(レポ&写真) [NJKF] 1.19 後楽園:石毛、ヨーデチャーの一撃に沈む
ニュージャパンキックボクシング連盟 "VORTEX I 〜旋風〜" 2003年1月19日(日) 東京・後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 [→掲示板・キック・ムエタイ&K-1 MAXスレッド]
メインイベント 第11試合 67kg契約 5回戦 ○ヨーデチャー・シットヨートン(タイ/ヨートンジム) ×石毛慎也(東京北星/NKBウェルター級王者) 1R 2'32" KO (右ハイキック)
一昨年5月に石毛と同じ北星ジムの松浦信次をTKOで下した強豪・ヨーデチャーが再来日。序盤から小気味よく蹴りを放ち、石毛の蹴り足をつかんで頭を下げさせたところに右ハイを叩き込み、一撃でノックアウト。あまりにもあっけない結末に観客は唖然。石毛はマットに倒れた直後は痙攣していたほどで、試合後も「記憶飛んじゃった。何をやったか全然覚えていない」と語るのみ。AVISも佐藤もこの日タイの一線級の選手に敗れたが、石毛戦もその実力差を象徴するような一戦だった。
メインイベント 第10試合 NKBフェザー級タイトルマッチ 5回戦 ○桜井洋平(岩瀬/王者) ×孫悟空丸山(小国/4位) 1R 1'36" KO (3ノックダウン:パンチ連打)
昨年3月のNKBトーナメント準々決勝の再戦。桜井が2度のダウンを奪い圧勝したが、終盤スタミナ切れをし丸山を倒しきることができなかった。この初防衛戦は桜井が完全決着を果たすべく、自ら丸山を指名し実現した。 だが桜井は今回も試合2週間前に腰を負傷し歩けなくなり、「3Rまでに倒すつもりだった」という。桜井は開始早々からパンチとローで速攻。右フックで最初のダウンを奪う。丸山は立ち上がるも目の焦点が定まっておらず、左フックでスタンディングダウンを宣告される。それでも丸山は立ち上がるが、桜井のパンチ連打でマットに沈んだ。 横綱相撲で過去を精算した桜井。今後の展望について聞かれると、「自分の今の位置がどれくらいなのかわからないけど、この世界は強さが第一だと思うので、お客さんに伝わるようなKOの試合で自分をアピールしていきたい」と発言。王者としての貫禄が増しつつある印象を受けた。
セミファイナル 第9試合 62kg契約 5回戦 ○サガットペット・ソー・サグンパン(タイ/ラジャダムナンスタジアムSフェザー級王者) ×AVIS-03[アビス・ラブスリー](小国/NKBライト級1位) 判定3-0 (50-48,50-46,50-45)
サガットペットはラジャダムナンの現役王者で、昨年の三菱トーナメントライト級覇者でもある強豪。序盤から伸びのある左のミドルとハイでAVISを脅かす。AVISは大きなダメージを負うことはないが、なかなか前に踏み込めず、結局最終ラウンドまでそういう状態が続く。5Rにはサガットペットがステップを踏んだり口笛を吹いたりしてAVISを小馬鹿にする始末だった。
第8試合 フライ級 5回戦 ○ポーラード・ノイ・トォー・センティアンノイ(タイ) ×佐藤友則(小国/NKBフライ級2位) 4R 2'41" KO (3ノックダウン:右ロー)
佐藤のパンチをブロックし、弱冠18歳のポーラードが鋭い右ローを効かせる。3R、右ロー3連打で最初のダウンを奪うと、4Rも右ローで立て続けにダウンを奪い圧勝。試合後のポーラードはまだ力が余ってるとばかりリング上で腕立て伏せをしてみせた。
第7試合 NKBバンタム級 5回戦 ○藤原国崇(拳之会/2位) ×吉田洸輝(八王子FSG) 1R 2'55" KO (3ノックダウン:左ボディ)
開始早々から藤原が左ボディを中心に着実に攻め、飛び膝で2度のダウンを奪うと、あとはサンドバッグ状態。最後は左ボディで吉田をマットに沈め圧勝。実力の違いを見せつけた。
第6試合 NKBバンタム級 5回戦 ×増倉敦士 (一心館/6位) ○真二 (小国) 5R 1'29" KO (ローキック)
序盤は攻めに決定打の欠いた両者だが、3Rから真二が得意のパンチとローのコンビネーションで次第に優勢に。そして5R、ローで2度目のダウンを奪ったところで増倉が立ち上がれなくなり試合終了。真二がランキング入りを確実とした。
第5試合 NKBフェザー級 5回戦 △安田和伸(岩瀬) △河原塚 武(ウィラサクレック) 判定0-0 (50-50,50-50,50-50)
河原塚が膝を多様しクリンチの多い展開となり、互いに決め手を欠きドロー。
第4試合 63kg契約 3回戦 △堀口 聡(町田金子) △南 健介(ウィラサクレック) 判定1-1 (30-29,29-30,30-30)
第3試合 フェザー級 3回戦 △伊藤洋介(上州松井) △赤羽秀一(ウィラサクレック) 判定0-1 (28-29,28-28,28-28)
第2試合 ミドル級3回戦 ×中村昭義(小国) ○エミル(ペルー/ES..G) 判定0-3 (27-30,29-30,28-30)
第1試合 ライト級 3回戦 △ミシマ(G-1) △加藤悟史 (ウィラサクレック) 判定1-0 (29-28,28-28,28-28)
Last Update : 01/31
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