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[CAGE FORCE] 目指せUFC。ライト級&ウェルター級王者決定T開催


 【ONLINE SHOP】DVD「ケージファイト D.O.G」:CAGE FORCEの前身大会の第6回まで全試合収録

(1/17 up) 日本唯一の金網総合格闘技大会・CAGE FORCE(ケージフォース)を主催するGCMコミュニケーションは17日、東京・銀座の事務所で会見を行い、ライト級(155ポンド:約70.4kg)とウェルター級(170ポンド:約77.1kg)の2階級の王座決定トーナメントを1年がかりで実施することを発表した。

 GCMがこれまで行って来た金網大会D.O.Gをリニューアルする形で、昨年11月にスタートしたケージフォース。「UFCで勝てる日本人の育成」「日本発、世界に通じるケージファイトの開催」という目標を掲げ、UFCと同じ階級制、肘打ちを認めるルールを採用した。
 D.O.Gで活躍した岡見勇信らは既にUFCに参戦しているが、GCMはさらに、米国カリフォルニア州の関係者を通じ、UFCを主催するズッファと交渉を行い、ケージフォース王者がUFCと契約を結べるよう活動を開始。UFCを目指すトーナメントとしても注目が集まる。

 ライト級は2月17日(土)の鳥取・米子産業体育館大会で、ウェルター級は3月17日(土)のディファ大会で開幕。6月9日(土)、9月8日(土)、12月1日(土)のディファ有明も開催決定しており、年間を通して試合を行い王座を決める。トーナメントを円滑に行うため、5月もしくは11月に都内で追加興行を行うことも検討されている。

 参加決定選手は下記(50音順)。ケージフォース参戦経験者や日本人に限らず、ケージフォースも加盟するWWCN(世界金網総合格闘技連盟:本紙記事参照)所属の海外プロモーションからも代表選手が派遣され、ローカルタイトルではなく、世界に名が通るベルト誕生が期待できる。残り選手は後日発表だが、大会アドバイザーの宇野薫は「何で自分の名前が無いんだ?という選手がいれば声をかけて欲しい」と参戦を広く呼びかけた。

◆ ライト級トーナメント参加選手
ウマハノフ・アルトゥール(ロシア/SKアブソリュート・ロシア/パンクラス・ライト級(69kg)3位)
金原泰義(日本/チーム・クラウド)
鹿又智成(日本/パラエストラ八王子/ケージ・ウォリアーズ・ライト級トーナメント優勝)
高橋 渉(日本/フリー)
タクミ(日本/パラエストラ大阪/元KOTCライト級王者)
ダイナソー・ジェイコブ・シデック(オーストラリア/プーマジム/ウォリアーズ・レアム推薦)
朴 光哲(日本/KILLER BEE/修斗ウェルター級(70kg)環太平洋10位・元王者)
美木 航(日本/和術慧舟會RJW)
光岡映二(日本/和術慧舟會RJW)
ヤルッコ・ラートマキ(フィンランド/シュートファイティング・ラペランタ/ケージ・ウォリアーズ・ライト級トーナメント準優勝)
※イギリス:ケージ・ウォリアーズ代表
※アメリカ:パンジア・ファイトもしくはトータル・コンバット代表
(他2名。計14名)

◆ ウェルター級トーナメント参加選手
井上克也(日本/和術慧舟會RJW/パンクラス・ウェルター級(75kg)1位・前暫定王者)
菊地 昭(日本/KILLER BEE/修斗ミドル級(76kg)世界2位・前王者)
ジャスティン・チュートル(オーストラリア/ウォリアーズ・レアム推薦)
ヤンネ・トゥリリンタ(フィンランド/ヘラクレス・リーヒマキ/ザ・ケージ推薦)
吉田善行(日本/東京イエローマンズ)
※イギリス:ケージ・ウォリアーズ代表
※アメリカ:トータル・コンバット代表
(他1〜5名。計8〜12名)

 初参戦の日本人で有力なのは朴&菊地のKILLER BEE勢だろう。修斗で王者となり、HERO'Sでは朴はフランカやペケーニョを、菊地は井上や國奥麒樹真を下しており、実績では両階級トップクラスだ。
 朴は「UFCを見て格闘技を始めた」「タイ人のトレーナーに肘打ちを習っている」、菊地は「UFCに出てみたい気持ちは前からあった」「逃げ場が無いケージは自分に合っていると思う」と話し、気持ちと対策は十分のようだ。
 11月のケージフォースで勝利する等、急成長中の光岡もKILLER BEE勢を意識。「勝ち進んで朴選手と当たることも一つの目標に頑張る」と話し、朴も「決勝で対戦できれば」と答えた。
 なお、朴は2/17修斗横浜大会で冨樫健一郎と対戦するが「2月はたぶん楽勝でしょう。3月のケージフォースに備えたい」と連戦に自信を示した。

 外国勢で特に楽しみなのはライト級のウマハノフ・アルトゥール。元ロシア軍特殊作戦部隊「スペツナズ」所属で、9月のD.O.Gでは飯田崇人をパウンドで、12月2日のパンクラスでは宮崎裕治をジャーマンで粉砕。宇野も注目している選手で、鹿又、タクミ、金原も大会資料のコメント欄で要注意選手として名を上げている。
 初参戦の外国人選手の主なプロフィールは次のとおり。今後参戦発表される選手を含め、ウマハノフ級の掘り出し物がいるかどうかもトーナメントの見所となる。

◆ヤルッコ・ラートマキ(Jarkko Latomaki) 総合12戦9勝(2KO/4一本)3敗 元フィンランドのボクシング王者 ロシアとの国境警備隊員 29歳 ケージ・ウォリアーズ・ライト級トーナメント決勝で鹿又に敗れる
◆ダイナソー・ジェイコブ・シデック(Dinosaur Jacob Sidec) 総合6戦5勝(2KO/3一本)1敗 キック6勝無敗 11月大会で中原を破ったエイドリアン・パンにTKO勝ちしたことがある 慧舟會RJWにも格闘留学経験がある18歳
◆ヤンネ・トゥリリンタ(Janne Tulirinta) 総合6戦5勝(3KO)1敗 ヘルシンキの警察官 27歳
◆ジャスティン・チュートル(Justin Turtle) 総合2戦1勝(1KO)1敗 シドニー五輪レスリング代表選手

 なお、上述のケージ・ウォリアーズ・ライト級トーナメントで優勝した鹿又は、4月に英国でケージ・ウォリアーズのライト級王座に挑戦する。そのため、今回のトーナメントの鹿又とその対戦相手のみ特別推薦となり、準々決勝からの出場となる。(井原芳徳)


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Last Update : 01/18 13:46

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