(レポ) [全日本キック] 5.31 イタリアほか:金沢、王座陥落。山内&清水も惜敗
情報提供:全日本キックボクシング連盟
JAPANESE ATTACK! 〜Night of the SAMURAI〜 2003年5月31日(土) イタリア・モデナ:PALA PANINI
WPKC世界ムエタイ・スーパーライト級タイトルマッチ 3分5ラウンド ×金沢久幸(TEAM-1/王者) ○ロベルト・バッシリ(イタリア/WPKCイタリア・スーパーライト級王者/挑戦者) 判定
金沢は01.8.10後楽園の王座決定戦でオスマン・イギン(ベルギー)を判定で下し 、WPKC世界王座を獲得。02.11.30イタリアではマテオ・トレビサン(イタリア)の挑戦 を3RTKOで退け、タイトル初防衛に成功している。が、今年に入ってからの金沢は 、2.7にサムゴー・ギャットモンテープ(タイ)に3RKO負け、3.8には大宮司進(シルバ ーウルフ)に判定負けと芳しくなく、今回は復活を賭けての2度めの防衛戦。 対する挑戦者バッシリは、02.11.17後楽園に初来日してメインで小林聡と対戦した選手。 最後はヒザに屈したものの、小林を左ストレートでぐらつかせ、眉間をヒジで切り裂く健 闘を見せた、ファイティングスピリッツ旺盛なイタリアンだ。 今回は地元モデナでの世界タイトル初挑戦となった。試合2日前にイタリア入りした金沢は、前日計量で3kgオーバーし、サウナで汗を流しようやくパス。前回3.8後楽園に続いての計量オーバーで、調整不足を感じさせた。 試合はフルラウンドを通してバッシリのペース。時折バックブローやバックスピンの大技を繰り出すものの、大歓声をバックにつけたバッシリの手数を止めるには至らず、判定はバッシリ。今年3連敗、虎の子のタイトルも失った金沢は、5.23後楽園で敗れた小林聡(藤原)とともに、大きな岐路に立たされた。 金沢の戦績は47戦27勝(12KO)15敗5分。
70kg契約 2分9ラウンド(ヒザ・ヒジ禁止ルール) ×山内裕太郎(AJパブリックジム/全日本ウェルター級王者) ○エマニュエル・ガファロ(イタリア/WPKCイタリア・スーパーウェルター級王者) 3R TKO (ドクターストップ)
3.8後楽園の王座決定戦で、ベテラン三上洋一郎(S.V.G.)を4RKO。キャリア6戦めで第21代全日本王者に輝いた山内に、海外遠征のチャンスがやってきた。対するはイタリア北部でメキメキ売り出し中のホープとあり、激戦が予想された。敵地のリングで本来のウェイトより3kg上、しかもヒジ・ヒザ禁止のルールだったが、昇り調子の山内は初回からエンジン全開。3Rにはカウンターの右フックで先制ダウンを奪い、観衆を大きくどよめかせる。さらに、そこからパンチで詰めにいった山内だったが、相手のパンチで右眉の辺りをカット。ドクターチェックが入り、負傷TKOによりガファロの勝利が宣告された。 山内は7戦4勝(1KO)2敗1分。初の海外遠征は不運な結果に終わったものの、内容で圧倒的にリードしていたことは明らか。この悔しさは、次の試合(7月もしくは8月の後楽園を予定)にぶつけてもらいたいところだ。
SUPER LEAGUE 2003年5月10日(土) オーストリア・ウィーン:STADTHALLE
73kg契約 3分5ラウンド(ヒジ禁止ルール) ×清水貴彦(超越塾/全日本ミドル級1位) ○ファディ・メルザ(オーストリア/WKAヨーロッパ・ムエタイ・スーパーウェルター級王者) 判定0-3
2Rに清水は側頭部に膝をもらい生涯初のダウンを喫し、終盤の追い上げも空しく、海外初遠征は黒星となった。試合後、清水はオランダ修行を志願し、5月14日からオランダメジロジムに入門。アンドレ・マナート氏の指導のもと、日々トレーニングに励み、帰国は6月8日の予定だ。
Last Update : 06/05
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