[K-1] 魔裟斗、女優の矢沢心さんと入籍。選手活動は「あと3年はやる」

▼ (2/13 up) 魔裟斗が11日、女優の矢沢心（やざわ・しん）さんと入籍し、交際6周年にあたる13日、東京・帝国ホテルで発表記者会見を行った。

　二人が交際を始めたのは、02年2月11日にK-1ワールドMAXがスタートする約1年前。魔裟斗が自主興行のウルフレボリューションを主戦場とし、明日の行方の定まらない頃だった。
　魔裟斗は「一緒に住んで5年。食事も家事も全部やってくれている。心のおかげで（03年の世界トーナメントで）優勝できた。3〜4年前からその責任を取らないといけないと思っていた」と入籍に至るいきさつを語った。
　試合迄の減量、練習での追い込み、MAXのエースとしての重圧に苦しむ魔裟斗を陰で支え続けたのが心さんだった。一緒にいても魔裟斗がピリピリしているときには静かに見守り、ジムから戻る時間には必ず食事を、朝までにはジムに持っていく物を用意。「少しずつ“攻略法”がわかった」と笑いながら説明する心さんだが、「チャンピオンになって、追う者から追われる者に変わった頃が一番大変だった」とも振り返り、魔裟斗は「その苦労は心にしかわからない。それがあったから幸せにしてあげないとと思った」と労をねぎらう。

　入籍しても特に生活に変化は無い。挙式は9月17日の世界トーナメントが終わってからの予定。「何人子供が欲しいか？」という問いに魔裟斗は「1人目ができてから、どう思うかによる」と答える。今後も心さんは芸能活動を続ける。魔裟斗が以前ほど試合前に神経質にならず、心さんの苦労が減ったことも関係しているという。
　魔裟斗は将来の家庭像について「凄い金持ちの家庭も見たことがあるけど、本当に幸せかはそれぞれ。お金に関係なく、家族みんなが楽しいのが一番の幸せだと思う」と話す。だがそれはあくまで私生活での理想。「K-1ファイターのこういう会見は初めてなので、『K-1の選手はこんなもんか』と言われるのが嫌だった」ことから、高級ブランドのショーメの1カラット以上の婚約指輪を披露した。お茶の間レベルの知名度抜群の魔裟斗。この日の会見の出席者はワイドショーや女性週刊誌等の芸能マスコミが過半数だった。昨年の世界トーナメント前にも同じ理由で賞金3倍アップを要求しており、このあたりの世間と戦う姿勢は一貫している。

　会見で頻繁に魔裟斗の口から出たのは“風水”という言葉。入籍のタイミングも、会見の直前に神社にお参りしたことも、風水に基づいて決めたという。去年の夏の世界トーナメントで負けた時点で引退を考えたが「風水で占ってもらって『30歳までできる』といわれた（※魔裟斗は3月10日で28歳になる）。ここからは上り調子らしいんで、あと3年はやってると思う」とコメント。入籍をきっかけに、ファイター・魔裟斗はラストスパートに突入する。そのスタートは4月4日の横浜アリーナ大会だ。（井原芳徳）

Last Update : 02/13 22:55