早く昇進して外人とやりたいんで」と胸をはる徳岡。白星ではないため徳岡はクラスA昇格とはならなかったものの、追うものの意気とエネルギーが、大きく反映したような試合だった。
第6試合 ウェルター級 5分2R ×川勝将軍(日本/PUREBRED大宮) ○中蔵隆志(日本/シューティングジム大阪) 判定0-3(浦19-20,田中19-20,鈴木19-20)
2年11カ月ぶりの参戦となった川勝だが、体にも表情にもブランクは感じさせるものはない。大阪移住による現役生活の空白も関係ないといった感じで、これまで通り気魄の篭った表情を見せる。一方、中蔵は6月の藤原戦勝利に続くベテラン食いで、一気にクラスA昇格を決めてしまいたいところ。 得意のストレートで制空権を握って、組み合うと深追いせず離れて、中蔵の周りを回る川勝。タックルで一気にテイクダウンを奪い、パンチを落とすなど、序盤はベテランらしいゲームメイクで先攻する。しかし、中蔵もコンスタントに試合を重ねる現役の意地がある。オープンガードからの蹴り放し〜グラウンドのタックルで上下を入れ換え、密着する川勝をリープフロッグでグラウンドに叩き付ける。
2R、序盤のいいリズムを忘れたのか、執拗に組みに徹しはじめた川勝。中蔵は組んでのヒザ、離れてはローをぶち込んで、川勝のテイクダウンを許さない。それでも蹴り足にしがみついてくる川勝の執拗さに、中蔵が引き込みをしかけると、上になった川勝は鼻を打ったらしく鼻血をこぼす(上写真)。ドクターチェックを退けて試合再開となるが、川勝が体を起こしたタイミングであっさり中蔵が上下を入れ換えてパンチを落とす。ラストになって、川勝がフロントネックロック気味に下からの首取りを試みるが極まらず。 ジャッジは2Rを優位に進めた中蔵に軍配。中蔵は戦績4戦4勝とし、試合翌日付けでクラスA昇格を果たした。
第5試合 03年度新人王トーナメント クルーザー級準決勝戦 5分2R ×辻 嘉一(日本/G-FREE) ○落合 g 克彦(日本/パレストラ松戸) 判定0-3(浦16-19,田中16-20,鈴木17-19)
※掲載当初、勝敗が逆になっておりました。正しくは表記のとおり、落合選手の勝利です。関係者ならびに読者の皆様に深くお詫び申し上げます。
第4試合 03年度新人王トーナメント ミドル級準決勝戦 5分2R △大場隆光(日本/和術慧舟會長崎総本部) △岡田廣明(日本/PUREBRED大宮) 判定0-1(浦19-19,田中19-20,鈴木19-19) ※トーナメント決勝には一者支持を獲得した岡田が進出
第3試合 ミドル級 5分2R ○ゴンズイ(日本/シューティングジム神戸) ×杉浦“C坊主”博純(日本/シューティングジム大阪) 判定3-0(浦19-18,田中19-18,鈴木19-18)
第2試合 ライトヘビー級 5分2R ×喜多将士(日本/チーム迅雷) ○ザ・グレート・浪速(日本/総合格闘技夢想戦術) 判定0-3(浦18-20,田中18-20,鈴木18-20)
第1試合 バンタム級 5分2R △秋久哲也(日本/シューティングジム大阪) △澤田健一(日本/パレストラ東京) 判定1-0(浦19-19,田中19-20,鈴木19-19)
Last Update : 10/27
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