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[全日本キック] 優勝の山本真弘、石川の代わりに「世に出す」発言

(10/29 up) 全日本キック代々木大会の60kg契約トーナメント「Kick Return」を制覇した山本真弘が、一夜明けた26日に会見した。
 「今はホッとしています」と語る真弘。優勝直後は祝勝会などは無く、ジムに帰り、夜食のおにぎりを食べ、長崎の実家の母親に勝利報告のメールを送り、11時半には寝るという、きわめて平凡な過ごし方だった。賞金500万円は主に親孝行に使いたいという。
 今後の目標について聞かれると「僕がK-1 60kg級を作って世に出したい」と、トーナメントで撃破した大宮司と石川のお株を奪うようなコメント。石川の場合は「K-1 60kg級」では無く「キックボクシングを世に出したい」だったものの、会見の後に真弘に真意を聞くと「石川選手が言えなかったので、僕が代わりに言ってあげた。くよくよするな、って」と話し、イタズラっぽく笑っていた。
 さらに会見では「来年はタイ人ともっといっぱいやりたい」と発言。苦戦の続いているタイ人に勝つことを目標に掲げた。
 小林聡GMは弟弟子の優勝の理由を「藤原(敏男)先生のような動きが止まらない戦い方で山本が抜きん出ていた。前田は途中でペースが狂うと、作戦通りに動かなくなるけど、山本の5R狂わない集中力には感心する」と評価していた。
 日常生活でも試合でも会見でもマイペース。強さの秘訣の一端を見たような気がした。(井原芳徳)

Last Update : 10/29 10:16

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