(レポ＆写真) [テコンドー] 8.23-24 大阪：三島★ド根性ノ助、日本トップ選手と対戦

日本テコンドー連盟T.K.D. "TAEKWONDO GAME 2003 〜GRAND PRIX〜"
2003年8月23日(土)-24(日) 大阪・アゼリア大正ホール　　入場者数：300人

　　レポート＆写真：テコンドーT.K.D.

＜プロフェッショナル・テコンドーバウト＞

チャンピオンクラス・スペシャルマッチ　80kg級　2分3R
×三島★ド根性ノ助（スティクール）
○中須賀真一（T.K.D-JAPAN）
ポイント3-18

　2年振り3回目となるこの大会。23日はジュニア（幼年〜高校生）、24日（一般、女子、シニア）で実施され130名の選手が参加、各部門で熱戦が展開された。
　そして24日の注目のチャンピオンクラスのスペシャルマッチ。総合格闘技界のトップファイター三島☆ド根性ノ助VS中須賀真一の一戦。10月にPRIDEのリングにも参戦予定の三島は、主催ジム「コブラ会」設立まで大阪のスポーツクラブ「スティクール」においてテコンドースクールのインストラクターを経験しており、打撃のベースにもなっている。この試合が初の打撃オンリーの試合となる。
　対する中須賀真一は2000年アジア選手権ベスト８、2001年世界選手権日本代表、2003年世界選手権日本代表の現在、同クラスの日本トップファイター。特に2000年の世界学生選手権・銀メダル。世界のトップクラスにも通じるスピーディーなコンビネーションキックを持つ。

＜試合展開＞

　三島、いつもの「福岡市ゴジラ」の入場曲にのりマント姿で現れ、飛び込み前転でマットイン。パーフォーマンスに観客も沸く。テコンドーの道着、防具着用の姿が新鮮。

＜１Ｒ＞

　積極的に間合いを詰める三島に対して中須賀はステップワークで距離をとり、ロングレンジからスピーディーな蹴りを仕掛ける。
　ガードが追いつかない三島に中須賀のミドルなどの蹴りがクリーンヒットするがタフな三島、怯まず前進する。
　接近戦に持ち込みパンチ連打から破壊力のある蹴りに連続攻撃をつなげようとする三島だが、中須賀はステップでかわし廻し蹴り、後ろ蹴りなどの多彩な蹴りのカウンターを合わせる。

＜２Ｒ＞

　１ラウンドと同様の展開が続くが、三島、低いタックルモーションからハイキックを狙ったり、カポエラキックなどトリッキーな攻撃で一発を狙う。中須賀、冷静にサバいてカカト落とし、後ろ廻し蹴りなどを連続でヒットさせる。

＜３Ｒ＞

　最終ラウンド。ポイントでリードされた三島、浴びせ蹴りなどの大技で一発逆転を狙う。かわしながらも一発があるため中須賀も最後まで気を抜けない緊張感溢れる戦いが続く。中盤、中須賀のカカト落としがクリーンヒット。三島スタンディング・ダウンを喫する。
　三島、再開後も最後まで逆転を狙い積極果敢に攻撃を仕掛けるが、中須賀が振り切る。
　判定、3-18とポイント的には大差の中須賀勝利だったが、スリリングな好勝負であった。中須賀は10月に韓国で行われるプロフェッショナル・テコンドー旗揚げ戦に弾みをつけた。

＜チャンピオンクラス各クラス決勝戦＞

オリンピック階級の４階級で実施されたチャンピオンクラス。各クラスで日本代表選手が参戦。今後のオリンピック代表戦線を占う一戦となった。

チャンピオンクラス　-58kg級　2分3R
○福井　匡（T.K.D-JAPANミブロ）
×平山慎吾（T.K.D-大阪ティップネス石橋）
ポイント4-12

　2003年全日本選手権フィン級チャンピオン、2002年ワールドカップ日本代表などの数々の実績を持つ福井に、2001年テコンドーゲーム同階級覇者の平山が挑む一戦。平山、実績を持つ福井に対し臆せず積極果敢に攻撃を仕掛ける。しかし福井はステップからの攻撃、カウンターで冷静にポイントを重ねる。軽量級らしいスピーディーな展開が最後まで続いたが、同クラス全日本チャンピオンである福井の圧勝。

チャンピオンクラス　-68kg級　2分3R
×安田元保（T.K.D-大阪）
○玄　泰栄（T.K.D-大阪）
ポイント5-8

今年の全日本学生選手権２位の安田と玄の一戦は、全日本選手権ライト級・準優勝の実績を持つ玄の勝利。

チャンピオンクラス　-80kg級　2分3R
×FABIANO（Ｗ.Ａ.Ｔ.Ａ）
○李　祐鎮（KIM'S-JAPAN）
ポイント5-8

　同大会で2000年に優勝経験を持つブラジルのFABIANOと2002年ワールドカップ日本代表選手、李 祐鎮の一戦。韓国での武者修行から一時帰国し今大会に参加した李がパワフルな攻撃を連続に決めポイント奪取。完勝した。

Last Update : 09/02