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(レポ&写真) [パンクラス] 9.29 横浜:GRABAKA佐々木、スティーブリングと打撃戦

パンクラス
"Sammy Presents PANCRASE 2002 SPIRIT TOUR"
2002年9月29日(日) 神奈川・横浜文化体育館
観衆・4,600人(満員・主催者発表)

 レポート:井原芳徳  写真:飯島美奈子

 【→大会前のカード紹介記事】
 [→掲示板・パンクラススレッド]

メインイベント ウェルター級KOPタイトルマッチ 5分3ラウンド
○國奥麒樹真(パンクラスism/王者)
×長岡弘樹(ロデオ・スタイル/3位)
3R 4'36" ギブアップ (チョークスリーパー)
※國奥が初防衛に成功

 接近してのボクシングと、コーナを背にした差し合いの攻防が繰り返される。國奥がマウントポジションを取り長岡の後頭部を激しくマットに叩き付ける場面もあったが、長岡を仕留めるには至らない。グラウンドでもこう着状態の多い試合展開となり、國奥優勢のまま判定にもつれこむかに思われた。だが、3R終盤、國奥がテイクダウンしハーフ、サイドとポジションを移動。長岡が脱出に失敗ところでバックに回り込み、チョークスリーパーを極め見事一本勝ちで王座防衛を果たした。
 國奥は「これからも泥臭く危なっかしい試合をしながらも、たくさん防衛して行きたい」と宣言。バックステージでは長岡を「気持ちが強く打たれ強い」と評価し、念願のUFCでのマット・ヒューズ戦についても「駒は進んだと思います」と手ごたえを得た様子だった。

セミファイナル ライトヘビー級 5分3ラウンド
○佐々木有生(パンクラスGRABAKA/5位)
×アレックス・スティーブリング(米国/ムエタイ・インスティチュート・オブ・クンポンリ)
判定3-0 (30-29,30-29,30-29)

 ムエタイスタイルのスティーブリングに対し、佐々木の左ミドルが冴え渡る。ロー、ミドルで気を下に散らしてからハイに持ち込む正攻法でスティーブリングを脅かす。スティーブリングもパンチを効かせ、ガードポジションからも重いパンチを佐々木の顔面に叩き込み、佐々木の目の回りを腫れ上がらせる。だが最終ラウンドも佐々木が左ミドル主体で攻勢をキープ。最後はガードポジションから三角絞めを狙いスティーブリングをヒヤリとさせた。
 PRIDEでヴァリッジ・イズマイウ、アラン・ゴエスを破り「ブラジリアン・キラー」と称されたスティーブリングを判定ながらも下した佐々木は「これで僕も世界の仲間入り、かな?」と上機嫌にマイクアピール。そして「これからも世界の強い人と戦って行きたいんですが、その前に、美濃輪さんだけにはきっちり借りを返したい。今年中には決着をつけたい」と、パンクラス参戦後唯一黒星を喫している美濃輪へのリベンジ戦を熱望した。

第7試合 無差別級 5分3ラウンド
×謙吾(パンクラスism/10位)
○ロン・ウォーターマン(米国/コロラド・スターズ)
1R 2'33" レフェリーストップ(アームロック)

 身長でも体の厚みでも一回り大きいウォーターマンが、開始早々から突進しテイクダウン。ガードポジションを取るのが精いっぱいの謙吾の頭を、マーク・コールマンばりに抱え上げ嫌がらせをする。そしてパンチを落としてハーフガードに移動し、アームロックで締め上げ完勝した。

第6試合 ライトヘビー級 5分3ラウンド
○KEI 山宮(パンクラスism/2位)
×石川英司(パンクラスGRABAKA/6位)
判定2-0 (30-30,30-28,30-28)

 右耳が化膿した石川はハチマキのように包帯を巻いて登場。この怪我のせいでで満足な練習ができなかったというが、それを差し引いたとしても山宮のレスリング技術のほうが何枚も上手。簡単にテイクダウンしては有利なポジションを取り続ける。だが山宮もチャンスといえば3Rのスリーパーだけで、「勝ったんだけど、『やっちゃったなあ〜』という試合ですねえ。『行けそで行けない病』がまだ発病してしまいました」と反省しきりだった。

第5試合 ライトヘビー級 5分3ラウンド
×佐藤光芳(パンクラスGRABAKA/3位)
○渋谷修身(パンクラスism/9位)
判定0-3 (28-30,28-30,28-30)

 ムエタイ修行を経て、8月には郷野の記憶を飛ばすほどの打撃の威力を見せた渋谷を警戒してか、佐藤はすぐに組み付いてテイクダウンを奪い、グラウンド勝負に持ち込む。だが渋谷は元々は寝技のほうが得意な選手。ガードからの三角絞めや、マウントポジションを奪っての腕十字で佐藤を翻弄する。3R終盤には三角の体勢のまま、リバースしてマウントになっても三角の形を維持する高度なテクニックを披露し観客を驚かせた。

第4試合 ミドル級 5分3ラウンド
○三崎和雄 (パンクラスGRABAKA/7位)
×窪田幸生 (パンクラスism/8位)
判定3-0 (29-28,29-28,29-28)

 三崎がグラウンドで何度も窪田のバックを取り試合を優位に運ぶ。立ち上がり際にはセコンドの菊田の「蹴っ飛ばせ!」というアドバイスに従い窪田の頭をサッカーボールのように蹴飛ばす。3Rにインサイドガードからの攻撃がサミングとなってしまい1点減点されたが、2・3Rのアドバンテージでポイントに差をつけ、復帰戦を白星で飾った。

第3試合 ライトヘビー級 5分3ラウンド
×石井大輔(パンクラスism/7位)
○ディーン・リスター(米国/グレイシー・ユナイテッド)
不戦勝(石井の発熱によるドクターストップ)

第2試合 ヘビー級 5分3ラウンド
○藤井克久 (スタンド/ヘビー級1位)
×高田浩也 (RJW/CENTRAL)
判定2-0 (30-28,30-30,30-27)

 3Rを通してずっとスタンドの攻防が続く。互いにパンチを当て1Rには高田が、3Rには藤井が出血。藤井が右ローを着実に当てたことが評価され判定勝ちをおさめた。

第1試合 ライト級 5分2ラウンド
○今成正和 (チームRoken)
×大場裕司 (P'sLAB東京)
判定2-0 (19-19,20-19,19-18)

 足関十段・今成がパンクラス初参戦。あご髭を伸ばした今成に対し、客席の友人から「タマちゃん!」との声援が飛ぶ。今成は大場に足関節技を警戒され、なかなかチャンスを得られない。2Rにはマウントを取った大場の足関を狙ったが脱出される。終盤にはガードポジションから大場の顔を蹴り上げダメージを与えるなど、観客を湧かせたが、快勝からは程遠い内容に終った。

パンクラスゲート 第2試合 ライト級 5分2ラウンド
△富山浩宇(P's LAB横浜)
△土田樹史 (湘南格闘クラブ)
時間切れ

パンクラスゲート 第1試合 フェザー級 5分2ラウンド
△小平 亮(P's LAB東京)
△辻 昌樹(烏合会)
時間切れ

Last Update : 11/03

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