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(レポ) [女子ボクシング] 1.24 韓国:八島、韓国王者に判定負け

▼1月24日、韓国ソウルのチャムシル学生体育館にて行われた日韓フライ級ス−パ−マッチの結果が入った。女子ボクシング初の日韓戦となったこの戦いは、日本軽量級のエ−ス・八島有美がまさかの判定負け。山木ジムの超新星、ライカの妹分・山口直子が豪快なKO勝ちを収める、1勝1敗の痛み分けに終わった。
 なお、韓国の女子ボクシング協会は、男子のボクシング協会の傘下にある組織。今まで韓国において女子ボクシングは、男子ボクシングの前座に過ぎなかったため、今回のように女子だけの興行は初めてのこと。アメリカ、日本のみならず、女子ボクシングの波が韓国にも確実に押し寄せつつあるようだ。(日本女子ボクシング協会・森山)


日韓国際戦 2分8R
×八島有美(ゴールドジム横浜馬車道/日本フライ級王者)
○李 仁栄[イ・イニョン](韓国/韓国フライ級王者)

 昨年痛めた負傷箇所も癒えぬまま、強行出場に踏み切った八島であるが、韓国の王者は、最悪のコンディションで勝てるほど甘くは無かった。
 オ−バワ−クのために風邪をこじらせ、まさに満身創痍の八島に、攻守ともにバランスの取れた韓国王者、李のパンチが情け容赦なく襲う。間合いを取りながら、得意のストレ−トで賢明にチャンスをうかがう八島であったが、いつもの動きがまるっきり出来ず、判定に持ち込むのがやっと。最終ラウンドまで望みを捨てず応援したセコンドの声も虚しく完敗。日韓の王者初対決は、非常に残念な結果に終わってしまった。
 試合後、所属ジムを変え再起を誓った八島。いままで、何度も千尋の谷から這い上がって来た彼女のこと。きっと、不死鳥のごとく復活してくれるだろう。


日韓国際戦 2分6R
○山口直子(山木/日本フライ級2位)
×李 恵林[キム・ジニョン](韓国/韓国フライ級1位)
2R KO

 この日、八島とは打って変わって最高のコンディションで臨んだ山口は、得意のフックをブンブン振り回し、前に前に出る。戦う姿は、さながら「女リトル・タイソン」といったところ。1Rこそ持ちこたえた李であったが、2Rは2回のダウンを喫し、轟沈。凄絶なKOシ−ンに韓国全土が震え上がった。
 日本女子ボクシング界において、フライ級は人材の宝庫、そんなフライ級に、また1人新たなヒロインが誕生した。

Last Update : 01/29

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