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(レポ&写真) [K-1] 3.30 さいたま:ミルコ、1年のSapp Timeを左ストレートで止める!

K-1事務局 "アルゼ K-1 WORLD GP 2003 inさいたま"
2003年3月30日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ  観衆:22,320人

  レポート:井原芳徳  写真:井田英登  【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・K-1ヘビー級スレッド]

第6試合 3分5R
×ボブ・サップ(米国/チーム・ビースト/155kg)
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・スクワッド/103kg)
1R 1'26" KO (左ストレート)


 いつもどおりの落ち着き払った表情を全く崩さないミルコに対し、緊張しているのか?サップの目がオドオドしているように見える。どきどき大きく口をふくらまして呼吸し、必死で自分をリラックスさせようとしているかのようだ。
 ゴングと同時に前へ前へ進むサップに対し、ミルコは時計回りで逃げ、軽く左ハイを放つ。それでも突進をやめないサップに対し、ミルコが180度ほど回り続けたところでクリンチ。ブレイクで距離が離れ、サップが前に来たところでミルコは左ミドル一撃。だがそれでもサップの突進は止まらず、ミルコの首根っこをつかまえ、左ボディを放つ。一瞬ミルコがぐらつき、しばらくクリンチが続くが、離れたところでミルコが「サップの左ボディはローブローだった」という旨をジェスチャーでレフェリーに伝え、サップに注意1が与えられる。

 ミルコの回復を待ち、30秒ほどで試合再開。サップがじわじわと前進すると、ミルコは左ストレートでけん制。合わせてサップがパンチで前に出て組み付こうとするが、ミルコは今度は反時計回りで下がりながらジャブ気味の左をサップの右目に2連打。この攻撃でミルコは手ごたえをつかんだのだろうか? クリンチとなりブレイクがかかると、ミルコは同じく反時計回りでサップの突進をかわし続け、コーナーを背にしたところで左ミドル。さらにすぐ右ストレートでフェイントをかけてから、左ストレートでサップの右目を撃ち抜く

 するとサップはマウスピースを吐き出し何かを叫びながらマットに崩れ落ちる。そして10カウントが鳴っても苦しそうな表情のまま立ち上がることができず、ミルコのKO勝利となった。
 狂喜乱舞するセコンド陣と抱き合い、ミルコはコーナーに登り両手を上げ喜びを示す。そして立ち上がったサップと抱擁。サップは右目下に出血を見せながら退場。眼窩底骨折の疑いがあり、病院に直行した。

◆ミルコ「人生で最高の勝利だった」
「試合に勝ててうれしい。(サップと戦ってみてどう思う?)ボブはビーストでとても強く、すばらしい選手だった。実は、10日前から熱が続いていて、昨日の夜も熱があった。昨日の夜はたくさん汗が出て、3回もシャワーを浴びた。記者会見を欠席しようか迷ったが、そうするといろいろと言われると思い、出席することにした。心配だったが、人生で最高の勝利だった。
(距離をとってハイキックでいくと思っていたが、ミルコ選手から距離を詰めていた。これは作戦?)皆さんは自分には左ハイキックしかないと思っているかもしれないが、パンチやキック、PRIDEの戦いもできる。(攻撃でダメージを受けたものは?)ほとんど当たっていないので、何もない。(サップが総合で再戦を望んだら?)受ける。自分は誰とでもどんなルールでも戦う。(K-1で戦いたい選手は?)相手が自分とやりたければいつでもよい。
(閉会式の後、誰と携帯電話で話していた?)妻と母と話していた。2人とも泣いていて、あまり話にならなかった。(クロアチアの応援団は励みになった?)なった。クロアチアでもこの放送をみんな見てくれていて、うれしい。ボブのすごさや強さがあるからクロアチアでこの試合が注目されたと思う。
(今回、ボブ・サップに勝ったので、次はホーストと戦いたい?)ホーストは4回チャンピオンになっていて、自分は彼に3回負けている。今年のGP決勝で戦い、タイトルを取りたい。(今回のホーストの試合を見てどう思うか?)今回は難しい試合ではないと思う。(ホーストに勝てると思う?)準備をしっかりすれば勝てる。」
※サップはノーコメント
 
 

第5試合 3分5R
×ピーター・アーツ(オランダ/メジロジム/103.5kg)
○ステファン・“ブリッツ”・レコ(ドイツ/ゴールデン・グローリー/99kg)
3R 1'44" TKO (ドクターストップ:スネの負傷による)


 序盤右ロー主体で攻めたレコが、次第に素早いコンビネーションを当てて行く。1Rこそスピードに押され気味だったアーツだが、2Rには右ローを返し、ほぼ互角に戻す。だが3R1分過ぎ、自ら放った右ローでスネを大きくカットし出血。しばらく試合は続行し、ボディで攻めチャンスをつかみかけたが、直後ブレイクがかかり、ドクターストップ。無念にも01年8月のラスベガスでのKO負けのリベンジを果たす事ができなかった。
 アーツは01年のワールドGP準決勝のフィリォ戦でも左足の甲を故障しTKO負けしている。今回の負傷箇所は違うが、またしてもケガに泣いた。

◆レコ「自分も膝を2針縫った」
「結果には満足している。十分に準備し、それを出すことができた。アーツのケガで試合が終わってしまったことは残念に思う。
(気合を感じたが、コンディションは?)ブリッツブラザーズが2人ついていたので最高の気持ちだった。
(アーツは何の攻撃で脛をケガしたのか?)ピーターがローを入れたときに自分が膝でブロックしたが、それでケガしたと思う。自分も膝を2針縫った。
(アーツのプレッシャーは感じたか?)アーツのコンディションが良かったのでプレッシャーを感じた。自分のコンディションも良く、体がよく動いた。
(アーツ戦のために特別な準備はしたのか?)特別なことはしていないが、ハードなトレーニングをした。ブリッツブラザーズが2人いてくれたので、安心して試合をすることができた。現状に満足していないので、次はもっと力をあげていきたい。自分はブリッツ(稲妻)なので、誰も私のスピードにかなわないだろう。
(戦いたい選手は?)誰とでも戦う。ボブ・サップと戦ってもいいかな。ボブの前に立ったとたん、あっという間に後ろに隠れるぐらいのスピードがある。」
※アーツは病院に直行したためノーコメント



第4試合 3分5R
○レイ・セフォー(ニュージーランド/ファイトアカデミー/111kg)
×ペレ・リード(英国/セント・トーマスジム/106kg)
3R 1'15" TKO (セコンドによるタオル投入)


 リードは97年にボクシングWBOインターコンチネンタルヘビー級王者を奪取し1度防衛した実績を持ち(のちにはく奪)、戦績は22戦16勝(15KO)4敗2分。昨年はロンドンで4戦1勝(1KO)1敗2分の結果を残している。キックありのルールの経験もあるらしく、器用にハイやカカト落としを見せるが、ローに対するガードが甘く、簡単にもらってしまう。だがそれでもひるむことなくお得意のノーガード戦法を見せ、同じくノーガードを得意とするセフォーもこれに応じてみせる。
 2R、リードのパンチの影響でセフォーの攻めが少しペースダウンしてしまうが、残り20秒を切り、コーナー付近の打ち合いを制したセフォーが左フックでダウンを奪取し、一気にペースを取り戻す。そして3R、セフォーがパンチの連打で2度スタンディングダウンを奪った直後に、リード陣営のセコンドがタオルを投入。セフォーがK-1ルールでの格の違いを見せつけた。

◆セフォー「母の手料理を食べ過ぎて117キロまで増えた」
「試合に勝ててうれしい。やるべきことをやって、いい結果を出せた。自分の作戦は、KOでも判定でもとにかく勝つこと。ペレは非常に強い選手で、あなどれない選手の1人だった。たくさん攻撃してもそれを受け止める技を持っている。K-1で十分戦える選手だと思う。
(勝因は?)たくさんトレーニングをした。今回の試合で自分が強い選手だということが証明された。実は、2週間前に風邪をひいてしまったが、いとこや弟のロニーがトレーニングに協力してくれた。このように厳しい世界で戦うだけの肉体と精神力を与えてくれた神にまず感謝したい。そして、自分たちをあたたかく迎えてくれる日本のファンにも感謝したい。日本は2番目の故郷だと思っている。
(少しウエイトオーバーしていたようだが?)少しではなくて、けっこうオーバーしている(笑)。去年のGPの前に足を痛めてしまって走れなかったため、ウエイトをあまり絞り込むことができず、108キロになってしまった。その後も足がよくならなくて、あまりトレーニングできなかった。今までゆっくり休むことができなかったので、GP後の2ヶ月間、体をだいぶ甘やかしてしまった。お母さんが非常にたくさん料理を作るので、ブタのように食べつくしたら117キロまで増えてしまった。今回は110キロまでなんとか落とすことができた。
(足をひきずっているようだが?)GPで痛めた足が完治していなくて、今回また痛めてしまった。7月まで試合の予定がないので、3ヶ月かけて体調を整えて準備したい。次回は103〜105キロにする。
(今、コーラを飲んでいるが、ダイエットは?)1週間後に始めるつもり。」

◆リード「K-1で自分のパフォーマンスを発揮し、いつか勝ちたい」
「K-1はルールも含めて新しい経験だった。大きな会場でたくさんの観客の前で戦うことも新しい経験で、力を与えてくれた。セフォーはとても強い選手だった。彼の攻撃が見えなくて、レベルの違いを感じた。難しい試合になるとは思っていたが、戦ってみて初めてそれを実感できた。K-1ファンは選手のパフォーマンスや才能を楽しんでいる。ボクシングは才能やパフォーマンスを見ないので、そこで花開くのは難しい。自分はパフォーマンスの部分でやっていけるし、いつかK-1で勝てると思う。キックのあるルールは初めてで、とても痛いと思った。ディフェンスの技が十分ではないので、もう少しトレーニングすればまだ進歩すると思う。
(アンディ・フグ選手を尊敬していると聞いたが、かかと落しや股割りはアンディを意識したもの?)特に強く意識したわけではないが、アンディ選手の戦いは魅力がある。単純な攻撃ではおもしろくないので、見る方にもやる方にもおもしろいテクニックをお見せした。今後、新しい技術やスキルを身につけたい。」


第3試合 3分5R
○レミー・ボンヤスキー(オランダ/メジロジム/105kg)
×ビヨン・ブレギー(スイス/ボスジム/114.3kg)
3R 1'29" TKO (セコンドによるタオル投入)


 1R、ブレギーがボンヤスキーのお株を奪うような積極的なパンチと飛び膝で試合を優位に進める。だが2R、ボンヤスキーが左ボディと右ローを的確に叩き込むようになり形勢逆転。そして3R30秒過ぎ、ボンヤスキーがブレギーをコーナーにつめパンチを連打し、右ストレートでダウンを奪取。ブレギーはなんとか立ち上がるが、ボンヤスキーはパンチの連打でコーナーに追い詰め、狙い済ましての飛び膝蹴り。2発とも当りは浅かったが、コーナーを飛び越えそうなぐらいの打点の高さで、観客を盛り上げるには十分迫力のある攻撃。イケイケムードを作り出す。そして最後は左右のパンチと右ハイで猛攻を仕掛けたところでブレギー陣営がタオルを投入し、試合終了。ボンヤスキーが久々にらしさを発揮し勝利をもぎとった。

◆ボンヤスキー「戦いたい選手? サップとは言わないよ(笑)」
「結果にホッとしている。K-1に出られてうれしい。出るだけでなく、いいパフォーマンスをして、自分が良い選手であることを示さないと呼んでもらえない。そういう意味では、いい試合結果を出すことができたと思う。いい試合をするだけではなく、勝たなければならない。負けたら試合内容が良くても意味がない。K-1で自分が十分にやっていけることをアピールできた。
(1Rと2Rは劣勢だったが、危機感はあったか?)自分の中のプレッシャーを感じていた。1Rが終わったとき、アンドレ・マナートがいろいろと話をしてくれたので、気持ちがほぐれて楽に戦うことができた。
(自分の中のプレッシャーとは?)勝ちたいという気持ちが強くなりすぎると思い通りに戦うことができない。大丈夫、考えて戦えば問題ないと思って気持ちを切り替えると思い通りに戦うことができた。
(相手のボディを狙うのは作戦通り?)特にそのような作戦は立てていない。相手のガードがとても高く、ボディをガードしていなかったので、そのような戦い方になった。
(今後、戦いたい選手は?)決してボブ・サップとは言いません(笑)(その後まじめな顔で)どんな選手とでも戦う。去年からよいトレーニングを積んでいる。

◆ブレギー「レミーの飛び膝は全部見えていた」
「1Rは良かった。最初は飛ばしすぎたかもしれない。徐々にペースを取り戻してこれからというとき、あのようになってしまった。ヨハン・ボス先生からストップがかかったが、自分としては試合を続けたかった。次はこうならないようにしたい。
(そのまま試合を続けていれば勝てたと思うか?)ヘビー級では一度良い攻撃をもらうと展開が180度変わることがあるので、何が起きても不思議ではないと思う。レミーも飛ばしていたので、4Rで別の形になっていたかもしれない。
(レミー選手の攻撃でダメージを受けたものは?)もらってしまった右パンチ。とてもすばらしい攻撃で驚いた。レミーは良い選手だと思う。今回は、自分が持っているものを十分発揮できなかった。
(レミー選手の飛び膝蹴りについてどう思うか?)特に怖いとは感じていないし、それが来るだろうと予測できた。飛び膝蹴りは全部見えていたので、上手く逃げることができた。華やかな技だが、あれでKOするのは難しいと思う。経験とディフェンス力のある選手ならかわすことができる。
(ホースト選手からのアドバイスは?)トレーニングしているときの自分で戦えば、大きな問題にならないと言われた。」



第2試合 3分5R
○ヤン・“ザ・ジャイアント”・ノルキヤ(南アフリカ/スティーブズジム/149.5kg)
×エヴジェニー・オルロフ(ロシア/チヌックジム/137kg)
判定3-0 (48-47,49-48,49-48)

※4R,5Rオルロフにホールディングにより減点1ずつ

 2メートルを越す巨漢同士の対決。野口レフェリーの背が低いせいもあって、2人の背の高さが際立つ。1Rこそ迫力のあるパンチの打ち合いが見られたが、2Rからオルロフのホールディングが増える。イグナショフと同門ということもありムエタイスタイルが基本のオルロフ。K-1ルールにはまだ十分適応していないようだ。ノルキヤは疲れもあってほとんど攻め手がなく、オルロフのパンチの有効打数のほうが上回っていたが、ホールディングの減点計2点が響き判定負け。だがセンスではノルキヤ以上のものを見せ、ルールに慣れれば化ける可能性も大だ。

◆オルロフ「イグナショフとのスパーリングの方がハードだ」
「コンニチハ。自分が勝っていると思っている。判定のとき、自分の腕をあげてもらえると思っていた。実は自分の手が大きくてグローブが小さかったため、きちんと握ることができなかった。相手に平手打ちを食らわせているような感じだったので、それがなければパンチがヒットして勝てたと思う。
(レッドカードを出されたが、ルールに戸惑いはあったか?)ルールは理解していた。ノルキヤ選手が自分にのしかかってきたような感じだったので、レッドカードはノルキヤ選手に出すべきでは?と思う。
(対戦相手の対策は?)ビデオで研究した。スパーリングの相手にサウスポーで立ってもらった。アレクセイ・イグナショフにもサウスポーに立ってもらい、何度もスパーリングを行った。ノルキヤ選手との試合よりイグナショフのスパーリングの方がとてもハードて大変だったので、この試合は自分が勝っていると確信している。(再戦したい?)ぜひ。次は必ず勝てる自信がある。」

◆ノルキヤ「なぜだかわからないが、十分に集中できなかった」
「やれる限りのことはやれた。コーチ、チームメイト、ファンのみなさんに感謝したい。体調は100%ではなかったかもしれない。思った以上に相手がいい選手だった。試合前に相手を甘く見ていた。次回は万全の体調で良い試合をお見せしたい。
(コンディションが良くなかった理由は?)なぜだかわからないが、十分に集中できなかった。
(判定勝ちだったが、KOのチャンスはなかったか?)1Rで相手にダメージを与えられていたのがわかったので、2Rで自分の攻撃が的を得ていればKOできたと思う。2Rでパンチにこだわってしまったが、ボディを狙えばよかった。
(5/2に新日本プロレスの総合に参戦するため、日本でトレーニングをすると聞いたが、その内容は?)相手を研究し、対策を立てる。KO勝ちが大前提なので、体調を整えて十分に準備したい。」


第1試合 3分5R
○アーネスト・ホースト(オランダ/ボスジム/108kg)
×ジェファーソン・“タンク”・シウバ(ブラジル/コンバット・アブソリュート/95kg)
1R 2'55" KO (左ボディフック)


 開会式では日本語で「今年も頑張ります。応援して下さい」等と挨拶した昨年のGP覇者・ホーストが第1試合に登場。対するタンクは、2月の南米地区予選を制覇した選手。積極的に前に出るものの、ホーストのディフェンスをなかなか突き崩す事ができない。1分過ぎ、タンクの左ローのカウンターでホーストが右ストレートを放つと、タンクは意外なほどあっさりとダウンを喫してしまう。さらにホーストは接近戦でも右を着実に当て、離れても左ボディフックをお見舞い。右ローと左ボディを着実に効かせ続け、最後はコーナーにつめて左ボディを叩き込んだところでノックアウト。10カウントになる前からホーストはダンスを踊りはじめる余裕ぶりだった。
 試合直後、拳を天に突き上げたホースト。マイクを持つと「この試合を3週間前に交通事故で亡くなった弟のアンドリューに捧げます。アンドリュー、いつも一緒にいてくれてありがとう。愛してる」とアピールした。

◆ホースト「大きなハードルは自分自身」
「非常に早く決着をつけることができた。体調がよく、モチベーションもよかった。この状態なら誰にも負けない。相手の情報がなかったので、ビデオを取り寄せて彼の試合を見た。相手がアグレッシブな選手なので、相手が前に出てくるだろうと予測した。アグレッシブなところを利用してカウンターで積極的に攻めようと思った。自分が4回チャンピオンになっているから、相手はやりにくいし、精神的にきついだろうと思った。
(モチベーションが充実していたとのことだが、弟の死に関係あるか?)弟は今月上旬に事故で亡くなった。この試合の出場をやめようかと思ったが、試合に出てやるべきことをやるようにと弟が遠くから言ってくれたような気がした。今年最初の試合でいい力になってくれた。弟には、今日の試合には満足したかと聞きたい。
(今年もK-1チャンピオンを目指すうえで、難関になるものは?)大きなハードルは自分自身。1年を通じてモチベーションを高く持ち続けることと、気持ちで負けないこと。これができれば誰も自分を倒すことはできないと思う。」

◆タンク「大観衆の中で、非常に緊張した」
「相手が4回K-1チャンピオンになっているということで、準備は十分したつもりだったが、リングでは思うように戦えなかった。自分が出したい技も彼に阻まれてしまった。
(緊張した?)非常に緊張した。ブラジルのK-1予選では観客が900人ぐらいだったので、それほど緊張しなかった。日本でのK-1参戦は夢だった。20,000〜25,000人の大観衆の中で自分の名前を呼ばれた上に、相手がチャンピオンだということで、非常に緊張した。
(なぜK-1の世界に入ったのか?)95年にバーリトゥードを始めて、その2年後にムエタイで立ち技を習得した。K-1参戦は当時からの夢だったので参戦することにした。
(今後はK-1中心で?)VTもK-1も好きだが、K-1の方が難しいと思う。VTは寝技中心なので間をあけることができるし、自分でコントロールできるが、K-1は立ち技のみなので、自分なりに間をとることができない。これが非常に難しいが、個人的にK-1で戦うのが夢だったので今後も参戦していきたい。
 ブラジルの予選で優勝し、ラスベガスで参戦するつもりだったが、2週間前に急にこの試合のオファーがあった。そのため、準備期間がとても短かったが、経験を積むのにはよいと思って参戦した。非常に良い経験だった。日本の最初のGPに参戦できたことと、チャンピオンのホースト選手と戦うことができたことは大きな経験になった。5/2のラスベガスでは今日とは全く違う試合をお見せできると思う。」


Last Update : 04/02

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