(レポ&写真) [IKUSA] 10.27 渋谷:土屋ジョー&熊谷直子の試合が中止に
IKUSA事務局 "Future Fighter IKSA その弐 秋の陣「雷襲」supported by 天下一品" 2002年10月27日(日)東京・渋谷club WOMB
レポート&写真:井原芳徳 ※第1回大会の記事
▼IKUSAの第2回大会は、土屋ジョーと熊谷直子のダブル復帰戦に期待が集まったが、両試合とも相手選手の欠場により中止という異例の事態が発生した。 まず土屋の相手はIKKC米国バンタム級王者のビリー・ザ・キッドと発表されていたが、18日に背中を痛め来日不可能となったため、大会直前にHAWKというカンボジア生まれの米国人に変更となった。そして熊谷の相手も、ムエタイの強豪・ヌアンシエンと発表されていたが、こちらも負傷で来日不可能となり、アリサン・ケーシー(Alisanne Casay)という米国人に変更された。 だが大会当日、HAWKもケーシーも「体調不良」を理由に欠場。両者とも会場に姿を見せず、主催者が土屋と熊谷の試合の中止を発表したのはセミファイナルに予定されていた隼人 vs. デイビッドの直前だった。 そこで急遽、熊谷は早千予と、土屋はグライガンワーンとの2分2Rのエキシビジョンを披露することになり、隼人の試合はメインへと格上げに。そして主催者は今回の事態を謝罪し、来年4月末に臨海副都心の2000人規模のクラブで開催を予定している第3回大会に、今回のチケットの半券を持ってきた人を無料で招待することを約束した。 幸いにもエキシビジョンを行なった4選手は、防具を付けずに派手な打ち合いを披露し観客を湧かせ、土屋にいたってはリングに観客を20人近く上げ、目の前でエキシビジョンを行なうサービスぶり(写真)。そして隼人も延長戦の末、ヒジで豪快にデイビッドの頭をカットしTKO勝ちをおさめ、きっちり大会を締めくくった。 演出面では前回同様、派手なレーザー光線やスモーク、大音響のテクノ音楽など、いかにもクラブイベントらしい仕掛けが施されていた。だが、本当に観客の心に残ったのは、困難な状況でもスネずに全力を出した土屋、熊谷、隼人らのプロ根性であり、土屋の観客と直にコミュニケーションを取ろうとする誠実な人柄のほうではないだろうか。そしてそういった土屋らの心意気にこそ、クラブイベントの原点を見ることができたような気がする。最後に、選手達の日々の努力が報われる運営を、主催者には切に望みたい。 (追記:主催者のアクアプラネットは30日、中止までの経過と今後の対応を発表した。)
メインイベント 打撃ルール ウェルター級 3分3R ○隼人(フェニックス) ×デイビッド(真樹ジムオキナワ) 延長1R TKO(ドクターストップ) ※本戦判定 1-0 (29-29,29-28,29-29)
ローを着実に効かせデイビッドを追い詰めた隼人だったが、コーナーに詰めてのラッシュの最中にカウンターの右をもらってしまいダウン。その後もローで攻め続け、あと一歩のところまでデイビッドを追い詰め、ダウンでの失点を取り返し延長に持ち込む。最後は肘でデイビッドの頭の上をカット。隼人は大量の返り血を浴び、デイビッドにドクターストップがかかった。
第5試合 総合ルール ヘビー級 5分2R ○西田操一(フリー) ×ケン片谷(CMAプロレス) 2R 3'22" KO
第4試合 総合ルール ライトヘビー級 5分2R ×那都琉[なつる](DDT) ○大塚裕一(T.A.M.A.) 1R 2'07" 腕ひしぎ十字固め
第3試合 打撃ルール フェザー級 2分3R ×中西一覚(TEAM IKUSA) ○大刀国英(藤) 判定0-3 (28-29,28-29.5,28-30)
第2試合 打撃ルール バンタム級 2分3R ○武井 豊(TEAM IKUSA) ×高橋拓也(習志野) 判定3-0 (30-26,30-28,30-27)
第1試合 打撃ルール ライト級 2分3R ×星秀(TEAM IKUSA) ○植松辰弥(シーザー) 判定1-2 (28.5-29,30-28.5,28.5-29)
Last Update : 10/29
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