(レポ&写真) [パンクラス] 10.29 後楽園:竹内、初戦突破。アライケンジが大活躍!
パンクラス "Sammy Presents PANCRASE 2002 SPIRIT TOUR" 10月29日(火) 後楽園ホール 観衆:2200人(超満員)
レポート:石動龍 写真:井原芳徳 【→大会前のカード紹介記事】 [→掲示板・パンクラススレッド]
メインイベント ミドル級 5分3ラウンド ×ネイサン・マーコート(アメリカ/コロラド・スターズ/1位) ○竹内 出(SKアブソリュート) 判定0-3 (28-29,29-30,28-29)
今月始めに修斗ライセンスを返上し、パンクラスを新天地に選んだ竹内。以前は地味な印象は否めなかったが、心機一転しミドル級戦線の主役になることが出来るか。対するは前ミドル級王者のネイサン・マーコート。竹内にとっては初戦から強敵を迎える。 1ラウンドはネイサンが打撃で攻め込む。飛膝蹴り、ハイをヒットさせ竹内に鼻血を出させる。竹内もテイクダウンしてパスガードを狙うが、柔術ベースのネイサンも足を利かせてそれを許さない。 竹内は「1ラウンドは取られたから2、3ラウンドは行かないとヤバいと思った」と語ったとおり、2ラウンド以降は本領を発揮する。組み付いての首投げから今度はパスガードに成功。鉄槌を落としながらマウントを奪うなど、ポジショニングで圧倒する。 3ラウンドに入っても竹内が優勢に試合を進める。ネイサンも立ち関節で奇襲を試みるが、展開を変えることは出来ない。
結局試合は判定にもつれ、軍配は竹内に上がった。勝者はマイクを掴むと、慣れない様子ながらも「一位に勝ったんだから上の人とやらして下さい!」とチャンピオンの國奥麒樹真との対戦をアピール。完勝とまでいかなかったせいもあり、パンクラスの尾崎允実社長はいきなりタイトル挑戦権を与えることは渋っていたが、「GRABAKAのように、うちのリングを席巻してほしい」と今後の竹内に期待を寄せた。11月横文に出場する和田拓也とともに、今後のパンクラスのキーパーソンとなるだろう。
◆竹内「ネイサンは思った通り強かったです。(国奥の印象は?)長岡選手との試合を生で見ましたが、大変バランスのいい選手だと思います。(修斗との違いは?)グラウンドの顔面蹴りは注意してました。リングとかの微妙なところはやってみないとわからないですから・・はい。」
セミファイナル ミドル級 5分3ラウンド ○クリス・ライトル(アメリカ/I.F.アカデミー/2位) ×星野勇二(RJW/CENTRAL/4位) 1R 2'12" ギブアップ(三角絞め)
再びミドル級のベルトを狙う星野は気合十分で入場。打撃戦でも堂々と渡り合い、ライトルをコーナーに押し込みテイクダウンに成功。試合は星野のペースで進むかに思われたが、落とし穴が待っていた。パンチを落としながらパスを狙った瞬間、ライトルの長い足が星野の首に絡み付く。一度は逃れかけたが、ライトルは首を追い掛けてがっちりとキャッチ。しばらく耐えていた星野だったが、力尽きて無念のタップ。ライトルが鮮やかな一本勝ちを飾った。
◆ライトル「今日はいつもと違う戦い方をしたが、三角がうまく入ったので満足している。星野は予想よりスピーディで寝技の技術もあった。パンクラスはすごく好きなので、戻ってこれて嬉しい。そろそろタイトルを狙いたいと思う。ウェルターまで落としてもいいから、タイトルマッチがやりたい。(ミドル級で上位に付くことになる)竹内とも是非戦ってみたいよ」
第6試合 ウェルター級 5分3ラウンド ○大石幸史(パンクラスism/2位) ×ワン・アヤラ(エルサルバドル/トッド・メディーナ・フリースタイル柔術) 判定3-0 (30-27,30-29,30-27)
大石は開始直後に間合いを詰めると、素早いタックルでテイクダウン。そこからパスガードして、拳、鉄槌を落とす。さらに顔面蹴りから顔面踏みつけまで狙い、アヤラを圧倒。KO寸前まで追い詰めるが、アヤラも何とかしのいで1ラウンド終了。 大石は2ラウンド以降は狙いを関節技に切り替え、何度も腕十字を狙うが極めきれない。 3ラウンドはマウントからアンクルホールドを仕掛け、アヤラに悲鳴を上げさせたが、「途中から酸欠状態になった」といい攻めに勢いを欠き、遂にタップを奪うことは出来ず。大差の判定勝ちながら、仕留めきれなかった悔しさからか大石に笑顔はなかった。
◆大石「正直相手は何がやりたいのかわからなかったです。試合前に(出場する)若手四人で、今日はパンクラス若手対外部団体の対抗戦だ、と話してきたので、そういう気持で戦いました。みんな極めきれなかったのでもっと練習をやんないとダメですね・・。」
第5試合 ウェルター級 5分3ラウンド ○北岡 悟(パンクラスism) ×港 太郎(K.I.B.A.) 判定2-0 (20-19,20-20,20-18)
徹底的に打撃戦を避け、終始上を制した北岡が危なげなく判定勝ち。
第4試合 ミドル級 5分2ラウンド △佐藤光留(パンクラスism) △山崎 進(大道塾総本部) 判定0-0 (20-20,20-20,20-20)
山崎の打撃を警戒してか、ゴングと同時に佐藤がタックルを仕掛け、コーナーに押し込むとすかさず回転膝十字へ。足が伸びきったかに思われたが、山崎は何とか脱出。 佐藤はその後も山崎が立つたびにタックルを仕掛け、次々にテイクダウンするがそこからの攻めがない。一方の山崎も得意の打撃を封じられ、2R終了間際に腕十字とスリーパーでチャンスを得たものの時間切れ。両者痛み分けに終わった。
第3試合 ウェルター級 5分2ラウンド ○アライケンジ(パンクラスism) ×加藤丈博(KIGUCHI WORKOUT STUDIO) 判定2-0 (20-19,20-19,19-19)
元極真全日本ウエイト制王者の加藤に対し、アライは真っ向から打撃で応戦。飛び膝やハイを繰り出し観客を湧かせる。正確性に勝る加藤の打撃をもらってしまうが、ピンチになると組みついて決定打を許さない。 一進一退の攻防に後楽園ホールは第3試合とは思えない盛り上がりを見せ、2ラウンド終盤、打ち合いの最中にアライのバックスピンキックが炸裂。加藤はダメージを隠せず、ふらついたところにアライがラッシュを仕掛けて試合終了。苦しみながらも価値ある勝利を収めたアライに対し、観客から「アライ」コールが巻き起こった。
第2試合 フェザー級 5分2ラウンド ○志田 幹(P'sLAB東京) ×実原隆浩(チーム品川) 判定3-0 (20-18,20-18,20-19)
実原のタックルを切って志田が打撃で圧倒。上を取られる場面もあったがパスガードを許さず、実原の攻めを完封した。
第1試合 ウェルター級 5分2ラウンド ×小沢 稔(V-CROSS) ○野沢洋之(スタンド) 判定0-3 (19-20,18-20,18-20)
スタンドの打ち合いを制し、倒されても下から十字を仕掛けた野沢が判定勝ち。
パンクラスゲート第2試合 ライト級 5分2ラウンド △平山英明(P'sLAB横浜) △宮下智也(バトラーツジムB-CLUB) 時間切れ
パンクラスゲート第1試合 ミドル級 5分2ラウンド △小池秀信(フリー) △長谷川秀彦(SKアブソリュート) 時間切れ
Last Update : 10/30
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