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(レポ&写真) [MAキック] 6.15 有明:ディビッド、世界王者に。ラビットまたもKO負け

マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 "梶原一騎17回忌追悼記念・第6回梶原一騎杯・キックガッツ2003"
2003年6月15日(日)東京・ディファ有明

メインイベント UKF世界ジュニアミドル級タイトルマッチ 3分5R
×スティーブ・ホワイト(米国/王者)
○ディビット(真樹ジムオキナワ/MA日本ウェルター級4位)
KO 1R2'58"(右ローキック)
※ディビットが新王者に。ホワイトは初防衛に失敗。
 3月大会でMAスーパーライト級王者・井上哲(山木)をノンタイトルで破った沖縄在住のアメリカ人ムエタイファイター・ディビッドが、その勢いを駆って挑戦した世界タイトルを見事KOで獲得した。
 前日日本に到着したばかりだと言うホワイトはラフなパンチで前進するが、ディビッドはこれを冷静に見切り、ハイキック、ローで威圧。ホワイトの苦し紛れのバックブローにも対処し、「アメリカの選手だからローが弱いと思った」という作戦通りにローを連打。するとホワイトはもろくも崩れ、10カウント以内にファイティングポーズを取れず、あっさりと王座交代となった。
 ディビッドはこれで7戦5勝(4KO)2敗。ホワイトは21戦19勝(11KO)2敗。少々相手に不足があった感はあるが、ディビッドの技術・パワーには確かなものがある。その彼の目標はK-1参戦。「K-1に出るためにキックを始めた」という彼にとって、K-1参戦へ向けていい勲章が出来たと言えるだろう。ちなみに戦いたい選手を尋ねると、須藤元気の名前を挙げていた。

第15試合 MA日本ライト級タイトルマッチ 3分5R
○木村 允(土浦/王者)
×中村玄志(山木/1位)
TKO 2R1'52"(ヒジのカットによる出血ドクターストップ)
※木村が初防衛に成功。
 昨年9月にMAライト級王座に就いた木村允が1位との初防衛戦を見事な内容でクリアした。挑戦者の中村とは昨年4月に対戦、痛快なミドルの蹴り合いの末、首相撲からのヒザ蹴りでKO勝ちしている。
 今回も中村がミドルで先制、木村もすぐさまミドルを返す。しかし木村は中村のミドルの隙を突き左ストレートを顔面にヒット。これが効いたか一瞬中村は後退。今度は首相撲を狙って前に出る中村に対し木村は軽やかなステップでサイドに回りこみ右ストレート、ヒジ、さらには左ローを当て1Rで早くも主導権を握る事に成功する。
 2R、中村の右ミドル、木村の左ミドルが交錯。さらにパンチの打ち合いから木村が左ストレート、ヒジを当てると中村の額に大きなコブが。完全にペースを掴んだ木村はなおも左ロー。首相撲をとりにきた中村にカウンターのヒジを当てると、中村の左目尻と眉間がざっくりと裂け、即座に試合がストップされた。木村の戦績は18戦16勝(10KO)1敗1分。中村は16戦9勝(2KO)4敗3分。
 試合後のインタビューに茨城なまりで飄々と受け答えする木村、これでしばらく団体内には敵はいないだろう。強敵がひしめく他団体のライト級戦線に打って出る事に対しても、「そろそろいいですかね」と強い意欲を示している。

第14試合 MA日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
×森岡タカシ(武勇会/王者)
○辻 直樹(山木/1位)
判定0-3(49-50,49-50,49-50)
※辻が新王者に。森岡は4度目の防衛に失敗。
 これが3度目となる両者の対決は、これまで2度のKO負けを喫している辻が3度目にして初勝利。森岡の長期政権に幕を下ろした。
 いかにも軽量級らしいテクニックとスピード、そして軽量級離れしたパワーの持ち主である両者の試合だけに好勝負が期待されたが王者森岡の動きが重い。パンチこそガードするが、辻のタイミングのいいミドルを要所でもらってしまう。中盤、森岡はボディ、テンカオといった多彩な攻撃で反撃に出るが、辻はこれを凌ぎ、僅差ながら判定で勝利、念願の王座に就いた。辻は初防衛戦に3月大会で引き分けた森田晃允(士道館橋本)を希望している。辻の戦績は19戦11勝(5KO)5敗3分。森岡は当初7月27日(日)に地元松山で森田との防衛戦を予定していたが、王座陥落により、ノンタイトルとなる。森岡の所属する武勇会サイドはこの試合を「時期挑戦者決定戦」にして早々とリベンジの機会を得る目論見のようだ。森岡の戦績はこれで21戦12勝(9KO)7敗2分。

第13試合 MA日本フェザー級タイトル次期挑戦者決定戦 3分5R
×ラビット関(山木/MA日本スーパーバンタム級王者)
○小林秀紀(マイウェイ/フェザー級6位)
KO 2R2'49"(パンチ連打)
 全日本3月大会で藤原あらし(S.V.G.)にまさかのKO負けを喫したラビット関がまたもKOされた。対戦相手は4月大会で泉雄策(山木)を判定で下しこの試合にコマを進めてきた小林秀紀。小林は関の顔面に右ストレートを再三強打、2Rにその右で最初のダウンを奪うと一気にラッシュしてストップ勝ちした。
 小林は次戦、山田健博(東金)の持つMAフェザー級王座への挑戦が決定した。小林はこれで13戦5勝(1KO)3敗5分。連続KO負けで今後が心配な関の戦績はこれで41戦21勝(9KO)15敗5分。

第12試合 ウェルター級 3分5R
×ランボー豊栄(東金/1位)
○白須康仁(花澤/6位)
KO 4R2'31"(右ローキック)

第11試合 ミドル級 3分5R
○ナミイル(韓国/谷山/1位)
×井出本高司(八街/2位)
KO 2R1'12"(バックスピンキック)

第10試合 スーパーバンタム級 3分4R
○沖津伊久麿(東金/バンタム級3位)
×高橋拓也(習志野/バンタム級6位)
判定3-0(40-39,40-38,40-38)
※高橋は2Rヒジによるダウンあり。

第9試合 フェザー級 3分4R
×大高一郎(山木)
○藤曲シン(谷山/7位)
判定0-3(39-40,38-40,38-40)

第8試合 ウェルター級 3分4R
○南本隆之(ビクトリー/9位)
×澤村 誠(八街)
TKO 3R0'38"(ヒジのカットによる出血ドクターストップ)

第7試合 ヘビー級 3R
×ボンバー村田(マイウェイ/6位)
○ケイタロー(習志野)
判定0-3(28-30,28-29,28-30)

第6試合 ライト級 3R
○南雲裕一(橋本/10位)
×黒沢浩志(マイウェイ)
判定3-0(30-28,30-27,30-27)

第5試合 ウェルター級 3R
△山辺英人(山木)
△山川修二(真樹ジム沖縄)
引分1-0(30-30,30-28,30-30)

第4試合 バンタム級 3R
×波平義彰(真樹ジム愛知)
○磯部 大(明和心塊)
判定0-3(27-30,28-30,28-30)

第3試合 ミドル級 3R
×森 豊(拳伸)
○JASS(ロシア/山木)
判定0-3(28-30,27-30,28-30)

第2試合 フェザー級 3R
○AKIRA(明和心塊)
×大山和也(真樹ジム愛知)
KO 1R1'05"(パンチ連打)

第1試合 ウェルター級 3R
×神野亮司(真樹ジム愛知)
○久保園ルイス(花澤)
判定0-3(29-30,29-30,29-30)

Last Update : 06/16

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