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(レポ&写真) [DEMOLITION] 1.26 お台場 : 長谷川、リング上で門馬に対戦要求!

GCMコミュニケーション "DEMOLITION 030126"
2003年1月26日(日)東京・お台場メディアージュ studio DREAM MAKER

 レポート&写真:井田英登

  【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・GCMスレッド]

  【DEMOLITION ブロードバンド公式サイトがオープン!】

第7試合 -84kg契約 5分2R
○門馬秀貴(A-3)
×伊藤博之(フリー)
判定3-0

 リングス時代の借りを返すべく、敵陣に殴り込んできた形の伊藤は門馬のパンチを掻い潜って胴タックルでテイクダウンを奪いに来る。だが下からの腕十字に切り返される。グラウンドでは試合巧者の門馬の方が一日の長を感じさせる。逆に門馬の仕掛けたタックルをフロントネックロックに返すシーンもあったが、やはり極めには至らず。2Rに入ると、前ラウンド様子見の感があった門馬ががぜんポジションの支配率を上げはじめる。伊藤は不利な下のポジションをシザースで切り替えそうするが、門馬はこれを押しつぶし、バックマウントからのパンチを浴びせていく。




この日、試合前のウォームアップで背中を痛めたという門馬は、厳重に腰をテーピングしていたが「会場入りして、リングでストレッチしてる最中にバキッとやっちゃいました」とのこと。そのせいもあってか、ネオブラッドトーナメントで見せた鋭い打撃は見せることが出来なかったものの、試合中は伊藤の打撃を誘う挑発のポーズや、バックマウントを取って客席にアピールを見せるなど、ホームグラウンドでのメインの重責を、十分にプロのメインイベンターであることを意識した試合ぶりを見せた。

試合後、マイクを握った門馬は「今日、長谷川選手から対戦要求があったようですが…いつでもやってやろうじゃねえか!」と絶叫。バックステージでの記者会見でも「いい刺激をもらいました。伊藤戦の花道で声が聞こえてきたんで、ここで負けられないと思って。長谷川選手にはアマチュアの時のコンテンダーズで負けてまして、次は門馬さんやりましょうよって会場で会うたびに言われたりして。俺はいいよって言ってたんですけど(笑)今日はマイクで言ってくれたんで。たのしみですね。僕はチャレンジャーなんで」と、長谷川のアピールに受けて立つ姿勢をみせた。

 

第6試合 -83kg契約 5分2R
×鶴巻伸洋(フリー)
○中村大介(U-FILE CAMP.com)
1R 2'06" 腕ひしぎ十字固め

鶴巻は例によって北島三郎の演歌で入場。ベテランの独自の世界観に飲まれたか、中村は奇襲のバックブローでいきなりコーナーに詰められてしまう。鶴巻はそのままテイクダウンして、ブリッジで返そうと抵抗する中村をがっちり押さえ込む。下からの十字を狙う中村を釣り上げてパウンドした鶴巻だが、がっちり仕掛けが入ってしまい、そのままグランドへ半回転。教科書のような腕十字が極まってしまった。

 

第5試合 -82kg契約 5分2R
○長谷川秀彦(SKアブソリュート)
×立原基大(B-CLUB)
2R 1'54" 腕ひしぎ十字固め

 積極的に投げを試みるなど立原の攻めは果敢だったが、重心の重い長谷川はことごとくこの試みを潰して上のポジションを支配していく。バックマウントのパンチから足関節に色気をみせた長谷川の裏をかいて、スネをテコにしたアンクルを取り返すなど、立原も同じサンボの素養を持つ選手として、攻められっぱなしではない展開をみせたが、やはり終始水際立っていたのは長谷川であり、フィニッシュはマウントパンチからバックを取られ、そのまま流れるように移行していった腕十字だった。

 一本勝ちを飾った長谷川は、試合後リング上でマイクをとり「僕は以前門馬君に勝ってるんですが、彼がこの後メインで試合をするというのは試合順的に納得がいかないんで、門馬君とやらせてほしいと思います」と対戦要求を叩き付けた。


 

 

第4試合 -73kg契約 5分2R
△岩崎英明(ストライプル)
△平山貴一(和術慧舟會千葉支部)
判定1-0 (岩崎1票、2ドロー)

 勢いよく打って出た岩崎だが、平山は左フックを当てて押し戻す。下がる岩崎はタックルで押し込んで凌ぐが、グラウンドでも大きく展開ができず、再度アトラクトユアオーディエンスを問われる。ブレイクで立っては、パンチで押し込まれ、倒して凌ぐという展開が繰り返される。

 しかし2Rは岩崎が盛り返す。序盤の堅さが吹っ切れたのか、単発ながら右のストレート、左ミドルと打撃にキレが出て、試合が動き始める。しかし、粘る平山もスタンドでの手数で押されながら、岩崎のタックルを受け止め頭に膝をぶち込む攻撃でチャンスをつくる。岩崎もバックブロー、アッパーとよく攻め込んだが、ダウンを奪う程の決定的なチャンスはつかめず。

 結局、相互にペースのつかみ合いが続き、判定も割れる形となった。もう一ラウンド見たかった試合。

 

 

第3試合 -78kg契約 5分2R
○太田洋平(A-3)
×久保輝彦(禅道会)
判定3-0

 試合開始早々豪快な払い腰でテイクダウンし、マウントを奪った太田。ブリッジで振り落とされるや、上四方から頭部への膝、腕十字と一気呵成に攻め込む。なんとかこらえた久保だが、再び払い腰を決めて上になるなど、太田の攻勢が続く。なんとかブレイクで、スタンドに戻ったところでパンチでコーナーに詰め、打点の高い膝で顔面を襲うなど久保も逆襲するがゴング。

 2R、久保はローを多用。自らのパンチは結構当たるのだが、打たれることにまだためらいの見える太田が、打撃を封じるためにひたすら投げを多用してグラウンドに持ち込み、ブレイクもらう展開が続く。逆にグラウンドはプロパーではないはずの久保がビクトル投げにチャレンジするなど、局面展開の努力は見せたが、終始ポジションを支配した太田に票が集まった。


第2試合 -65kg契約 5分2R
×出見世雅之(和術慧舟會GODS)
○NUKINPO!(P's LAB東京)
2R 1'32" 腕十字固め

 打撃に勝る出見世が終始パンチで攻めたてるが、引き込んだNUKINPO!に下からの腕十字を狙われて必死に抜け出すシーンも見られた。フィニッシュは出見世の首投げが勢いあまって一回転したところ、上になったNUKINPO!がすばやく腕を取って、この日二度目の十字に持ち込んで極めた。

 

 

第1試合 -60kg契約 5分2R
×晝間貴雅(ストライプル)
○実原隆浩(チーム品川)
判定3-0

 実原は早い低空タックルでテイクダウンを奪うと、インサイドガードからのパンチを落としていく。晝間がオープンガードを多用すると、立ち上がってアリ猪木状態からの蹴り、あるいは飛び込んでのパンチと、出入りの多い目まぐるしい攻めを見せ、ペースを握った。ラウンド終了まで、セコンドの声に忠実に動きまくる徹底した攻めと脅威的なスタミナで圧倒。ORG時代についた引き分けの判定に、きっちりカタをつけた。

 

 

Last Update : 01/26

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