(レポ) [新日本キック] 9.7 ディファ:迷える武田「疲れました。少し休みたい…」
新日本キックボクシング協会 "Full Spark's 〜烈輝〜" 2003年9月7日(日) 東京・ディファ有明 主催:治政館
レポート:BOX-T [→掲示板・キック,ムエタイ&K-1MAXスレッド]
メインイベント 第13試合 日・豪スーパーウェルター級国際戦 3分5R ×武田幸三(治政館/元泰国ラジャダムナンスタジアムウェルター級王者) ○ポール・リー(オーストラリア) 判定0-2 (48-50,50-50,48-50) 武田は、真新しい真紅のガウンで登場。背中には銀色の「超合筋」刺繍。対するポールは、26戦18勝(6KO)8敗のオーストラリア人。試合前のアナウンスでもあったように、計量時点で規定の70kgを1.1kgオーバーしており、武田より2周り程、大きさが違うように見えた。腹もダブつき、スタミナがないように思われた。 ところが、試合が始まってみると、ポールは前へ出て、パンチ、キックの波状攻撃を繰り返す。それに対し、武田はいつものようにガードを固めてカンウターを狙う。 しかし、カウンターをヒットさせてもポールの勢いを止める事は出来ず、逆にポールのオーストラリア系特有の振り回すようなパンチをもらってグラついてしまう。 その様子に観客が「大丈夫かよ…」とドヨメキ始める。 武田は距離が開くと、時折、無理にボクシングのフットワークを見せるが、肝心の攻撃時などで間合いが近くなると、通常どおりのベタ足に戻ってしまう。 そして、これまた時折見せるコンビネーションも“123”ではなく、“1・2・3”と言った感じで、まるで練習生が、習ったばかりのコンビネーションを確かめながら打っているような状態。 結局、武田は良いところがないまま、ポールという波に飲み込まれて、暗い海底へ沈んで行った。試合終了直後、ふがいない武田に対し、観客はブーイングをする事すらせず、大半はサッサと会場を後にした。
◆武田コメント (武田は記者の質問に答えようとするが、言葉を発しようとすると涙で詰まってしまい、喋れない状態がしばらく続いた。それでも小さな声で、たどたどしく話し始めた。) 「お金を払ってくれたお客さんに失礼。申し訳ないです。こういう結果になった以上、しばらく休みます。10年間、自分なりに頑張ってきましたけど、少し疲れました…。お客さんの前で試合をする資格はないです。 (体調は?)今回が一番キツかった。ボクシングをして、違う所にも筋肉がついたせいではないかと思います。でも、そんな事より、気持ちの問題だと思います。あんなに動けなかったのは初めて。冷静に考えながら出来たけど、それが逆に良くない結果になった。 (動こうという意志はあった?)行く気持ちはあるんですけどね。ジャブ突いて、そこから広げようと思ったけど、続きが出なかった。でも、それ以前の問題。今は技術的な話はチョット…。これが今の実力です。とにかく今は休みたいです。 (ファンの要望があってもK-1には出ないのか?)小学生から色々な競技を続けて来て、20年間、正月の3が日位しか、休んだ事がなかったので、少し休みたい…」
第12試合 フライ級 3分5R ○建石智成(尚武会/王者) ×吉川 靖(伊原/6位) 判定2-0 (50-49,50-50,50-49)
王者・建石が辛勝。試合直後、伊原信一・新日本キック会長がマイクを持ち、「判定に“う〜ん?”だ」と判定結果に不満を表した。
第11試合 ライト級 3分5R ○朴 龍(市原/2位) ×正田孝平(藤本/4位) 2R 1'18" TKO (タオル投入)
第10試合 日・泰ライト級国際戦 3分5R ○井場洋貴(治政館/8位) ×サクラ・ルン(タイ) 3R 0'38" KO (右ストレート)
第9試合 日・泰フェザー級国際戦 3分5R ×森田亮二朗(藤本/4位) ○トゥンソンノーイ・シンポンローハー(タイ) 5R 2'28" TKO (左肘打ち)
第8試合 フライ級 3分5R ×スダッチ(ホワイトタイガー/3位) ○がってん古川(治政館) 4R 1'00" KO (ラッシュ)
第7試合 ウェルター級 3分4R ×植木 功(尚武会) ○松崎勇気(治政館) 3R 1'24" KO (肘打ち)
第6試合 ウェルター級 3分3R △後藤貴志(トーエル) △宮本武蔵(治政館) 判定0-1 (29-30,30-30,30-30)
第5試合 ウェルター級 3分3R ○関ナオト(宇都宮尾田) ×岡本弘之(市原) 2R 2'45" TKO (レフリーストップ:左ストレート)
第4試合 ライト級 3分3R ×デジカメ夫(ホワイトタイガー) ○タイジ(トーエル) 2R 0'11" KO (右ハイキック)
第3試合 フェザー級 3分3R ○西川 義(藤本) ×TOSHIYUKI(トーエル) 判定2-0 (30-29,30-29,30-30)
第2試合 ヘビー級 3分3R ×平山貴士(伊原) ○富士大介(トーエル) 2R 1'44" KO (パンチ連打)
第1試合 フェザー級 3分3R ○洌鎌和信(治政館) ×トーマス中村(市原) 3R 2'16" KO (左ミドル)
Last Update : 09/08
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