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[K-1] 2011年ワールドカップ構想披露。中立のコミッション設立へ

(2/8 up) K-1を主催するFEGの谷川貞治代表は7日、東京・フジテレビで会見を行い、今後の新展開とワールドGPシリーズの年間スケジュールを発表した。

 既に1/25の会見で、100kg以下のヘビー級、100kg超のスーパーヘビー級のタイトルの新設が発表されたが、この日の会見ではさらに壮大な計画が明らかに。

 来年以降は85kg以下のライトヘビー級、70kg以下のミドル級、60kg以下のライト級の3階級の王座を新設(階級名称と体重区分は変更の可能性もあり)。世界王座の下には、国(エリア)別タイトルも設定。各国の5階級王座が揃えば、国別対抗戦「K-1ワールドカップ」を開催する。第1回ワールドカップの開催目標年は、五輪とサッカーのワールドカップの無い2011年。以降は4年に一度開催。現在K-1は世界135カ国・地域で放送されており、実現すれば今以上に大きな世界的関心を集めることになるだろう。

 よって今後のK-1は、トーナメント、タイトルマッチ、国別対抗戦の3つのカテゴリーの実現が目標になるが、谷川氏は「サッカーのFIFAのような中立なコミッション組織をワールドカップまでに作りたい」と明言した。
 谷川氏は「これからはK-1を公のものにしないと。個人や一企業がやっていたK-1をやめる時期に来ている」「今のままだと、一イベント会社の一テレビコンテンツで終わってしまう。根幹がしっかりしたスポーツを作りたい」「簡単に言うと、フェアなものを作りたい」「コミッショナーは例えば最高裁の裁判長とか、利害が絡まず、公の立場で地位を築いた人がいい。コミッションの本部も日本じゃ無いほうがいいと思う。プロモーターはライセンス制にして、テレビ局や広告代理店が主催したほうが伸びる」と、かなり踏み込んだ発言も。
 HERO'Sに関しても「うちが立ち上げをやったけど、将来は違う会社がやるのが理想。K-1は立ち技専門がいい」ともコメント。アメリカで総合格闘技がボクシングに迫る人気を獲得しつつある今、K-1が“本業”のメジャー競技化に向け、本腰を入れる姿勢を示した意義は大きい。

GP開幕戦は韓国で開催

 2007年のワールドGPシリーズの大会スケジュールは次のとおり。

 3/4(日) 横浜アリーナ:スーパーヘビー級初代王者決定戦 & ヘビー級王座戦挑戦者決定戦
 4/28(土) ハワイ・ブレイズデイルセンター:USA GP & ヘビー級初代王者決定戦
 6/23(土) オランダ・アムステルダムアリーナ:ヨーロッパGP
 7/29(日) 香港 or マカオ:アジアGP
 8/11(土) ドイツ or ラスベガス:世界最終予選
 9月下旬 韓国・オリンピック第一体育館:ワールドGP開幕戦
 12月上旬 東京ドーム or さいたまスーパーアリーナ:ワールドGP決勝戦

 9月の開幕戦には昨年ベスト8、地域予選4大会の優勝者、2階級の王者のほか、主催者推薦・ファン投票で選ばれたMIP(モスト・インプレッシブ・パーソン=最も印象に残った選手)2名の計16名が選ばれる。なお、2階級王者と昨年ベスト8が重なった場合は、MIP枠の人数が増える。

トライアウトに元4番打者も応募

 今年のK-1ワールドGPシリーズのキャッチフレーズは「世界最強か。世界最高か。」。その一環として「K-1 JAPAN戦士育成プロジェクト」をスタートしたが、既に100通近く応募があったという。中にはプロ野球の元4番打者や、ラグビーやアメフトの全日本クラスの選手も。
 締め切りは20日必着。第1回トライアウトは2/25(日)都内で開催予定。年内にトライアウト選手だけの大会を年内に後楽園やベルファーレクラスの会場で開催する。中国と韓国でもテレビ局のバックアップを得て同様のトライアウトを実施するという。(井原芳徳)

Last Update : 02/08 22:59

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